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【邦画】最近観た邦画感想レビュー(ネタバレ含)--『ダンスウィズミー』『イソップの思うツボ』『松永天馬殺人事件』

最近観た邦画3作の短評レビューです。『イソップの思うツボ』は、けっこうネタバレしていますのでご注意ください。

 

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『ダンスウィズミー』
監督&脚本:矢口史靖
配給:ワーナー/上映時間:103分/公開:2019年8月16日
出演:三吉彩花、やしろ優、chay、三浦貴大、ムロツヨシ、宝田明

67点
矢口史靖監督作品は常に悪意を含んだ寓話なのだが、本作の場合はミュージカルというジャンルの違和感を浮き彫りにしようと仕掛けている。ミュージカルを日常と地続きのエンタメに落とし込むために、催眠術によって音楽を聴くと踊りだしてしまう体質にするというアイデアが秀逸。厳粛な場でいきなり踊りだしてしまう気まずさ(つまりそれはミュージカルそのものを一旦否定している)を、主人公の脳内という体によるミュージカルシーンによって帳消しにすることで、ひいてはジャンルそのものの魅力の再発見にまでアプローチを繋げている。

 


『イソップの思うツボ』
監督:上田慎一郎、中泉裕矢、浅沼直也/脚本:上田慎一郎/共同脚本:中泉裕矢、浅沼直也
配給:アスミック・エース/上映時間:87分/公開:2019年8月16日
出演:石川瑠華、井桁弘恵、紅甘、斉藤陽一郎、藤田健彦、高橋雄祐、桐生コウジ、川瀬陽太、渡辺真起子、佐伯日菜子

47点
「全ては仕組まれたものであった」というどんでん返しは、エンタメ寄りの低予算映画では、実は非常に多い。そのため、このパターンで頭一つ抜け出すには細部の作り込みで差別化を図るしかない。しかるに本作では、大学の非常勤講師や芸能マネージャーといった社会的な立場に成りすましてターゲットの懐に入り込む無理筋な計画を、「狂った大金持ち」を出すことで全てOKにしてしまう"逃げ"の手段で誤魔化していて興ざめ。無名の役者を魅力的にキャラクターに仕上げる上田慎一郎監督の手腕は今回も顕在だが、顔の知れた役者となると持て余し気味になってしまうのは残念なところ。

 


『松永天馬殺人事件』
監督&脚本:松永天馬
配給:SPOTTED PRODUCTIONS/上映時間:79分/公開:2019年8月17日
出演:松永天馬、冨手麻妙、高橋洋平、やるっきゃガールズ

評価不能
こんなの、レビューとか無理です。

 

 

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