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【47都道府県すべての映画館で映画を観る企画】Vol.11 京都編(中編)--「京都シネマ」で上映していた短編アニメが気になる

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京都シネマ

開館:2004年/運営:如月社/スクリーン数:3/座席数:計254(104,89,61)/音響:SRD-EX,DTS,SRD
所在地:京都市下京区/アクセス:地下鉄烏丸線四条駅、阪急京都線四条烏丸駅よりすぐ

 

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前編はこちら

yagan.hatenablog.com

 

2018年の元日、「京都みなみ会館」で濃い映画を2本連続で観たあと、地下鉄で河原町駅まで行き、予約していた豪華カプセルホテルに泊まる。セキュリティに気を配っているところなのだが、その反面どこに行くにもひとつしかないエレベーターに乗らないといけないので移動が面倒くさいという欠点もある。外に出るのにいちいちフロントまで行きカードキーを預けなくてはいけないし。セキュリティと利便性の折り合いは、建築設計の際に必ず頭を悩ませるもののひとつである。

って、カプセルホテルの話は別にいい。明けて1月2日の朝、ミニシアター「京都シネマ」に向かったのである。河原町駅から四条駅って、歩くと15分くらいかかるのね。この辺り、何度来てもよくわからない。(何年か前、仕事と学校で京都にはけっこう来ていた)

 

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無理して和風っぽさを出そうとしている、京都にありがちなファサード

 

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入口表示が、京都らしく「つつましさをアピール」している

 

地下鉄四条駅のある大きな交差点すぐに位置する複合ビル「COCON KARASUMA」の3階に「京都シネマ」がある。低層階は商業施設となっており、いかにもなオシャレ観を醸し出している。ちなみにこのビル、竣工が1938年だから戦前の建物らしい。元は丸紅の本社だったが、2004年に商業施設としてリノベーションされて、その際に前面ファサードや内部のデザインを任されたのが隈研吾。あぁ、なるほど・・・(多くは語りません)。

 

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ロビーは広くゆったりとしている

 

上から水が垂れ流されている壁とかある、いかにもなエントランスを抜けて、エスカレーターで3階まで上がると「京都シネマ」がある。ロビーは3階の回廊上の動線の一部になっており、半共用部というコンセプトか。ロビーの妙に広々とした雰囲気とか、手作りっぽさを出している長椅子とか、「ああ、いつものコミュニティシネマだな」って思った。こういう場所、全国によくある。別に非難しているわけではなく。

「京都シネマ」は、かつて河原町にあったミニシアター「京都朝日シネマ」のスタッフが、閉館を期に新たに会社を興し、当ビルに入居する形で開館したものである。「京都朝日シネマ」はヘラルド系で、「恵比寿ガーデンプレイスシネマ」「シネスイッチ銀座」などが系列館であった。現在は無関係とはいえ、なるほどロビーの空気感に共通性を感じなくもない。

 

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シネマ2の座席

 

現在「京都シネマ名画リレー」という企画で、10時10分から旧作を上映している。この日はウォン・カーウァイ監督『花様年華』を上映していたので、観ることにする。元日が休みだったためスライドにより1月2日がサービスデーになっていて1100円。ちなみに「京都シネマ」会員だと500円で観られる。これは破格だ。

全席自由席で番号順に入場する。正月休みだからか、サービスデーだからか、それともいつもこれくらいなのか判断できないが、座席の6~7割くらいが埋まる盛況ぶりであった。ほとんどがご年配の方だったので、「京都シネマ」の主要な客層なのだろう。ウォン・カーウァイ監督作は基本的に雰囲気を楽しむものなので、正月にのんびり観るにはちょうどいいかもしれない。

 

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正直、どんなときに着ればいいのだろうか

 

いつものコミュニティシネマなので「京都シネマ」の独自性がなかなか無いのだが、やはりこのオリジナルTシャツか。トートバッグつきで1500円は安い。安すぎる。だが、着る機会が一向に思いつかない。これを着て「京都シネマ」を訪れる勇気は無いし。

 

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謎の10分アニメ『地下鉄に乗るっ』の大々的な販促

 

一番気になったのは、ロビーで大々的に展開されていた『地下鉄に乗るっ』という謎の10分アニメである。ちょっと検索しただけで手に負えない感じの情報が山ほど出てきたので、気になる方はググってください。すごく観たかったのだが、夜9時から上映なので観ようとすると2泊になってしまうため、泣く泣く諦めた。しかし等身大POPとか、けっこう金がかかっているはずである。もしもこのアニメの裏側を深く探ったら、つまびらかになるのは、希望かそれとも闇か。なんか怖い。

 

後編に続く

yagan.hatenablog.com

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カプセルホテルの明かりをつけようと暗がりの中で照明横のボタンを押したら緊急ボタンだった。この位置だと誰だって間違えると思う。

 

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過去の「47都道府県すべての映画館で映画を観る企画」

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