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【洋画旧作】バート・ランカスター出演3作品を観てみました

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バート・ランカスター
(Burt Lancastr)
1913/11/2-1994/10/20

 その人の命日に合わせて出演作品を観てみようのコーナー、ベティ・デイヴィスに続く第2弾です。これからも続けるかは未定。命日基準だと自然と古い作品を観ることになるので、まあいいかなと。

今回は、10月20日が没後25年であったバート・ランカスターを取り上げてみました。出演作の中で一般的に最も知られているのは『フィールド・オブ・ドリームス』でしょうか。元々はサーカス団員ということもあり、大きく屈強な体格によってスクリーンの中でも圧倒的な存在感を放っています。

U-NEXTでは現在7作品が観られますが、アカデミー賞主演男優賞を受賞した『エルマー・ガントリー/魅せられた男』や、ノミネートされた他3作品は無し(アマゾンプライムビデオには『地上より永遠に』がありましたが)。それでもランカスターの代表作に挙げても良さそうなものをU-NEXTの中から3本選んで、一挙に鑑賞してみましたので、そのざっくりとした感想です。本当にざっくりとしています。

 

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 『大列車作戦』(1964)
ドイツ占領下のパリの美術館からナチス・ドイツ軍の将校が半ば強奪するように大量の絵画を持ち去ろうとしたため、バート・ランカスター演じるフランスの鉄道職員らが、絵画を積み込んだ列車を遅らせてパリ解放までは国外に出させまいとあの手この手で妨害する。全てのシーンはアクションであるという信念のもと、常に役者の肉体によって演出される緊迫感があり、それゆえ中だるみしない。絵画への造詣がある悪役と、自身は価値の解らない絵画と引き換えに大多数の同胞を失った主人公とをラストで対峙させることで、単純な善悪ではない深みを出している。ところで、あらゆるシーンで前にも観た覚えがあったのだが、同じ題材の別の映画と記憶が混じっているのかもしれない。

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 『泳ぐひと』(1968)
森の中からバート・ランカスター演じる海パン一丁の男が現れ、個人宅のプールで泳ぎ始める。そして、高級住宅地のプールを転々と寄りながら、自宅に戻っていく。こうしてあらすじを書き起こすと意味が解らないが、まあおそらく何かの寓意なのだろうということは判断がつく。裸の男が森を駆け抜けてはプールに入るのを繰り返して、かと思ったらいきなり馬と競争したりするシュールの連続は、意外と飽きない。「洋画専門チャンネル」での町山智浩さんの解説がYouTubeで見られるので、そちらを参考に。

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 『カサンドラ・クロス』(1976)
病原菌に侵された男が大陸横断鉄道に乗り込んだことから始まる鉄道パニック映画。バート・ランカスターは外部から無線によって電車内を指揮するアメリカ軍の大佐を演じている。冒頭の空撮を含め、長回しによる緊迫感の確保は巧くいっている。だが、物語に強引なところが多々あり、無理やり危機的な状況を作ろうとしているように思えて仕方ない。別にこの条件下なら、電車を一時停止させることくらいできそうなんだけど。この手のパニック映画には珍しく、主人公たちの健闘むなしく大量の犠牲者が出るので、なかなか後味が悪い。

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名優の 命日に出演作を観てみよう 第1弾

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