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【洋画旧作】U-NEXT「おすすめ関連作」数珠つなぎVol.04--『私は告白する』『見知らぬ乗客』

U-NEXTで映画再生後に表示される「おすすめ関連作」を数珠つなぎで観ていく第4弾にして、今回の最後です。ヒッチコック『泥棒成金』から始めたところ、いくらやってもヒッチコックに戻ってしまうので、キリのいい10作目で一旦終了することにしました。そんなわけで、前作『フレンジー』から、最後もヒッチコックの2作品で締めたいと思います。

 

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『私は告白する』
監督:アルフレッド・ヒッチコック/脚本:ウィリアム・アーチボルド、ジョージ・タボリ/原作:ポール・アンセルム制作国:アメリカ/配給:ワーナー/上映時間:95分/日本公開:1954年
出演:モンゴメリー・クリフト、アン・バクスター、カール・マルデン、O・E・ハッセ、オヴィラ・レガーレ


教会の懺悔室にて強盗殺人を告白された神父が、その事件の犯人だと警察から疑われるが、真実を話すことができず苦悩する。それぞれ微妙な立場にいる登場人物たちの内面に主眼が置かれた心理劇で、派手なアクションは少なく役者の演技力に映画の魅力が預けられている。晴れ晴れとしない結末を含めて、ずっしりとくる作品。

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『見知らぬ乗客』
監督:アルフレッド・ヒッチコック/脚本:レイモンド・チャンドラー、チェンツイ・オルモンド/原作:パトリシア・ハイスミス制作国:アメリカ/配給:ワーナー/上映時間:101分/日本公開:1953年
出演:ファーリー・グレンジャー、ロバート・ウォーカー、レオ・G・キャロル、 ルース・ローマン、パトリシア・ヒッチコック、ケイシー・ロジャース


物語だけ見れば御都合主義の乱れ撃ちで、何度も呆気にとられる作品ではある。特にラストは、焦った警官の発砲による無関係の一般人の負傷が元で見せ場のための舞台が作られ、さらに突然登場した老人がアクションを引っ張るという諸々が強引すぎて、むしろ圧倒される。
そんなわけで、表情に乏しいサイコパスを演じたロバート・ウォーカーの存在感によってのみ、この映画の牽引は担われている。精神状態が危うく公開直後に急死したこの俳優が本来持っていた不気味さが、物語上の役柄と直結して、高度なサイコホラーを成り立たせている。
ところで、『フレンジー』もそうだったのだが、主人公に罪を着せようとする悪人のほうにもちょっとした見せ場を挿入するのは、どういう狙いなんだろうか。なんだか軸がブレるのだが。

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なお、数珠つなぎの2回目は邦画でやってみたいと思っています。まあ、緊急事態宣言が伸びた場合ですが。

 

※ 前回まで

yagan.hatenablog.com

 

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