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【エンタメ日記】2020/07/30(木)~08/02(日)

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前回から2週間ほど飛んでしまいましたが、先週末の日記です。

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2020/07/30(木)
木谷佳楠『アメリカ映画とキリスト教 -120年の映画史』読了。

アメリカ映画とキリスト教 -120年の関係史

アメリカ映画とキリスト教 -120年の関係史

  • 作者:木谷佳楠
  • 発売日: 2016/12/19
  • メディア: 単行本
 

いかにカトリック教会がアメリカ映画に直接的に影響を与え続けてきたか解る本で、第3章のエリア・カザンについてが興味深い。世間一般的には共産主義者の名前を挙げた直後に『波止場』が大ヒットしたように思われている(日本版Wikipediaもそんな感じで書いてある)が、実際は贖罪のために監督を要請された『綱渡りの男』が興行的にコケて、ハリウッドから居場所がなくなっていた。そのため『波止場』を撮ったときはニューヨーク在住で、制作費も格安の80万ドル。しかも、いかにもキリスト教らしいテーマを入れ込み、当時映画業界を牛耳っていたカトリック教会に媚を売っている。これを読むと、自分の本心を押し殺して制作された『波止場』『エデンの東』をエリア・カザンの代表作とするのは違うんじゃないかと感じる。


2020/07/31(金)
『いけいけ!バカオンナ ~我が道を行け~』@TOHOシネマズ日比谷。平日の午前中とはいえ、逆は自分以外に5人だった。パンフレットが昨今では破格の500円だったが、中身は値段相応だった。

yagan.hatenablog.com

 

映画館の近くに「ピザトースト発祥」と掲げられた喫茶店があったので、そこで昼食。あとで調べたら有名なところらしく、東京メトロのCMで石原さとみがお勧めしているらしい。「珈琲館 紅鹿舎(べにしか)」という名前。また行く。

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『海辺の映画館 キネマの玉手箱』@TOHOシネマズシャンテ。スバル座が亡くなったとはいえ、やっぱり大林宣彦作品は有楽町で観るべきでしょう。間引きしているので解りにくいが、おそらく座席の9割は埋まっていた。なんか日本テレビ『ニュースZERO』がカメラを回していて、家に帰ってからチェックしてみたらばっちり映ってました。

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ボクがどこにいるか当てられる人は少ないはず

 

『海辺の映画館』に感化されて本屋に寄って中原中也の文庫本を買ったあと、渋谷に移動して『君が世界のはじまり』@シネクイント。大好きな内容のはずなのに、なぜかハマれなかった。その理由を探るべく、もう一回観たい。「閉塞した地方都市」と「大阪」の食い合わせが悪いような気がしたが、こちらのイメージが貧弱なだけかもしれない。


2020/08/01(土)
中野駅まで行き、いつものベローチェ→ミヤマカフェのコース。新しいところを開拓しなくては。


2020/08/02(日)
自宅に籠ってオリヴィア・デ・ハヴィランド映画祭。といっても、U-NEXTには出演作が2つしかない。

『ロビンフッドの冒険』(1938 マイケル・カーティス、ウィリアム・キーリー)は、この時代には珍しいカラー映画。ベタな勧善懲悪なので純粋に楽しく観られる、万人にお勧めできる娯楽作。肝心の戦闘シーンが刀をカチャカチャぶつけてるだけなのは御愛嬌。

 

『壮烈第七騎兵隊』(1941 ラオール・ウォルシュ)は、南北戦争などで活躍したカスター将軍の半生を美化しまくった西部劇。リトルビッグボーンの戦いでは、これ以上の戦火の拡大を止めるために敢えて負け戦に出て自らも狙い通りに戦死するという、自己犠牲の塊のような聖人として描かれていて、『ナイトミュージアム2』で醜態を晒した人とは別人のよう。クレイジー・ホース率いるインディアンたちは(西部劇にありがちな)凶暴な野蛮人ではなく思慮深く自尊心を持っており、もっぱら悪者は自己の利益のために戦争をけしかけるアメリカ白人側なので、史実と違うとはいえ不愉快ではなく、フィクションと割り切れば楽しめる作品。

壮烈第七騎兵隊 [DVD] FRT-253

壮烈第七騎兵隊 [DVD] FRT-253

  • 発売日: 2006/12/14
  • メディア: DVD
 

 

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