TBS系列
2022/02/12 放送
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新型コロナウィルスの第６波に伴い、毎日のように芸能人の感染者や濃厚接触者がニュースになっていたのは今年の半ばくらいからであったか。その頃に収録されたＴＶ番組が最近になって放送されているようで、予定していた出演者が陽性だったりしたための急遽の代理出演も多く目にするようになった。先週だと、『水曜日のダウンタウン』ではオードリー・春日の代理で岡野陽一が、『アメトーーク！』ではオズワルド・畠中の代理でミキ・昴生が出演していた。どちらもまずは「急なオファー」トークから開始していたが、これはこれで腕の見せどころではある。
話題を関連付けているわけでなく偶然だが、数日前にコロナウィルス陽性と発表された菅野美穂が、先週土曜放送の『あらびき団 ゴールデンSP』のスペシャルゲストとして出演していた。菅野美穂は昔から『あらびき団』の熱狂的なファンだという。と言うと、あえてニッチなものを好きだと公言して自身のキャラ付けとするような計算めいたものかと警戒してしまいがちだが、菅野美穂はマジだな。とろサーモン・村田がサプライズ登場した時に飛び上がって喜ぶ様は、逆に計算であれば失敗している。
もちろん菅野美穂は、まずは全力で笑って楽しむ姿を見せるなど、きちんとゲストとしての責務を果たしているのである。ただ、時折「え？」と思うような言動をする。たとえば「椿鬼奴さんがキュートンだって若い方は知らないかも」という発言は、なんだか枠からはみ出ている。番組中でも東野幸治に「おっちゃんもおばちゃんも知らない」「知ってるほうが珍しい」と指摘されていたが、キュートンの一般的な認知度を把握していないのだから。
モンスターエンジンの理解が難しいオチに対して東野幸治が「（視聴者が）3000人くらい、箸を落とした」と言ったら、食事中に箸を落とす即興演技を行う。バラエティ番組にゲスト出演した役者が自ら率先して演技を始めるって、実は物凄く珍しい。しかも芸人のネタではなく、視聴者の状況を例えたツッコミを演技で再現しているのなんて初めて見たかもしれない。これ、歌手が周囲から促されてもいないのに急に歌い出すのと同じことだし。
菅野美穂、やっぱり変な人である。数年前に梅小鉢・高田紗千子のモノマネによって、その変な部分が世間にも認知されるかと思ったが、結局はそこまで至らなかった。テレビ東京『バス旅』とかテレビ朝日『帰れマンデー』みたいな番組に出演しないかな。絶対に恐ろしい何かが表出するはずだから。
余談だが、モンスターエンジンの「暇を持て余した神々の遊び」ネタのラスト。オチ前のフリの「全人類が記した宇宙の歴史の本だ」というセリフ、日本語がよく解らない。言いたいことは予想できなくもないが、でも確信は持てず困惑する。オチの「すべて間違っている」は意図的な意味不明を狙っているとしても、その前段階での客の困惑は想定しているのだろうか。その困惑の整理がつかないうちにオチが来るから、なんか慌てる。
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