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映画‗出演‗松岡茉優

【邦画】『劇場』感想レビュー--観た人が自分語りをしたくなってしまう共感搾取装置も必要である

映画『劇場』は、観れば誰もが語りたくて仕方なくなる作品である。小劇団に関わった経験があったり、知人に売れない劇団関係者がいれば、登場人物の属性と絡めて実体験を誰かに披露したくなるだろう。そうでなくとも、肥大した自意識によって醜態をさらす主…

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『解放区』『普通は走り出す』『ひとよ』

最近観た邦画3作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『蜜蜂と遠雷』『BLACKFOX』『空の青さを知る人よ』

最近観た邦画3作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画監督】河合勇人監督作品レビュー--漫画実写化に依存した今の日本映画界にとって貴重な手腕を持つ存在

虚構性の強いコミカルな作品、特に漫画実写化作品を手掛けることが多いが、持ち前のダイナミズムを駆使して良い意味でのマンガ的な空間を構築している。演出畑の人であり自ら脚本を書くことがないため、作品の出来は脚本家によって左右しているが、リアルか…

【邦画】『万引き家族』ネタバレ感想レビュー--「家族」関係の流動的な変換による救い

74点 表題にもある通り、このブログは取り上げる映画のネタバレを前提としています。これから扱う『万引き家族』も、次の段落でいきなりネタバレしますので、ご注意ください。具体的には、宣伝などではほとんど存在を隠されている、ある出演者の名前が出て…

【邦画】『ちはやふる -結び-』感想レビュー--音も光も全てをコントロールした、おそらく2018年の最高傑作エンタメ映画

83点 小泉徳宏監督は、技巧の人である。音響、照明、撮影などなどにおいて、隙あらばテクニックを詰めこもうとする。そのテクニックひとつひとつを単独で抜き出せば、大したものではないだろう。ひとりがずっと喋っている時に、もうひとりの顔を一切映さな…

【邦画】『blank13』レビュー--斎藤工という役者監督らしい巧みな演出力に驚くと同時に、モヤモヤする消化不良な感じもする

62点 公開してからずっとシネマート新宿で1日1回だけの上映だったため、すぐに席が予約で埋まってしまい、なかなか観られずにいた。公開から3週目になって回数も増え、渋谷や池袋でも上映されるようになったため、やっと観ることができた。

【邦画】『勝手にふるえてろ』レビュー--満員の映画館で観ることで観客全員の気持ちが松岡茉優と同化してしまう傑作

72点 まず大前提として、非常に有能なエンタテイメント作品である。その証拠に、満員のシネマカリテで観たのであるが、同じ個所で観客全員がクスクスと笑うのだ。今どき、ギャグ映画だってここまで観客の笑いをコントロールできやしない。本作は純文学寄り…

【邦画】『ちはやふる 下の句』レビュー--松岡茉優演じる若宮詩暢が主人公だと考えると全てがしっくりくる

監督&脚本:小泉徳宏/原作:末次由紀配給:東宝/公開:2016年4月29日/上映時間:102分出演:広瀬すず、野村周平、真剣佑、上白石萌音、松岡茉優 スポンサードリンク // 73点 ※ 前後編あわせて 『ちはやふる 下の句』は、分が悪い。試しにtwitterでも何でもいいか…