アニメ
78点 マンションの一室。部屋の中央に失敗したオムレツの乗ったローテーブルがあり、その前に母からの電話に出ている女の子がいて、両脇には天井まで段ボール箱が積み上がっている。と、段ボール箱が今まさに倒れんとして、中央にいる女の子がスマホを片手…
62点 昨今のアニメ映画は、緻密に描きこまれた作画ばかりが賞賛されている気がする。もちろんそれは、アニメを評価するうえで、これ以上ないポイントではある。アニメとはつまるところ、絵の快楽を提供するものだから。ただ最近は、作画の手間だけで作品の…
平成が終わる最後の4日間を使って、『名探偵コナン』劇場版23作を片っ端から鑑賞してみました。実はこれまで一度も劇場版を観たことなく、そもそもコナンの話自体もぼんやりとしか知らなかったので、このままでは令和を迎えられんと全制覇した次第です。そ…
毎度おなじみ、最近観た邦画レビューです。2019年のワースト映画、更新されました。
www.netflix.com 監督:瀬下寛之/脚本:村井さだゆき/原作:弐瓶勉アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ/配給:クロックワークス/上映時間:105分/公開:2017年5月20日出演:櫻井孝宏、花澤香菜、雨宮天、山路和弘、宮野真守、洲崎綾、島崎信長、…
最近観た邦画の短文レビューです。ちょっと今、長い文章を書けるモチベーションじゃないもので。
57点 またいつものツッコミを入れるだけで終わってしまいそうだが、SFなら細部を詰めてほしい。内容は大昔から定番のベタなんだから、勝負すべきは練り込まれたSF設定描写でしょう。そこを蔑ろにされるとねえ。
61点 サーガのように語り継がれる人気シリーズの劇場版で、劇中でもメタ的に宣言されるとおり、オマケのようなエピソードである。TVシリーズ最新作「終物語」の後日談というか時間軸がその翌日というだけで、「鏡の中」という名の異世界が舞台であるし、…
50点 ちゃんと事前に調べていなかったこちらが悪いのである。「大人気アニメの約2年ぶりの新作がついに、しかも劇場版で復活!」というつもりで映画館に向かったのでは、肩透かしをくらって当然だ。これは、TVシリーズの1期と2期の間をつなぐ日常回の…
71点 アニメーションの力を感じた。もちろん、コーラの缶がペンギンに変化するなど、現実にはあり得ない事象を違和感なく日常の中に溶け込ませるには、アニメが最適な表現方法であることは既に知られている。本作『ペンギン・ハイウェイ』は、そんなシュー…
57点 アニメーション作家の坂本サクが、ほぼ一人で創り上げた長編アニメーション。新海誠が『ほしのこえ』をマッキントッシュ1台で制作した衝撃を思い出すが、今回は75分の長編である。技術の発展もあるだろうが、一定の世界観は保たれており、クオリティ…
監督:長崎健司/脚本:黒田洋介/原作:堀越耕平配給:東宝/公開:2018年8月30日/上映時間:96分/アニメーション制作:ボンズ出演:山下大輝、三宅健太、志田未来、生瀬勝久、小山力也 スポンサードリンク // 60点先に個人的なことを言うと、「週刊少年ジャンプ」連…
54点 主人公が4歳の男の子ということもあり、主たる舞台は自宅となっている。4歳児にとって世界の半分以上は自宅であるから、妥当な判断だ。傾斜のある土地を活用し、各部屋の床の高さを変えることで間仕切りの代わりとした、いかにもなデザイナーズ物件…
アニメ第1話の雑感を書き並べてみました。しばらく文章を書いていなかったので、短文を多く書くことでリハビリを兼ねています。なお、これを書いている時点で第2話以降は一切見ていません。また、取り上げた中で原作を知っている作品は『天才バカボン』以…
59点 前作『GODZILLA 怪獣惑星』を当ブログで取り上げたとき、これは「もしもゴジラが○○だったら」大喜利ではないかと書いた。その続きである本作も同様で、基本的には「もしもメカゴジラが○○だったら」大喜利における、逸脱な回答である。ゴジラが人間に…
78点 日本の映画制作に関わるものたちは、『リズと青い鳥』の登場に焦るべきである。山田尚子監督は、本気で日本の映画界に殴り込みをかけている。特定層だけに向けられた深夜アニメのノウハウを活かしつつ、映画作品においては全世代にターゲットを広げよ…
54点 今さらながら説明すると、『文豪ストレイドッグス』とは実在の近代文学の文豪と同じ名前を冠したキャラクターが、著作に関連した”異能”を用いて戦うというアベンジャーズ型のバトルアクションのアニメ。といっても文学史への批評が含まれているわけで…
66点 年の取り方が異なるキャラクターを同じ世界に配置することで、関係性に新たな意味を持たせるという手段は、映画に限らずSFやファンタジーの物語ではよく目にする。中でも、不老不死(本作は寿命が異常に長いということだが、意味は同じ)の存在を混…
58点 京都アニメーション制作のアニメは、最終回で主人公がヒロインに告白するというパターンを何度か行っている。『境界の彼方』『氷菓』や、劇場版だが『たまこラブストーリー』など。深夜アニメの場合は「恋愛未満」のまま関係性を停滞させておいたほう…
72点 ※ 暫定 先に断っておくと、『ガールズ&パンツァー』には並々ならぬ思い入れがある。いくら冷静にレビューを書こうとしても、ついついパッションが先走りして言語化が追いつかず、「ガルパンはいいぞ」状態になってしまうのは仕方ないことだ。とは言…
56点 「妖怪ウォッチ」についてはゲームもアニメも全く知らず、本作がファーストコンタクトであったため、理解が追い付いてこなかった。どうやらこれは本編の30年後の世界らしい。妖怪たちの見た目もボクが漠然と知っている姿とはかけ離れていて、ウィスパ…
監督:静野孔文、瀬下寛之/脚本:虚淵玄/アニメーション:ポリゴン・ピクチュアズ配給:東宝映像事業部/公開:2017年11月17日/上映時間:89分出演:宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、梶裕貴、杉田智和、諏訪部順一 スポンサードリンク // 57点(暫定)仕方のないこ…
どうも年だからか「TVアニメを毎週30分ずつ見る」ということができなくなっている。次の週を迎えた頃にはストーリーもあんまり覚えていなくて、億劫になって途中から見なくなる傾向がある。別につまらないわけじゃないのに。そんなわけでHDDレコーダーに「途…
62点 山村浩二という名前を聞いて、どれくらいの人が「ああ、あの人ね」と解ってくれるのだろうか。「ほら、『頭山』の人」と言えば、少しは増えるだろうか。かくいうボクも、『頭山』と言われて初めて思い当たった口であり、恐縮するしかないのだが。
45点 本作をレビューするうえで、非常に大きな問題が横たわっている。ネタバレ防止を掲げるには、ストーリー説明は冒頭から4分の1までという一般的見解がある。したがって、本作の場合は最初の駅のシーンあたりまで、が妥当だろう。だが、それ以降に触れ…
47点 久しぶりに、やらかしたアニメ映画を観てしまった。単刀直入に言うと、TVアニメと全く同じことをやっているだけなのだ。最近のTVアニメの劇場版は、とりあえずスクリーンにかかるということはどういうことかは考えているからねえ。大きなTV画面…
51点 『劇場版 艦これ』以来だろうか。原作どころかTVシリーズすら全く知らないアニメの劇場版を観に行ったのは。そんな状態で話の意味が解らなかったとしても、もちろんこちらに全面的な非があるのだが。いや、それにしたって深夜アニメの劇場版は「一…
52点 困惑である。映画が始まってから終わるまでずっと、困惑しかしていなかった。冒頭のシーンから凄まじい。高い建物の外壁にある細い足場を伝う少女。大量に放たれるゲル状の未知の生物。黒いローブを着て箒にのって空を飛ぶ少女。観たことあるもののオ…
監督:湯浅政明/脚本:吉田玲子、湯浅政明アニメ制作:サイエンスSARU/配給:東宝映像事業部/公開:2017年5月19日/上映時間:113分出演:谷花音、下田翔大、篠原信一、柄本明、斉藤壮馬、寿美菜子 スポンサードリンク // 70点あえて誤解を招く言い方をすれば、圧…
最近観た邦画の短文レビューです。なお、『サバイバルファミリー』は今週末にもう一度観てから、ちゃんと文章を書きたいと思っています。 スポンサードリンク // 『破門 ふたりのヤクビョーガミ』監督:小林聖太郎/脚本:真辺克彦、小嶋健作、小林聖太郎/原作:…