シネマテークたかさき
開館:2007年/運営:/スクリーン数:2/座席数:計122(58,64)
所在地:群馬県高崎市/アクセス:JR高崎駅より徒歩6分
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今回、実は1泊2日で群馬県の映画館と観光名所をハシゴしようと思っていたのである。富岡製糸場まで足を運ぼうかと考えていた。しかし予定日の数日前から、急激な歯痛に襲われて何もできない日が数日続き、それ自体は歯医者で奥歯を抜いたことで収まったものの、いろんな予定がずれ込んでしまってスケジュールがうまくいかなくなり、日帰り旅行に切り替えたのである。
いきなりですが「高崎電気館」
知っていたが、休映日
ハイローの特設コーナーがあった(中には入れず)
さていきなり別の映画館の写真を並べているが、群馬の映画館といえば、この企画の性格上からも真っ先に行くべきは「高崎電器館」であろう。黒沢映画なんかを上映する名画座なのだが、ここが1か月のうち1週間だけ営業する、みたいな感じなので、なかなか予定が合わずにいた。
そんなわけで、今回は諦めることにした。新宿から鈍行で2時間半、料金は2000円弱と、高崎は思いのほか都内から近い。朝早く着いて上映まで時間があったので、「高崎電気館」の外観だけ見ようと足を延ばして撮ってきたのが、上記の写真である。
廃墟となったオリオン座も見てきた。
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』のポスターが貼ってあった。
高崎駅から歩いて10分ほど、アーケード商店街から小道に入ったところに「高崎電気館」はある。この商店街はきれいなのだが、店は開いておらず人はほとんどいない。シャッター商店街かと思ったが、よく考えたら、まだ朝10時前だった。しかし夜のお店が妙に多く、たまに仕事終わりの「裏の世界っぽい人」が出てきたりする。1眼レフカメラをぶら下げているだけで、何か因縁をつけてきそうで(偏見です)、ひとり勝手に怖くなる。
「シネマテークたかさき」の入っているビル
さて、本題の「シネマテークたかさき」は、高崎駅西口から大通りを進み、交差点で1度右に曲がって歩けば、ほどなく着く。
「シネマテークたかさき」は、2004年に開業したコミュニティシネマ系のミニシアター。「高崎映画祭」を行うスタッフによって作られたNPO法人によって運営されている(「高崎映画館」も同じ運営)。群馬県唯一のミニシアターであり、シネコンではかからないようなアート系作品を中心に上映している。スタッフ、キャストの舞台挨拶も積極的であり、ちょうど訪れた日は『わさび』などで知られる外山文治監督がいたらしい。
以上、「シネマテークたかさき」のWikipediaを参考に紹介。Wikipediaの項目、地方の小さな映画館とは思えないほど異様に詳細な記載がされている。なんだろう。
小さなロビースペースがある
ガラス製の開き戸を入ると、右手に自動販売機、正面にチラシの棚がある。左に進むとチケットカウンターがあり、女性スタッフが2人いたので、『否定と肯定』の座席券を購入。一般で1700円。スクリーンは1階と2階にひとつづつあり、今回は1階の「劇場1」で鑑賞であった。
黒板クロスに大量のサインがある
ロビーの片側の壁は全面が黒板クロスになっていて、大量のサインが書き込まれていた。日本映画界ではそれなりに有名どころの名前もチラホラある。後で気づいたのだが、もしこれチョークで書いていたとすれば、こすったら消えちゃうのか?
ちなみに、「シネマテークたかさき」のメンバーズ会員の割引制度がちょっと特殊なので、気になる方は公式サイトを見てください。年会費11000円払うと10回目までは無料とか。それは(もちろん安くなっているが)前払いということではないか。
客席
席は全席自由席。きちんと1列ごとに段があるので、後ろの席でも観やすさは問題ない。ただ、出入口が右側面に2つあるので、後方右側の席だと上映中の人の出入りは気になりがち。建物の形状からして仕方ないことだが。
お客さんは25~30人ほどで、客席の半分近くが埋まっていた。日曜とはいえ午前中の上映で、しかもナチスのホロコーストという重い内容の映画でこれだけ集められるのだから、それなりに成功しているのだろう。客層は中高年がほとんどで、一人客が多い。男女比は6:4くらいか(この手の映画館にしては女性が多かった印象)。まあ、都内でもナチス絡みの映画は高齢者が主なので、「シネマテークたかさき」の普段の客層なのかは、ちとわからない。
さて、今回の群馬の映画館の旅はこれで終わりです。本当は高崎近辺でいろいろ寄った後に伊勢崎まで移動して「プレビ伊勢崎」に行く予定だったのですが、直前に駅から歩いて1時間ということを知り、予定が立たないことに気づいてしまったから。無料バスは出ているのだが、時間が読めないし、今日中に都内に帰るには不確定要素が多すぎて危険だったので。あと、そこまでして「プレビ伊勢崎」に行ってまで観たい映画が上映されてなかったし。
ではなぜ当記事のタイトルに「前編」と入れているかというと、もう一度必ず高崎に来て、「高崎電気館」に行くつもりだから。その時に「後編」をUPします。いつになるかわかりませんが、お待ちください。
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その代わり、「109シネマズ高崎」で『バーフバリ 王の凱旋』絶叫上映に参加してきた
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