【小説】最近読んだ小説レビュー--有栖川有栖、石持浅海、上田早夕里

有栖川有栖『鍵の掛かった男』 66点火村英生シリーズの最新作で、長編としては9年ぶり。大阪・中之島にあるホテルで謎の死を遂げた謎の男の謎の人生を、主に"助手"の有栖川(作者じゃなくて小説内の登場人物。念のため)が解き明かしていく。登場人物の多くは穏やかであり、人は死んでいるものの「日常の謎」に近い印象を…