【邦画新作】『チャチャ』ネタバレあり感想レビュー・・・主人公の固定された物語と多視点の構造とは、徹底的に相性が悪い

監督&脚本:酒井麻衣
配給:メ~テレ、カルチュア・パブリッシャーズ/上映時間:108分/公開:2024年10月11日
出演:伊藤万理華、中川大志、落合モトキ、藤間爽子、塩野瑛久、ステファニー・アリアン、藤井隆
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場所は小さなデザイン事務所。メガネをかけた地味でおとなしい女性スタッフの脳内モノローグから始まる。最近、チャチャ(演:伊藤万理華)というフリーのイラストレーターが事務所に入ってきた。いわゆる青文字系のファッションや奔放な言動のチャチャは、社長をはじめ男性スタッフに気に入られており、正社員を差し置いて仕事をいくつも任されている。一方で女性スタッフからは、変な服だの自分を可愛いと思っているだの社長とデキているに決まってるだのと陰口を叩かれている。
そんなおおまかな状況説明のすぐ後、急にモノローグの担当はチャチャに切り替わる。同じ若い女性の声なので、最初は気づかなくて混乱した。私は人目を気にせず好きなように生きると決めているのだと、チャチャの脳内は初っ端からすべて観客に開示される。これではチャチャの神秘性は成り立たないので、どうやら常識に囚われない風変わりな人物に周囲が感化されて変化していく『成瀬は天下を取りにいく』パターンではないようだ。
注意:このあとの有料部分において映画の内容に触れていますので、未見の方はネタバレにご注意ください。そんなにネタバレしてませんが。
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