ざっくりしすぎな店名
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2017年8月14日
東京駅から新幹線で約4時間。朝一で出発すれば広島も昼前には到着できる。広島駅から山陽本線に乗り換えて5分ほどで、横川駅(「よこかわ」ではなく「よこがわ」。峠の釜飯とは無関係)に到着する。今回の目当ての映画館があるところだが、早く着き過ぎてしまった。
JR横川駅
駅を出てすぐ、路面電車の乗り場がある
横川駅は、国産乗り合いバス発祥の地らしい。コンコースはそれなりに広く、広島名物の路面電車の出発地点にもなっている。しかし、お盆真っ最中という時期がどう影響しているかわからないが、駅周辺は閑散としており、お世辞にも賑わっているとは言えない。不思議なことに、外国人観光客がポツポツいたりするのだが。
地図の上では、駅の周囲には商店街が集まっているらしい。しかし実際に行ってみると、空いている店なんてありゃしなかったりする。困ったことに、映画が始まるまでの約2時間、ここで時間を潰さないといけないのだ。仕方なく、駅周囲をうろうろする。
「店」
豪快な排気口
最近買った一眼レフカメラでどうでもいい写真を撮りながら、駅周辺をうろつくことで、時間を潰す。目当ての映画の上映時間が近づいたところで、一度駅に戻り、そこから映画館に向かう。
駅前から直結している小さな商店街を抜けて・・・
いわゆる夜の店が並ぶ通りに入っていくと・・・
映画館「横川シネマ!!」が現れる
「横川シネマ!!」(どうやら「!!」を含めて名前らしい)は、公式サイトによると「洋邦問わず、知名度には乏しくとも見どころの多いインディペンデント作品を中心に、レアな映画の愉しみを発掘する雑食性ミニシアター」というコンセプトで1999年にオープンした。
この日に上映していたのは『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『ポエトリーエンジェル』『人生フルーツ』など。たしかに、東京以外に住んでいると、なかなか見るのは難しそうな作品が並んでいる。
フィルム映写機は、外から見えるように置かれている
入口では、謎のトマトがお出迎え
映写機の展示に関しては、この企画では毎度おなじみの光景になっているので、もはや驚きも何も感じなくなっている。ただ、ここの場合は、展示というよりはチラシを置くための台として使われていたが。
入口を入ってすぐのところに、いかにも受付っぽく長テーブルが置かれているのだがそこには誰もおらず、本当の受付は後ろ斜めに振り向いたところにある。ちょっとしたフェイント。ちなみに鑑賞料金は一般で1700円だった。
ロビー。やっぱり長テーブルの置き方が気になる。
なんか、いわくありそうな絵画
今回鑑賞するのは酒井麻衣監督作『はらはらなのか。』。東京での公開時に観逃がしていたのでちょうど良かった。外の掲示板に監督の舞台挨拶があるという張り紙があったが、よく見たら1週間以上前の日付だった。剥がしたほうが良いと思います。でも、この映画館、監督の舞台挨拶をよくやっているらしい。それなりの映画館としてのポリシーなのだろう。
館内の様子
椅子が後ろ方向に傾いている
館内は70席で、一列ごとに段差のついているスタジアム形式。スクリーンの脇にはピアノが隠れるように置いてあった(そういえば、地方の映画館では、よくピアノを見かける)。驚いたのは、観客が10人以上いたことである。もしかして「おひとりさま」鑑賞もあるかと覚悟していたのに。『はらはらなのか。』に出演している松井玲奈のファンが集まっているわけでもなさそうなので、おそらく映画館についているファンなのだろう。良いことだ。
あと、とにかく椅子の座り心地がサイコーである。ゆったりとしたふかふかのシートが、少し後ろ方向に傾いている。楽な姿勢で映画を観ることができる。断言してもいいが、東京23区内の映画館のどの座席よりも座り心地が良い(シネマスクエアとうきゅうが今もあれば、いい勝負だったかも)。あまりの座り心地が良く、長旅の疲れで眠くなってきてしまったのだが、それはこっちのせいだ。
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散歩してたら変わった建物を見つけた
↓後編へ続く
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過去の「47都道府県すべての映画館で映画を観る企画」