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アニメ

【邦画/アニメ】『映画 中二病でも恋がしたい! Take On Me』--七宮智音が幸せになってくれれば、それでいい

58点 京都アニメーション制作のアニメは、最終回で主人公がヒロインに告白するというパターンを何度か行っている。『境界の彼方』『氷菓』や、劇場版だが『たまこラブストーリー』など。深夜アニメの場合は「恋愛未満」のまま関係性を停滞させておいたほう…

【邦画/アニメ】『ガールズ&パンツァー 最終章 第1話』--時間が足りないのなら、時間を延ばすという手段を取る

72点 ※ 暫定 先に断っておくと、『ガールズ&パンツァー』には並々ならぬ思い入れがある。いくら冷静にレビューを書こうとしても、ついついパッションが先走りして言語化が追いつかず、「ガルパンはいいぞ」状態になってしまうのは仕方ないことだ。とは言…

【邦画/アニメ】『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』レビュー--「子供に媚びない」と「子供を無視する」のは違う

56点 「妖怪ウォッチ」についてはゲームもアニメも全く知らず、本作がファーストコンタクトであったため、理解が追い付いてこなかった。どうやらこれは本編の30年後の世界らしい。妖怪たちの見た目もボクが漠然と知っている姿とはかけ離れていて、ウィスパ…

【邦画/アニメ】『GODZILLA 怪獣惑星』--これは「もしもゴジラが○○だったら」大喜利だろう

監督:静野孔文、瀬下寛之/脚本:虚淵玄/アニメーション:ポリゴン・ピクチュアズ配給:東宝映像事業部/公開:2017年11月17日/上映時間:89分出演:宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、梶裕貴、杉田智和、諏訪部順一 スポンサードリンク // 57点(暫定)仕方のないこ…

【アニメ】2017年放送のアニメレビュー『幼女戦記』『AKIBA'S TRIP』『武装少女マキャヴェリズム』

どうも年だからか「TVアニメを毎週30分ずつ見る」ということができなくなっている。次の週を迎えた頃にはストーリーもあんまり覚えていなくて、億劫になって途中から見なくなる傾向がある。別につまらないわけじゃないのに。そんなわけでHDDレコーダーに「途…

【邦画/アニメ】『山村浩二 右目と左目でみる夢』--不思議な心地よさがあるアニメの特集上映

62点 山村浩二という名前を聞いて、どれくらいの人が「ああ、あの人ね」と解ってくれるのだろうか。「ほら、『頭山』の人」と言えば、少しは増えるだろうか。かくいうボクも、『頭山』と言われて初めて思い当たった口であり、恐縮するしかないのだが。

【邦画/アニメ】『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』--川村元気がシャフトに対して言わなければならなかったこと

45点 本作をレビューするうえで、非常に大きな問題が横たわっている。ネタバレ防止を掲げるには、ストーリー説明は冒頭から4分の1までという一般的見解がある。したがって、本作の場合は最初の駅のシーンあたりまで、が妥当だろう。だが、それ以降に触れ…

【邦画/アニメ】『劇場版 生徒会役員共』--久々の、TVアニメと全く同じことをやっているだけの劇場版

47点 久しぶりに、やらかしたアニメ映画を観てしまった。単刀直入に言うと、TVアニメと全く同じことをやっているだけなのだ。最近のTVアニメの劇場版は、とりあえずスクリーンにかかるということはどういうことかは考えているからねえ。大きなTV画面…

【邦画/アニメ】『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』--「種族を超えた恋愛」というよくある話。以上。

51点 『劇場版 艦これ』以来だろうか。原作どころかTVシリーズすら全く知らないアニメの劇場版を観に行ったのは。そんな状態で話の意味が解らなかったとしても、もちろんこちらに全面的な非があるのだが。いや、それにしたって深夜アニメの劇場版は「一…

【邦画/アニメ】『メアリと魔女の花』感想レビュー--これからもアニメ映画を作るのなら、意識すべきは宮崎駿じゃないぞ

52点 困惑である。映画が始まってから終わるまでずっと、困惑しかしていなかった。冒頭のシーンから凄まじい。高い建物の外壁にある細い足場を伝う少女。大量に放たれるゲル状の未知の生物。黒いローブを着て箒にのって空を飛ぶ少女。観たことあるもののオ…

【邦画/アニメ】『夜明け告げるルーのうた』--昨今のアニメ映画が追求する「観たことのないモノ」

監督:湯浅政明/脚本:吉田玲子、湯浅政明アニメ制作:サイエンスSARU/配給:東宝映像事業部/公開:2017年5月19日/上映時間:113分出演:谷花音、下田翔大、篠原信一、柄本明、斉藤壮馬、寿美菜子 スポンサードリンク // 70点あえて誤解を招く言い方をすれば、圧…

【邦画】2017年2月に観た邦画レビュー--『破門』『虐殺器官』『相棒 IV』

最近観た邦画の短文レビューです。なお、『サバイバルファミリー』は今週末にもう一度観てから、ちゃんと文章を書きたいと思っています。 スポンサードリンク // 『破門 ふたりのヤクビョーガミ』監督:小林聖太郎/脚本:真辺克彦、小嶋健作、小林聖太郎/原作:…

【邦画/アニメ】『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』--4000人の死者に囚われたまま、これからも見続けよう

監督:伊藤智彦/脚本:伊藤智彦、川原礫/アニメーション制作:A-1 Pictures配給:アニプレックス/公開:2017年2月18日/上映時間:119分出演:松岡禎丞、戸松遥、神田沙也加、井上芳雄、鹿賀丈史 スポンサードリンク // 60点まずはボクが『ソードアート・オンライ…

【邦画/アニメ】『傷物語 III 冷血編』--映画でしかできないこと、アニメでしかできないこと

総監督:新房昭之/監督:尾石達也/原作:西尾維新配給:東宝映像事業部/公開:2017年1月6日/上映時間:83分出演:神谷浩史、坂本真綾、堀江由衣、櫻井孝宏 スポンサードリンク // 72点映画の価値とは何であるか。いきなり大層な問いを持ち出してしまったが、とり…

【邦画/アニメ】『君の名は。』ネタバレ感想レビュー--「できないことは、最初からやらない」という潔さ

本作をSFとして捉えるならば、細部に注目せざるを得ない。ところが本作、細部を詰めているとはとても思えない。まず、入れ替わった2人は時間がズレているとは気づいていないのだが、元の自分の世界とは日付はあっているのに曜日が違うことは気にも止めな…

【邦画/アニメ】『劇場版 艦これ』--ストーリーは全くわからないのだが、テーマは浅すぎるのでよくわかる

監督:草川啓造/脚本:花田十輝、田中謙介/キャラクターデザイン:井出直美、松本麻友子配給:KADOKAWA/公開:2016年11月26日/上映時間:91分出演:上坂すみれ、藤田咲、井口裕香、佐倉綾音、竹達彩奈 スポンサードリンク // 51点全面的にこちらが悪いのは重々承…

【邦画/アニメ】『この世界の片隅に』--揺るぎない日常を味方につけろ

監督・脚本:片渕須直/原作:こうの史代>配給:東京テアトル/公開:2016年11月12日/上映時間:126分出演:のん、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔 スポンサードリンク // 78点あまり周知されていないかもしれないが、『この世界の片隅に』は、映画館内で…

【アニメ】『愛里寿・ウォー』(『ガールズ&パンツァー 劇場版』BD&DVD特典OVA)--今後、島田愛里寿はどう転がしていけばいいのか

なぜだ。『ガールズ&パンツァー 劇場版』のブルーレイが発売初週で16万枚も売り上げたというのに、特典OVAの話をしている人がほとんどいない。おかしいではないか。16万人も観ている作品がここまで封殺されているのは、何者かの陰謀なのか。触れてはいけない…

【アニメ】『迷家 -マヨイガ-』--なぜこの話をアニメでやっているのだろうか

監督:水島努/シリーズ構成:岡田麿里キャラクターデザイン:井出直美制作会社:ディオメディア/放送局:TBS「アニメイズム」枠ほか ずっと不思議なんである。『迷家 -マヨイガ-』という、WOWWOWやTBSなどで放送中のアニメ。ストーリーとしては、ネットで募られ…

【アニメ】2016年・春アニメ 第1話の雑感

さあ、今年の春アニメも一通り揃ったところでしょうか。今期はオリジナルアニメばかり6本を追いかけることにしました。『ばくおん!!』とか『文豪ストレイドッグス』とかを切るのはちょっともったいない気もするけれど、まずは原作漫画を読もうかと。あと、…

【邦画/アニメ】『ガラスの花と壊す世界』--「世界観の構築のため」のワードが、日常的すぎる

監督:石浜真史/脚本:志茂文彦/原案:Physics Point/キャラクターデザイン:瀬川真矢配給:ポニーキャニオン/アニメ制作:A-1 Pictures/上映時間:67分 54点地球上のあらゆる時代・場所のデータが保管されている「知識の箱」の中で、どこからか発生してくる…

【邦画/アニメ】『傷物語〈I 鉄血篇〉』--スクリーンで映画を観るということの一回性

総監督:新房昭之/監督:尾石達也/原作:西尾維新/キャラクターデザイン:渡辺明夫配給:東宝映像事業部/アニメ制作:シャフト/上映時間:64分 60点(※ 暫定)「物語」シリーズのアニメは、最初の『化物語』は完全視聴しているものの、あとは飛び飛びにしか…

【邦画/アニメ】『亜人 第1部 ‐衝動‐』--原作の欠点を修正したら、普通の話になっちゃった

総監督:瀬下寛之/監督:安藤裕章/原作:桜井画門製作国:日本/配給:東宝映像事業部/公開:2015年11月27日 スポンサードリンク // 桜井画門の漫画『亜人』は、現在7巻まで出ている大ヒットコミック。何をしても生き返る不死身の「亜人」である高校生の少年・永井…

【47都道府県すべての映画館で映画を観る企画】vol.1 茨城編(後編)--『ガルパン』聖地・大洗で途方にくれる

大洗の海は荒れまくっていた ↓前編はこちら yagan.hatenablog.com さて、笠間の映画館で『天空の蜂』を観ただけで東京に帰るのももったいないので、ついでに水戸駅前の漫画喫茶で1泊して、ついでに朝イチでシネプレックス水戸で前日公開の『ガールズ&パン…

【邦画/アニメ】『ガールズ&パンツァー 劇場版』--アニメーションの力って、こういうことなんだよな

ボクは『ガールズ&パンツァー』のTVアニメシリーズを見たとき、そんなにハマらなかった。で、劇場版を観た感想だけど、これが予想をはるかに超えて最高だった。戦車そのもののかっこよさはもとより、状況に応じた臨機応変な作戦はひとつひとつがドラマチ…

【名画座】「アニメスタイル セレクションVol.74」@池袋新文芸坐オールナイト--アニメを通じて1960年代にタイムスリップしたハロウィンの夜

2015/10/31-11/1 正式なタイトルは「新文芸坐×アニメスタイルセレクションVol. 74 アニメファンなら観ておきたい200本 『わんぱく王子の大蛇退治』と東映長編の名作」。1960年代に黄金期を迎えた東映長編アニメーションの中から4本を上映。街はハロウィンの…

【邦画/アニメ】『バケモノの子』--渋谷の底に渦巻く闇

細田守監督は、自分の好きなものに固執して作品に取り入れるという点で、宮崎駿とよく似ている。宮崎駿の場合、その対象がほとんどの人にとってはどうでもいいものであり、完全な門外漢として「おじいちゃんったら、あいかわらずねえ」という目線で見ること…