映画の冒頭で、「古の時代から船橋の血を守ってきた一族の末裔であるヒーロー兄妹」がいて、「バイオテロを企てている悪の組織」を早急に倒さないといけない、といった大袈裟なハッタリによる舞台設定が説明される。
蜷川実花監督の自意識の高さは、今さら説明するまでもないであろう。原作に対するリスペクトなんて微塵も無く、自分がかっこいいと思っている極彩色のヴィジュアル表現をするための踏み台としか考えていない。
『アタック25 Next』の予選会に向けた対策の話。
東京・下北沢の古着屋の前。突如として話しかけてきた女子高校生は「今、パンツを履いていないんです。スースーなんです」と訴えてくる。なぜ今ノーパンで下北沢にいるのか、彼女の長い長い回想が始まる。
最近観た邦画3作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。
あらすじを一言で説明すると、「女子高生に殺されたい」という願望を持つ高校教師がいて、意中の相手に殺してもらえるような最適な環境を作ろうと綿密な計画を練る話である。本当に、ただそれだけなのだ。
最近読んだ小説3作の短文レビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。
本作の主演であるSnow Manのファンと、アニメ『おそ松さん』のファンは、別に重なっているわけではない。映画で見せるべきがSnow Manであれば、そのためだけに利用される『おそ松さん』は不憫な扱いにされるのが道理だ。
1999年に世界は滅亡するというノストラダムスの大予言を信じて、来たるべき乱世の救世主となるべく幼き頃から孤島に隔離されて、日々の特訓により鍛え上げられた勝平(演:伊藤英明)ら「終末の戦士」たち。だが、時は2022年。
最近観た邦画3作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。
まずは、式を行う前までの準備に明け暮れる新郎新婦を追った前日譚が、尺のおおよそ3~4割を占める。ここで、式当日の展開のための伏線をいくつか張るとともに、テーブルクロスなどの色決めとか誰を招待するしないかとか、披露宴の準備にありがちな光景を…
最近観た邦画3作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。
劇中で主人公が本を出すことになる出版社の名前が文芸社だったので何事かと思ったが、この映画の原作である小説は文芸社から出版されていたのであった。
ネットニュースでも話題になった、フジテレビを3月で退社予定の久慈暁子アナウンサーが収録中に泣いてしまった放送である。久慈アナが泣いたのは、お笑いコンビの鬼越トマホークによる「喧嘩ネタ」で、「お前が辞めてもフジテレビはダメージ無いからな」と…
時は2020年、美大4年生の浅川いつか(演:のん)は、卒業制作のために描いていた油絵のキャンパスを抱えて、大学から家路につく。コロナ禍のために卒業制作展が中止となり、持ち帰るしかなくなったのだ。
最近観た邦画2作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。
ある1日を何度も繰り返しては、恋人がトラックに轢かれる展開をどうにかして回避しようとする、毎度おなじみの話である。主人公の成長がタイムリープを抜け出すための試練となっており、その成長の過程をメインで見せたいのだろう。
菅野美穂が、先週土曜放送の『あらびき団 ゴールデンSP』のスペシャルゲストとして出演していた。菅野美穂は昔から『あらびき団』の熱狂的なファンだという。
映画『ちょっと思い出しただけ』は2021年7月26日から始まり、ある男女の何気ない日常が様子が描かれる。その次は2020年、さらにその次は2019年と、1年ごとに遡っては、その年の7月26日の様子が並べられる構成だ。
『大怪獣のあとしまつ』だけで判断してほしくないので、三木聡監督による7作品のレビューを書きました。
映画『鈴木さん』は、いとうあさこが主演のディストピア作品である。現人神の「カミサマ」を国家元首とする某国の小さな町。そこでは、45歳以上の未婚者は市民権を失って町から出ていくという条例が、市民投票によって施行された。
視聴していて、なぜだか不思議な感覚になった。その理由を考えると、クイズを出題しているVTRが長く、実は放送時間のほとんどを占めているのである。
最近観た邦画3作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。
ディーン・フジオカが企画・プロデュース・主演を務めたバイオレンスアクションである。主導権が完全にある以上、ディーン・フジオカの純然たる思いが本作に反映されているとして間違いないであろう。
さて、昨年の『M-1グランプリ』ではトップバッターであったモグライダーである。『ダウンタウンDX』に出演してネタの作り方をトークしていたが、それを聞いて『M-1グランプリ』で披露した漫才ネタの違和感が腑に落ちた。
指摘するのすら恥ずかしくなるくらい、『ファイトクラブ』である。本作『真夜中乙女戦争』を鑑賞後、改めて『ファイトクラブ』を観返してみたのだが、オマージュなんてレベルでは済まされない露骨な真似事が多くて驚いた。
最近観た邦画4作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。
いつの間にやら、我々の住むこの世界は没入感至上主義となってしまったらしい。今や、映画の価値は没入感があるかどうかで決められてしまう。そんなに偉いのか、没入感。
『ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅』は、スマホを使用せずに公共交通機関だけで旅を行う番組である。太川陽介率いる路線バスチームと、村井美樹率いる鉄道チームが、それぞれ指定された交通機関のみで、指定されたチェックポイントを巡ってゴールを目指す対…
最近観た邦画4作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。