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【映画駄話】2018年11月に公開する謎の邦画13作品をご紹介します

先月もやったんですが、他では紹介されない謎の邦画の11月編です。外国との合作映画も織り交ぜています。先月と比べると数も少ないし、ぶっ飛んでいる作品もあまり無さそう。しかしこれ、毎月やったほうがいいんですかね。

では、存在そのものが幻のような新作邦画群をご覧ください。

 

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11/3 公開

 

『ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。』 期待値★★

和歌山県太地町のクジラ博物館を舞台に、新米純粋男と東京から来たアラサー女の飼育員が奮闘するご当地映画。ということで、和歌山県の全ての映画館で上映。反捕鯨団体のバッシングからの反論の意味もありそうだが、太地町にとってクジラは食べ物でもあることに、どう折り合いをつけているか気になるところ。ちなみに公式サイトのアドレスが「bokujira.com」だった。いや別にいいんだけど。

 

『十年 Ten Years Japan』 期待値★★★

5人の若手監督による「10年後」をテーマとしたオムニバス。高齢化、管理社会、原発、自衛隊といったテーマが並んでいて、社会派のメッセージ性が前面に出過ぎてSF的なディテールをおざなりにしていそうな不安がある。

 

『真っ白の闇』 期待値★★★

監督の実体験を元にして、薬物依存症の恐怖と家族の苦しみを描いた作品。 仕方ないことではあるが、エンタメ成分が一切無さそうな予感。公式サイトでは大林宣彦が長めの推薦文を寄せているので、創り手の狙いと別の方向でとんでもないことが起きているかもしれないと、かすかな期待もある。

 

11/9 公開

 

『ヌヌ子の聖★戦~HARAJUKU STORY~』 期待値★★

原宿で大人気の双子コーデカリスマ(って何ですか?)の女の子コンビ「ヌヌ子」(実の姉妹ではないらしい)だったが、怪しげなブローカーの戦略で片方だけが大プッシュされて、2人の間に亀裂が入って、どうのこうの。今回取り上げた中でも、最も意味不明で謎の多い作品。企画・プロデュースは深川栄洋。何してるんすか。

 

『体操しようよ』 期待値★★★

今回の中ではメジャーなほう。草刈正雄が定年退職したサラリーマンを演じ、家事とか人付き合いとかがうまくできず悪戦苦闘する話。最近、こういうの多くないか。映画館に来るメインの層に合わせているんだろうか。娘役に木村文乃。

 

11/10 公開

 

『ポルトの恋人たち ~時の記憶』 期待値★★★★

 日本とポルトガルの合作。18世紀のポルトガルと21世紀の日本が同時並行して描かれ、時代ごとに同じ役者が別の役を演じる。マヌエル・ド・オリヴェイラのスタッフが集結したとのことで、予告を観る限り、ほぼオリヴェイラ作品のよう。柄本佑は当然だが、中野裕太が意外にも良い味を出している感じ。シネマート新宿案件。

 

『海にのせたガズの夢』 期待値★★

三重県熊野市のご当地映画。熊野の女子高生が、東京から来た動画制作マンの青年と出会うことで、女優になりたいと思うようになる。しかし地元の「ガズ祭り」の後継者問題によって、夢を諦めるべきか悩む。ご当地映画のテンプレートをなぞったかのような、いつもの話と思われる。

 

『愛・革命』 期待値★★★

香港との合作映画で、監督も香港の人。主演は夏菜と品川祐というメジャーな日本人。香港の裏社会を舞台にしたアクションありのポップなコメディといったところか。ユナイテッドシネマ豊洲案件。

 

11/16 公開

 

『アウト&アウト』 期待値★★★★

遠藤憲一がアウトローな探偵を演じるハードボイルド映画。予告編だけでも面白そうだし、きうちかずひろ監督のロングインタビューが「映画秘宝」に載っていたし、これは普通に期待していいと思う。

 

『メサイア -幻夜乃刻-』 期待値★★

「加々美いつき(杉江大志)は、有賀涼(井澤勇貴)を救うために北方連合に投降。サリュート(山田ジェームス武)によって移送される途中、何者かに襲撃される。」ってのが公式サイトのあらすじの冒頭なんだけど、説明不足すぎて、何のこっちゃ解らない。これ何か元ネタとかあるの?  予告編を観たら、TV画面の中からマスクを被った人物が「さあ、ゲームを始めよう」って言っていた。ああ、そういうやつね。

 

『MAKI マキ』 期待値★★★ 

アメリカとの合作。監督はアメリカ在住のイラン人女性。ニューヨークの日本人高級クラブを舞台に、恋愛禁止のホステスがアメリカ人のボーイの子供を身籠って、どうのこうの。内容とは裏腹に、オシャレにまとめあげている気がしないでもない。ユーロスペース案件。

 

11/23 公開

 

『えちてつ物語~わたし、故郷に帰ってきました。~』 期待値★★ 

夢を諦めて故郷の福井県に戻ってきた横澤夏子(実際は新潟出身)が、えちぜん鉄道のアテンダントになるご当地映画。東京国際映画祭の宣伝で一瞬だけ映る、あの映画です。

 

『レディ in ホワイト』 期待値★★

 クズな女性新入社員が、パワハラ上司を始めとする猛毒社員の巣窟であるブラック企業の中で暴れまわるコメディ。マイナス×マイナスの不愉快なバトルが見物ってやつらしい。ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場案件。遠い・・・。

 

『ニート・ニート・ニート』 期待値★★★ 

偶然出会ったニート3人と家出少女が北海道の中を走り回るロード・ムービー。日本でロード・ムービーは難しいという持論があるのだが、その手があったか。一応、ご当地映画でいいんですかね(範囲が広すぎるが)。ニートのうち2人はジャニーズJr.の人。

 

 

はい、というわけで11月の謎の邦画でした。今月は邦画大作は少なめなんですが、入江悠とか山下敦弘とか武正晴といった規模は小さいが実力派の監督作品が多くて、やっぱり手が回らなさそう。まあ、頑張って観るようにします。ますます洋画が観られないけど。

 

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先月の謎の邦画
yagan.hatenablog.com

 

 

 

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