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【洋画旧作】U-NEXT「おすすめ関連作」数珠つなぎVol.02--『断崖』『悪魔のような女』『狩人の夜』

U-NEXTで映画再生後に表示される「おすすめ関連作」を数珠つなぎで観ていく第2弾です。前回の最後はヒッチコック『汚名』でしたので、その続きからです。割とネタバレしていますので、ご注意ください。

 

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『断崖』
監督:アルフレッド・ヒッチコック/脚本:サムソン・ラファエルソン、アルマ・レヴィル、ジョーン・ハリソン/原作:フランシス・アイルズ
制作国:アメリカ/配給:RKO/上映時間:99分/日本公開:1947年
出演:ジョーン・フォンテイン、ケーリー・グラント、セドリック・ハードウィック、ナイジェル・ブルース、デイム・メイ・ウィッティ、イザベル・ジーンズ、レオ・G・キャロル

ジョーン・フォンテイン演じる主人公が、両親の反対を押し切って婚約した夫(ケーリー・グラント)の性格が徐々に明らかになるにつれて、次第に「夫は殺人犯では?」「自分も殺されるのでは?」と疑心暗鬼となっていく。どんなに愛情を持っていても「他人」を完全に理解することはできないという当然の理が、正統派のスリラーを徐々に盛り上げていく。ただ、なんだか万事解決してハッピーエンドのように見せかけていたが、本当にそうか?
ちなみに、ヒッチコック作品にて俳優として唯一アカデミー賞を受賞したのが、本作で主演女優賞を獲得したジョーン・フォンテイン。

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『悪魔のような女』
監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー/脚本:ジェローム・ジェロミニ、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー/原作:ボワロー=ナルスジャック
制作国:フランス/配給:東和/上映時間:114分/日本公開:1955年
出演:シモーヌ・シニョレ、ヴェラ・クルーゾー、ポール・ムーリス、シャルル・ヴァネル

パリの小学校を主な舞台に、傲慢不遜な校長を、教師である妻と愛人が協力して殺害する。ところが校長の遺体は忽然と消えて無くなるところから、ミステリとして始まっていた物語は、次第にホラーの様相を呈してくる。
途中で弛緩することなく最初から最後まで緊張感は持続され、観客は常に張り詰めた空気の中に身を置くことになる。そのためのギミックは人工的で場当たり的だったりするのだが、そのたびに一から雰囲気を作り直しているので、あまり気にならない。手を抜いていない細部の創り込みが見事。


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『狩人の夜』
監督:チャールズ・ロートン/脚本:ジェームズ・エイジー/原作:ポール・グレゴリー
制作国:アメリカ/配給:ユナイテッド・アーティスツ/上映時間:114分/日本公開:1990年
出演:ロバート・ミッチャム、シェリー・ウィンターズ、リリアン・ギッシュ、ジェームス・グリーソン、イヴリン・ヴァーデン、ピーター・グレイブス

アメリカでは1955年公開だが当時の評判が悪かったため日本で劇場公開されず、後の再評価によって日本でも1990年に公開された。死刑となった父親から大金を託された幼き兄妹が、巧みな人心掌握術で近づいてくるサイコパス男から逃げようとするスリラー。
兎にも角にもロバート・ミッチャムの怪演に尽きる。自分なりの哲学を持った殺人鬼なのだが金に執着するアンバランスさは、ちょっと間違うとご都合主義的な人物像になりかねないところ、ロバート・ミッチャムが体現する内なる狂気性によって強引に納得させられる。いきなり後半に登場するリリアン・ギッシュも強烈。

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次は『血を吸うカメラ』の予定。なんだかサイコスリラー寄りになってきた。

※ 続き

yagan.hatenablog.com

 

※ 前回

yagan.hatenablog.com

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