青森松竹アムゼ
開館：1997年／運営：有限会社シネマセンター／スクリーン数：3／座席数：計352(161,108,73)
所在地：青森県青森市／アクセス：JR青森駅よりバス15分
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隙あらば、りんご
国道113号線を、ひたすら南下（徒歩）
「青森松竹アムゼ」は、青森県青森市にある３つの映画館のうちのひとつ。国道113号線沿いに位置するショッピングモール「サンロード青森」の地下１階にある。100前後の座席数のスクリーン３つを有しており、ギリギリシネコンと言っていいくらいの規模である。
公式サイトの案内だと「青森駅からバスで15分」とあったが、歩けない距離ではないので、とぼとぼと幹線道路の脇を歩く。途中、神社で御朱印を貰ったりと色々と寄り道していたので１時間以上かかったが、普通に歩けば駅から30～40分くらいで着く。ただ、幹線道路なので景色はそんなに面白くない。
斜めのラインで構成された建物。
ショッピングモールの裏手にあたる。
駐車場側は、こんな感じ
ショッピングモール「サンロード青森」は、不整形ないくつかの物体を無理やり組み合わせたような、変な形をしている。上記2つの写真は別の建物のように見えるが、実際は端っこで強引にくっついている。映画館「青森松竹アムゼ」は、１枚目の写真に写る歪な形状の建物の地下にある。
Wikipediaによると、この歪な形状の建物は、元々は屋内遊園地として増築されたものの、途中で頓挫したものらしい。なるほど、それなら外観の奇抜さも納得できる。ある意味、リノベ物件でもあるのか。
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映画館に来た人のためと思われる、小さな入口から入る
中に入るとすぐ、地下に進むエスカレーターがある
広い吹き抜けは、ポスターが雑然と掲げられていて、いい感じ
エスカレーターを降りたところで、「チケット売り場」の看板が目の付く位置に
別の用途であった建物を半ば強引に変更したにしては、入口からチケット売り場までの導線は解りやすくて素晴らしい。適度に雑然とした吹き抜けを通って、エスカレーターで潜っていく感じも、ちょっとした非日常的な空間へ連れていかれるようであり、映画を観る前のワクワク感を盛り上げてくれる。
チケット売り場に向かうと、すぐに奥からスタッフがとんできた。火曜日はメンズデーで1100円だった。ちなみに、公式サイトにはスマホなどで画面を掲げれば割引になるクーポン券がある。「新宿武蔵野館」などと同じ手法だが、これってどういう狙いでやっているんだろう。いつも不思議。
ロビーは、かなり広々としている
おなじみ、柱際のソファー
子供だったら本能的に走り回るであろう空間
ロビーは、かなり広い。ベンチは木製のものが相当数と、ソファがいくつかある。お盆の昼間ということもあるのか、ベンチに座っているのは４人くらいの若者の団体くらい。ロビーの一角が、何も置いていないだだっ広い空間だったのが、妙に怖い。
むき出しの配管と、斬新なレイアウトのせいで、ちょっとしたサイバーパンク感がある
当館イチオシらしいアイス
この日、上映中だったのは、『ミッション：インポッシブル／フォールアウト』『ジュラシックワールド／炎の王国』『未来のミライ』『劇場版ポケモン』という夏休みの大作ばかり。しかも「青森松竹アムゼ」なのに、松竹の映画がひとつもない。
近日公開予定の作品には『ファントム・スレッド』『男と女の観覧車』などがあったので、この辺りのややアート寄りの作品はカバーしているらしい。10月には『縄文にハマる人々』も上映されるそうだ。三内丸山遺跡が近いので、それはぜひやっておくべきだろう。
客席の様子（スクリーン２）
時間的にちょうど良かったので『ミッション：インポッシブル／フォールアウト』を観ることにした。場内は、全て自由席。お客さんは15人くらいで、多くは50歳越えの中高年で、一人客が多かった。前の座席との高低差は20センチくらいあり、背もたれに少し傾斜がついているので、座り心地はなかなか良い。
一番驚いたのは映画終了後。スタッフが扉を開けると同時に、ゴワーっという轟音が聞こえてくる。１階のゲームセンターの音が一気に客席内に入ってくるのだ。さっきまでトム・クルーズのとてつもないアクションを観ていて自分もヘリから宙吊りになっているような夢心地の気分のところに、いきなり巨大な手が現実に引きずり込んでくるような感覚。なかなか味わえないものなので、ぜひ一度体感しておいて損はないと思う。
隙あらば、りんご。
※ 後編準備中
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