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【洋画】『ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~』--バカが出てこないのは、コメディ映画にとって大事なこと

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監督:ニコラ・ブナム/脚本:フレデリック・ジャルダン、ファブリス・ロジェ・ラカン、ニコラ・ブナム
配給:ギャガ/公開:2017年7月22日/上映時間:91分
出演:ジョゼ・ガルシア、アンドレ・デュソリエ、カロリーヌ・ヴィニョ、ジョゼフィーヌ・カリエ、スティラン・ルカイユ

 

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68点
『世界の果てまでヒャッハー!』の監督コンビの片割れによる、頭からっぽで楽しめる痛快アクションコメディ。物語のほとんどは、時速160キロで暴走する車の中で進行する。『スピード』の乗用車バージョンみたいなヤツ、というわけでもなく、常に生死の境にいるはずの家族たちが笑わせてくれる。

バカンスを楽しむべく、最新AI搭載の新車に乗り込むコックス一家。夫妻と2人の子供(姉・弟)と強引についてきた父方の祖父という5人家族でハイウェイをひた走る。さらにサービスエリアで祖父が勝手に女性を一人乗り込ませている。そんな6人の乗った新車がAIトラブルによって時速160キロのままブレーキが利かなくなる。

この、勝手についてきた祖父(演じるのはフランスの名優、アンドレ・デュソリエ)の能天気ぶりが、事態を深刻化させる。そして本人だけは自分の生死を含めて大して何も考えていない。元気な老人ほど厄介なものはないということなのか。一方、子供2人は存在感薄かったなあ。まあ、子供まで積極的に絡んできたら、収拾が大変だったかもしれないが。

それにしても、90分程度のコメディなのに、ちゃんとお金かけてマジのカースタントやってるのって、日本からすると羨ましい。あと、クズはいても、バカが出てこないのって、コメディでは大事なことなんだな。交通警察の人たちも一応は最低限の仕事してたし。笑いを取るのにバカに頼っちゃいけない、とは強く感じた。

 

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