2020/01/12 放送
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大食いと言えばテレビ東京。テレビ東京と言えば大食い。今から20年ほど前だろうか、後乗りで横取りしてきた有象無象にメチャクチャにされた挙句、もういらないとボロボロの状態で突き返された、あの大食い。それでもテレビ東京は、大食いの灯を守り続けて、今に至る。
あの全盛期の大食いが戻ってきた、という感じか。とにかく、出場者が食べさせられるものが素晴らしい。第1ラウンドでは3ブロックに分かれての試合(という表現でいいのかも解らないが)で、1つ目と2つ目はステーキと本マグロの握り寿司という豪華なメニューで一抹の不安を覚えたが、3つ目が富士そば。この、たくさん食べられたところで羨ましくない感じが良い。続いて準決勝では唐揚げにした鶏もも肉15枚を高く積み上げた「唐揚げタワー丼」。もう、そのバカバカしさだけで圧倒される。決勝は「らあめん花月嵐」で、やっぱり羨ましくない。
いやもう、準決勝の「唐揚げタワー丼」は本当に素晴らしかった。一応はナレーションや事前インタビューなどの演出で、宿命の対決とか諸々の感動ショーにしようとしているのだが、圧倒的な「唐揚げタワー丼」のビジュアルの前では、すべてがどうでもよくなってしまう。延々と唐揚げ(鶏もも肉1枚をそのまま揚げているので、もはや唐揚げではないのだが)を食べ続ける変な人の博覧会だ。いきなり立ち上がってEXILEを歌い出す人など、新しいキャラクターも何人か見つかったし。
一度はテレビ東京と袂を分かった小林尊が、決勝戦にて特別ゲストとして登場したのは、歴史を知る者には感動だったであろう。それより個人的に面白かったのは、最初から最後まで試合を見届けていたジャイアント白田で、解説がちゃんとしていた。『水曜日のダウンタウン』でいじられているイメージしかないから、素人にもわかりやすく、かつ内容自体が興味深い解説の数々には驚いた。ステーキは45分でお腹いっぱいになることはないので、いかに早く切って口に入れるかの頭脳戦になる、とか。各選手のペース配分とかも、作戦なのか乱されているのかを予想を交えて丁寧に解説してくれた。それを選手の聞こえる位置で言うのはどうかと思ったけど。それがテレビ東京のスタイルだから仕方ないが。
過去のVTRがふんだんに流れるのも良かった。大食いレジェンドたちの肖像権もクリアしていたし。あと、高橋みなみがきちんと進行できていたのも意外。そういうの、ちゃんとできるんだ、この人。
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