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【雑記】『アタック25 Next』の予選会で落選した反省の弁

 

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2022年4月17日。千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手による2試合連続完全試合の期待がかかり、あるいは競馬の菊花賞が注目されている、そんな日曜日、ボクは浜松町駅に降り立っていた。昨年の秋に幕を閉じた視聴者参加型クイズ番組『アタック25』が、この春からBSで復活し、その出場者を決める予選会に参加するためである。予定集合時間よりも1時間ほど早くついてしまったが、会場であるビルのエントランスには、すでに他の参加者の姿が・・・って、こんな当日の詳細な様子とか誰も興味ないですよね。はい、ここで終わり。最初の筆記試験で、がっつり落ちました、以上。あと、降り立ったのは浜松町駅じゃなくて大門駅でした。なんだその無意味な嘘。


これを読んでいる多くの方が知りたいのは、どうやったら『アタック25』の予選を突破できるか、そのヒントでしょう。そもそも、筆記で落ちたヤツの話なんて読んでも無駄だと思われても仕方ない。ここから先は、ボクが筆記試験のためにどんな対策を取り、どうしてダメだったかを書くつもりだが、それがどれだけ参考になるかは解らない。つまりはただ文章を書きたいという自己満足でしかないわけだが、それでも良いという方はお付き合いください。

予選会の通知がメールで届いたのは、開催日の約10日前。この短い期間でできることは限られている。これはよく知られていることだが、予選の筆記問題は、いわゆるベタ問と呼ばれるクイズの世界で定番とされる問題と、ここ最近の時事からの問題がおおよそ半分づつ出題される。以前は合計30問だったが、今は25問に減ったとの情報も得た。その25問を、たしか1問当たり6秒くらいのペースで解いていかないといけない。過酷なようだが、本戦の早押しクイズでもそのくらいの時間内に回答を導かないといけないのだから、この程度はクリアしてもらわなくてはいけないのだろう。

とりあえず、ベタ問と時事それぞれについて対策を立てることにした。まずはベタ問だが、クイズサークルなどに入っておらず、普段はクイズと縁遠い日常を送っている身としては、他の参加者とはスタートラインの時点で圧倒的な差がついている。かといって新たに知識を脳内にドカドカと詰め込んでいる余裕も無いので、現時点の自分の持つ知識を強固にするため、つまり「知っているけど出てこない」という悔しいパターンを極力減らすための対策にした。具体的には、以下である。

1.市販のクイズ本から2冊を選んで易問を繰り返し解く
2.高校日本史の基礎レベルの参考書を読み通す
3.ちょっと空いた時間に各国の首都、各国の通貨、元素記号、星座やα星の名前などを確認

1のクイズ本に関して。クイズ本は昔のものと最近のもの2冊に絞って、とにかく繰り返し解いた。試験勉強における暗記科目の鉄則「特定の参考書の中身を完璧に覚える」の術である。2冊とはいえ合計1000問以上だが、ベタ問ゆえ覚えるまでもなく知っているものも多いので、先ほども言ったように「知っているけど出てこない」パターンを潰すのに意識を集中した。

2の日本史に関して。これもまた新しい語句を覚えるよりは、単語は知っているけど詳しい内容が曖昧なものの内容を確認するように意識した。そのための方法として、出てきた単語を答えにしたクイズの問題文を頭の中で作るようにしてみた。たとえば「建武の新政」であれば「1333年、鎌倉幕府を倒した後醍醐天皇が始めた天皇中心の政策を、当時の元号を用いて何というでしょう?」みたいな問題文を頭の中で作成してみる。これにより建武の新政と後醍醐天皇と1333年が紐付けされて記憶できるのである。この方法、お薦めです。

3については、まあ詳しい説明は不要ですかね。いずれも突き詰めると際限なくなるので、『アタック25』で出題される難易度レベルを想定して、覚える量をある程度は絞るようにはしていた。で、これらの対策でどれだけの効果があったかと言うと、予選会での筆記試験のベタ問12問のうち、少なくとも2問は上記の対策のおかげで正解できた。どれが効果あったのかは問題バレになってしまうので言えないのだけれど、個人的な感覚では予習の効果は確実にあったと感じている。

一方の時事問題対策。こちらはクイズの猛者とスタートラインが大して変わらない以上、付け焼刃でも対等になれるいくばくかのチャンスがある(と思っていたが、そんな甘くなかったという話は後述)。図書館でここ1ヶ月くらいの新聞に目を通しつつ、その他には以下のようなものをチェックした。予選会が4月なので、自然と昨年末の話題が多くなる。

・2022北京五輪、2021東京五輪の主な日本人選手
・昨年末の『紅白歌合戦』『日本レコード大賞』の主な出演歌手
・昨年末に発表された「新語・流行語大賞」と、辞書を編む人が選ぶ「今年の新語」
・よく名前を聞く日本人大リーガーの所属チーム
・ついこの間のグラミー賞の主要部門
・これから公開される話題の映画のタイトル
・現在の日本の閣僚や知事のうち、有名どころの人名
・主だった国のトップの人名

なお、アカデミー賞の主要部門と各種文学賞(芥川賞、直木賞、本屋大賞、マンガ大賞)と芸人賞レースの結果は既に頭に入っていたので、漢字の読み方やカタカナの人名に覚え違いが無いか再確認しておいた。いくつか間違えて覚えていたので、「あぶねー」ってなった。こういうところをちゃんとやるかどうかで差がつくのかもしれない。

で、結果なのだが、実はこちらのほうでミスが多く、おそらくボクが落選した一番の理由は時事であった。つい最近の話題ばかり追いかけていたのだが、予選会の問題だって余裕をもって準備される以上、時事と言ってもそんなに直近の話題は出ないのであろう。実のところ半年くらいの期間から出題されるので、付け焼刃で対応するには範囲が広すぎてヤマが当たりづらいのだ。むしろベタ問以上に、常日頃の対策がモノを言うわけで、クイズを趣味としている方のほうが普段から時事ネタに意識が向いている分、有利かもしれない。


そんなわけで、敗者が語るべきは、何が失敗であったかであろう。具体的に思いつく点を挙げてみる。

 

・得意ジャンルでの慢心

これが酷かった。芸能ネタには自信があったのだが、なんと芸能問題4問のうち3問を落とすという大誤算。なまじっか自信があるために、取りこぼしに気が付かないのである。今後は「得意ジャンルの中にある苦手ジャンル」を意識していきたい。


・漢字の読み方、あるいはカタカナ人名の覚え違い

『アタック25』予選の回答は、漢字でもひらがなでもカタカナでも構わない。なので普通は漢字を避けたいところだが、ボク自身は漢字は解るけど読みに自信が無いことも多い。というのも、新聞や書籍など文字から知識を得ることが多いため、漢字を読み間違えて覚えたところで気づかないからである。予選会での短い時間では、漢字で書いていると無駄に時間がかかり、それだけで不利になってしまう。あと、本戦は口頭で答えるのだから、そもそも読み方を間違えていればそれだけでアウトだ。

漢字以上に酷いのが、外国人のカタカナ人名で、たとえば「ゼレンスキー」を「ゼンレスキー」のように微妙に間違えて覚えてしまっていることが本当に多い。事実、今回の予選の回答で、このミスをやらかしている。カタカナの羅列なんて普段は何となく知っていれば困ることは無いが、いざクイズという舞台となると致命傷になりかねない。というか、致命傷になった。

漢字もカタカナもだが、早押しクイズを日常的に経験している方であれば、間違えていればその場で発覚するのである。クイズの回答を声に出して言う機会があるのは、大きなアドバンテージであろう。クイズサークル、入ろうかなあ。40過ぎのほぼ素人のおじさんを入れてくれるサークルがあるのか不明だけど。


・「これは覚えなくていい」という言い訳

「季節外れの話題は出さないに違いない」「他局の問題は出さないに違いない」「今の情勢からするとロシアに関する問題は出さないに違いない」などのように、もっともらしい理由をつけて覚える範囲を狭めるのは自殺行為である。『アタック25』ほどの歴史あるクイズ番組が、そんな理由で出題の幅を狭めるはずがない。なんとなくだけど、放送では使えないから予選で出している問題もあった気がするし。これは『アタック25』のレベルじゃないだろうという難易度の見極めは必要だが、それ以外の理由で覚えない言い訳を作るのは、無意識に楽をしたいという慢心であり、見事にしっぺ返しを食らう。


以上、つらつらと書き連ねてみました。結局は落ちて悔しかったって話なんですが、もしも何かしらの参考になったら幸いです。個人的には、『アタック25』には、また挑戦したいと思っています。いつになるかは解りませんが。

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