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【邦画】『東京2020 オリンピック Side:B』ネタバレ感想レビュー--日本を国家というシステムから解放してしまう河瀨直美監督の狂気

待ちに待った「Side:B」を公開日に観に行ったところ、たしかにそこには河瀨直美監督による作家性で充満していた。それもリーフェンシュタールなんて比較にならないほどの狂気に満ちた作家性が。

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』『PLAN 75』

最近観た邦画2作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画】『妖怪シェアハウス 白馬の王子様じゃないん怪』ネタバレ感想レビュー--チープなものをチープなまま見せる技術の先鋭化における松本まりかの天才性

出版社みたいなところに勤める澪(演:小芝風花)は、経緯は知らないが、閻魔寺という寺でぬらりひょん(演:大倉孝二)や座敷童(演:池谷のぶえ)などの妖怪たちとシェアハウスして楽しく暮らしている。

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『冬薔薇』『きさらぎ駅』『極主夫道 ザ・シネマ』『流浪の月』

最近観た邦画4作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画】『はい、泳げません』ネタバレ感想レビュー--よくある中年男の成長譚のはずが、虚実の境目が取っ払われることで異様なシュールレアリスム作品へと変貌する

大学で哲学を教えている小鳥遊遊司(演:長谷川博己)は、顔に水をつけられないほど泳ぐことが苦手だが、唐突に水泳教室に通い始め、インストラクターの薄原静香コーチ(演:綾瀬はるか)の元で泳ぎを教わることになる。

【邦画/ドキュ】『東京2020 オリンピック Side:A』ネタバレ感想レビュー--河瀨直美監督には日本のレニ・リーフェンシュタールになってほしいと本気で願っているのだが

河瀨直美監督には日本のレニ・リーフェンシュタールになってほしいと、皮肉ではなく願っている。河瀨監督がその域まで到達するには、まずは本作に『オリンピア』相当の作家性が無くてはいけないのだが…。

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『犬王』『ハケンアニメ!』『辻占恋慕』

最近観た邦画3作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画】『終わりが始まり』ネタバレ感想レビュー--中野って、そんな軽い理由で人が殺されまくる無法地帯なのか

ラブホテルで行為に及んでいる柏木(演:根本正勝)。だが、事が終わった直後にヤクザ(演:原田龍二)が部屋に乗り込んできて、「スカウトマンがスカウトした女に手を出すな」と因縁を付けられ、300万円を要求される。

【邦画/アニメ】『映画 五等分の花嫁』ネタバレ感想レビュー--原作漫画はハーレム型のラブコメ漫画が潜在的に内包する呪縛を解放した記念碑的な作品だが

いわゆるハーレム型と呼ばれる、主人公の男の周囲に好意を寄せている女が多数いる構図のラブコメ漫画には、大きく分けて2つの種類がある。ひとつは主人公の男が鈍感すぎる朴念仁で、周囲からの恋心にまったく気付いていないパターン。

【邦画】『夜を走る』ネタバレ感想レビュー--歪んだ現実に対抗する手段として「変わらない」を選択するリスク

東京近郊の、周囲に何もないスクラップ工場で働く秋本(演:足立智充)と谷口(演:玉置玲央)。そんな初期設定から、閉塞した地方都市での労働者階級のリアルを描いたよくある作品かと思いきや、序盤から話は予想外の方向へ転がっていく。

【邦画】『ファーストミッション』ネタバレ感想レビュー--熱意だけでは完成しえない技術の結晶が詰まったアクションの連続

映画の冒頭で、「古の時代から船橋の血を守ってきた一族の末裔であるヒーロー兄妹」がいて、「バイオテロを企てている悪の組織」を早急に倒さないといけない、といった大袈裟なハッタリによる舞台設定が説明される。

【邦画】『ホリック xxxHOLiC』ネタバレ感想レビュー--蜷川実花監督の過剰な自意識とCLAMP漫画の持ち味は相性が悪いのではないか

蜷川実花監督の自意識の高さは、今さら説明するまでもないであろう。原作に対するリスペクトなんて微塵も無く、自分がかっこいいと思っている極彩色のヴィジュアル表現をするための踏み台としか考えていない。

【邦画】『味噌カレー牛乳ラーメンってめぇ~の?』ネタバレ感想レビュー--これがサブカルだというのなら、一刻も早くサブカルは死んでくれ

東京・下北沢の古着屋の前。突如として話しかけてきた女子高校生は「今、パンツを履いていないんです。スースーなんです」と訴えてくる。なぜ今ノーパンで下北沢にいるのか、彼女の長い長い回想が始まる。

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『やがて海へと届く』『階段の先には踊り場がある』『香川1区』

最近観た邦画3作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画】『女子高生に殺されたい』ネタバレ感想レビュー--すべての要素がフラットな作品では、誰しもが己の欲望を公表せずにはいられなくなる

あらすじを一言で説明すると、「女子高生に殺されたい」という願望を持つ高校教師がいて、意中の相手に殺してもらえるような最適な環境を作ろうと綿密な計画を練る話である。本当に、ただそれだけなのだ。

【邦画】『映画 おそ松さん』ネタバレ感想レビュー--これは英勉監督の集大成であり、魂の叫びである

本作の主演であるSnow Manのファンと、アニメ『おそ松さん』のファンは、別に重なっているわけではない。映画で見せるべきがSnow Manであれば、そのためだけに利用される『おそ松さん』は不憫な扱いにされるのが道理だ。

【邦画】『KAPPEI カッペイ』ネタバレ感想レビュー--コロナ禍を完全無視しておいて「平和な世の中」を前提とする欺瞞

1999年に世界は滅亡するというノストラダムスの大予言を信じて、来たるべき乱世の救世主となるべく幼き頃から孤島に隔離されて、日々の特訓により鍛え上げられた勝平(演:伊藤英明)ら「終末の戦士」たち。だが、時は2022年。

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『愛なのに』『ムーンライト・ダイナー』『CODE-D 魔女たちの消えた家』

最近観た邦画3作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画】『ウェディング・ハイ』ネタバレ感想レビュー--バカリズムの持ち味は「伏線を駆使した構成の妙」ではない

まずは、式を行う前までの準備に明け暮れる新郎新婦を追った前日譚が、尺のおおよそ3~4割を占める。ここで、式当日の展開のための伏線をいくつか張るとともに、テーブルクロスなどの色決めとか誰を招待するしないかとか、披露宴の準備にありがちな光景を…

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『麻希のいる世界』『牛首村』『グッバイ、ドン・グリーズ!』

最近観た邦画3作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画】『余命10年』ネタバレ感想レビュー--藤井道人監督の職人気質による手腕が、難病モノに潜む禍々しさを抉りだしていた

劇中で主人公が本を出すことになる出版社の名前が文芸社だったので何事かと思ったが、この映画の原作である小説は文芸社から出版されていたのであった。

【邦画】『Ribbon』ネタバレ感想レビュー--のん監督が目論む"被害者意識"からの脱却と、その先にある表現

時は2020年、美大4年生の浅川いつか(演:のん)は、卒業制作のために描いていた油絵のキャンパスを抱えて、大学から家路につく。コロナ禍のために卒業制作展が中止となり、持ち帰るしかなくなったのだ。

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『嘘喰い』『サイキッカーZ』

最近観た邦画2作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画】『君が落とした青空』ネタバレ感想レビュー--このカップル、男のほうに問題の9割があるのに、なんでタイムリープの試練を受けるのは女なのか?

ある1日を何度も繰り返しては、恋人がトラックに轢かれる展開をどうにかして回避しようとする、毎度おなじみの話である。主人公の成長がタイムリープを抜け出すための試練となっており、その成長の過程をメインで見せたいのだろう。

【邦画】『ちょっと思い出しただけ』ネタバレ感想レビュー--なぜ今、「過去の恋愛に折り合いをつける」ブームが起きているのか?

映画『ちょっと思い出しただけ』は2021年7月26日から始まり、ある男女の何気ない日常が様子が描かれる。その次は2020年、さらにその次は2019年と、1年ごとに遡っては、その年の7月26日の様子が並べられる構成だ。

【邦画監督】三木聡監督作品レビュー--『大怪獣のあとしまつ』に残されていた作家性とは

『大怪獣のあとしまつ』だけで判断してほしくないので、三木聡監督による7作品のレビューを書きました。

【邦画】『鈴木さん』ネタバレ感想レビュー--TVで封じられた未婚イジリに堂々と対応する、いとうあさこの本領発揮

映画『鈴木さん』は、いとうあさこが主演のディストピア作品である。現人神の「カミサマ」を国家元首とする某国の小さな町。そこでは、45歳以上の未婚者は市民権を失って町から出ていくという条例が、市民投票によって施行された。

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『ノイズ』『さがす』『桃源郷的娘』

最近観た邦画3作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画】『Pure Japanese』ネタバレ感想レビュー--ディーン・フジオカのナルシシズムを否定する行為もまた、ナルシシズムなのである

ディーン・フジオカが企画・プロデュース・主演を務めたバイオレンスアクションである。主導権が完全にある以上、ディーン・フジオカの純然たる思いが本作に反映されているとして間違いないであろう。

【邦画】『真夜中乙女戦争』ネタバレ感想レビュー--『ファイト・クラブ』から現実社会そのものを省く、内省的にもほどがある二宮健監督の作家性

指摘するのすら恥ずかしくなるくらい、『ファイトクラブ』である。本作『真夜中乙女戦争』を鑑賞後、改めて『ファイトクラブ』を観返してみたのだが、オマージュなんてレベルでは済まされない露骨な真似事が多くて驚いた。