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【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『嘘喰い』『サイキッカーZ』

最近観た邦画2作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

 

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『嘘喰い』
監督:中田秀夫/脚本:江良至、大石哲也/原作:迫稔雄
配給:ワーナー/上映時間:119分/公開:2022年2月11日
出演:横浜流星、佐野勇斗、白石麻衣、本郷奏多、櫻井海音、村上弘明、三浦翔平

裏社会で行われている命の掛かったゲームに異才のギャンブラーが挑む、いかにもワーナーらしい話。いつものように長い原作漫画の序盤から主だったエピソードを抽出して並べているだけなので、全体のまとまりに欠けている。急にサブキャラ同士の殴り合いが始まっても、呆気にとられるだけなのに。(これは原作の時点でそうなのだが)緊迫した頭脳戦と激しい肉弾アクションは本来は別のエンタメなので、さしたる理由もなく並列に置かれると観ている側は冷めてしまう。ほかにも、本来の演技が上手いからこそマンガ的な誇張演技がグダグダになってしまう役者陣の散々な出来など、毎度の指摘を繰り返すのみ。類似作品との突出した差異が無く、どこにも個性が見当たらないのである。
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『サイキッカーZ』
監督&脚本:木場明義
配給:イナズマ社/上映時間:79分/公開:2022年1月15日
出演:中山雄介、吉見茉莉奈、鈴木まゆ、嶋村太一、美南宏樹、小島彩乃

活躍の場が無い超能力者が集ったコミュニティが、謎の集団から攻撃を仕掛けられる。超能力者モノの定番である"普通ではない存在"ゆえの苦悩も、超能力者が日常で生活するコメディ要素も、ありきたりの範囲に収まり、物足りない。生意気な超能力者を懲らしめると言っている自身も生意気な超能力者にしか見えない悪役の論理に説得力が無いのが、特に気になった。結局は自主制作ならではの内輪ノリからくる享楽性が肝なのだが、そのノリが門外漢にも伝わりそうで伝わってこないもどかしさがある。変に行儀よくせず、もっとふざけてくれたほうが満足できたかも。
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