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【邦画/アニメ】『GODZILLA 怪獣惑星』--これは「もしもゴジラが○○だったら」大喜利だろう

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監督:静野孔文、瀬下寛之/脚本:虚淵玄/アニメーション:ポリゴン・ピクチュアズ
配給:東宝映像事業部/公開:2017年11月17日/上映時間:89分
出演:宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、梶裕貴、杉田智和、諏訪部順一

 

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57点(暫定)
仕方のないことなんだけど、公開直前に『シン・ゴジラ』地上波放送されるのって、『GODZILLA 怪獣惑星』側からすれば迷惑だったんじゃないかな。本来まったく別物として考えなくてはいけないのに、みんな地上波放送のせいで去年の大ヒット作を思い出してしまっては、どうしても比べられてしまうではないか。

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これは「もしもゴジラが○○だったら」大喜利だろう。「もしもゴジラが倒せなくて人類が宇宙に逃げて、地球が2万年間そのままだったら」というヤツだ。この回答は、とても魅力的な設定だ。だがその設定を出した段階で、全てが終わってしまっている。

もちろん、その設定に対する肉付けだってアイデアをふんだんに詰め込んでいるし、面白い。でもそれもまた、設定の枠内での面白さだ。設定だけで引っ張るには、上映時間90分を切っていても難しい。その先に待っているのが、絶望しかない。

これ、ゴジラがスケール度外視に強すぎるため、いくらキャラクター達が綿密に作戦を立てて果敢に遂行しようとも、観客はハナッから諦めの目で見てしまっている。これでゴジラに勝っても「そりゃ、ないだろ」としか思えないし。実際、偶然の要素が強い作戦だったし(いや、ヤシオリ作戦もそうだったけど)。それにしても、絶望しか描いていないゴジラ映画は史上初ではないだろうか。

ただ3部作の1作目なんで、これ単体で評価するのも難しいのだが。とは言っても、絶望させるだけさせておいて「次回に続く」では、話の途中でぶった切られたという印象しか残らないしなあ。うーん、困った。とりあえず、エンドロール中に席を立たないように、とだけ忠告。

yagan.hatenablog.com

 

 

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