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【47都道府県すべての映画館で映画を観る企画】Vol.08 香川編(前編)--「ソレイユ」のロビーには応接スペースがあった

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語尾が「うどん」になっていて、もはや末期症状

 

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えーと、今年の3月に香川県の映画館を訪れていたのですが、当ブログで取り上げるのを忘れていまして、というか覚えてはいたんですけどめんどくさくて後回しにしていまして、いいかげんやらなきゃなあということで今回の更新です。約半年前の情報で申し訳ありません。あと、当時に何を感じたかなんてほとんど覚えていないので、基本的に写真だけ見てください。

 

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やぶれかぶれ

 

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琴平電鉄・高松築港駅

早朝の東京駅から新幹線に乗り、岡山駅で乗り換えて瀬戸大橋を渡って香川県の高松駅に着いたのは、まだ昼過ぎであった。けっこう早くたどり着けるものである。

高松駅から歩いてすぐの琴平電鉄・高松築港駅に行き、そこから瓦町駅を目指す。

 

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この企画では毎度おなじみの風景

瓦町駅周辺は「地方都市のターミナル駅からちょっと離れたところにある歓楽街」というイメージそのままのような場所。日中は、「閑散」という言葉を使うほど人通りがないわけではないが、栄えているわけでもない微妙な感じ。これもまた、いつも通り。

 

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映画館「ソレイユ」の入っているビル

「ソレイユ」は、雑居ビルの4階に「ホール・ソレイユ」、地下1階に「ソレイユ・ツー」という、計2つのスクリーンを持つ映画館。2階と3階がテナント募集中でがらんとしているため、ビル全体に怪しさが漂っていた

まずは「ソレイユ・ツー」で、『ヒトラーの落とし物』を観ることにする。公開は昨年末くらいなので、約4か月ほど遅れて香川でも上映しているということか。

 

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キャバクラとかに通じてそうな入口

 

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地下への階段を下る

 

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上部が曲線状の開口も、キャバクラっぽい

 

入り口でおじいさんが会計対応してくれる。一度外に出たいと言ったら、チケットを持っていれば大丈夫とのこと。チケットというより、完全にレシートだったが。

うどん屋が全然ないじゃんと毒づきながら、近くの「花まるうどん」で腹ごしらえしたあと、改めて入店する。あ、入店じゃない、入館する。

 

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なぜかロビーの奥に応接スペースがあった

ロビーの奥を進んでいくと、応接スペースが鎮座していた。それっぽいものは過去にもなくはなかったが、さすがにここまでちゃんとしたソファーは映画館で初めて見た。ここで商談とかするわけないが、キャバクラのVIP席だと考えたら納得がいった。きれいに並べられた香川のタウン誌を立ち読みしていたら、スタッフの人に「そろそろ上映します」と声をかけられたので、座席へ向かう。

 

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館内

 

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内装も照明も、やっぱりキャバクラっぽい

お客さんはボクのほかには年配の男性が数名といったところ。地方都市の歓楽街の中にある、キャバクラ感の漂う映画館で観るのが『ヒトラーの落とし物』というのは、さすがに混ぜるな危険の状態ではある。ただ、地雷がしょっちゅう爆発する映画なのだが、音は大きくて良かった。

 

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そもそもトイレの手洗いの水を飲む人がいるのか。いるんだろうな。

 

さて、映画終了後は商店街をぶらぶらと歩き、丹下健三設計の香川県庁舎を眺めるなどした後、たまたま見つけたカプセルホテルにチェックインする。少し仮眠して長旅の疲れを取り、夜の香川へ出向く。今度は4階のほうで、21時くらいに上映開始の『ネオン・デーモン』を観ることにする。

 

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夜中のビルは、さらに怪しさが増していた

 

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『ネオン・デーモン』のポスターのせいで、キャバクラ感がさらに強くなっている

 

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「魅惑」という文字の書体と色からして、確信犯の気もする

夜の瓦町は、飲み屋も多く人通りも増えていて(主に酔っ払いだが)、歓楽街の本領を発揮していた。やっぱりここは「夜の街」なんだな。そんな中で『ネオン・デーモン』のポスターにライトを当てている映画館「ソレイユ」も、やっぱり夜の顔となっていた。知らない人が見たら、もう完全にキャバクラである。

 

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宮崎駿のサイン色紙があって驚いた

 

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受付兼売店は、ごみごみしていた

レイトショー割引で夜8時以降は1300円。だが、それよりも「はしご割引」という素晴らしい制度があって、「ソレイユ」で同じ日に2本観た場合、2本目は1100円となるのだ。これ、他の映画館でも導入してほしいなあ。

 

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「ホール・ソレイユ」の館内

 

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不思議なところに座席が

『ネオン・デーモン』を観に来ていたのは、ボク以外には若い男性が2人。数は寂しいが、映画館の場所と時間と映画の内容からして、客層としては極めて正しい

上映中も非常灯が消えないのと、壁が白いためにぼわっと目に入ってしまうのが、どうにも気になってしまった。視覚効果を狙った作品だったため余計にそう感じたのだろう。

 

映画館って、昔は大人の娯楽としての要素が強かったのだろう。ここに限らず、地方都市の映画館は夜に栄える歓楽街にあることが多い。ダンスホールとかキャバレーと同じカテゴリだった時代があり、その名残なんだろう(応接スペースも、そういうことか)。それにしても、外観も内装もここまでキャバクラ感の強い映画館は、現代では珍しいかもしれない

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カプセルホテルのキーに、SMの時に口に噛まされるヤツみたいなのがついていた

 

後編に続く

yagan.hatenablog.com

 

 

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過去の「47都道府県すべての映画館で映画を観る企画」

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