ヤガンEX

映画とか漫画とか似顔絵とか

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『PRINCE OF LEGEND』『映画 少年たち』『LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-』

 

スポンサードリンク
 

 

毎度おなじみ、最近観た邦画レビューです。2019年のワースト映画、更新されました。

-----


『PRINCE OF LEGEND』

監督:守屋健太郎/脚本:松田裕子
配給:東宝/上映時間:91分/公開:2019年3月21日
出演:片寄涼太、飯島寛騎、塩野瑛久、鈴木伸之、川村壱馬、佐野玲於、関口メンディー、吉野北人、藤原樹、長谷川慎、町田啓太、清原翔、遠藤史也、こだまたいち、加藤諒、大和孔太、白石聖

38点
冒頭から長々と続くTVドラマ版のダイジェスト。やっと本編に入っても、回想で何度も同じシーンが流すことで各人の胸の内を説明してくれるという、よほど頭の悪い観客を想定しているかのような過剰な親切設計。かつてレスリー・ニールセンが「直前のシーンを回想で繰り返す」というギャグをやっていたが、これをマジでやるとは恐れ入った。極めつけは、銀河万丈の大仰なナレーションと、場面転換時に挟まるふざけたブリッジ(壁ドンポーズの登場人物の写真が画面を覆い尽くしたあと、別の場面に変わっている)という、純然たるバラエティ番組のノリによる創り込み。もはや映画とは違う何かであった。

-----

 

『映画 少年たち』

監督:本木克英/脚本:石川勝己
配給:松竹/上映時間:104分/公開:2019年3月29日
出演:ジェシー、京本大我、高地優吾、松村北斗、森本慎太郎、田中樹、岩本照、深澤辰哉、渡辺翔太、阿部亮平、宮舘涼太、佐久間大介、西畑大吾、向井康二、室龍太、正門良規、小島健、宮近海斗、大西流星、嶋崎斗亜、中村嶺亜、川崎皇輝、戸塚祥太、山下リオ、森口瑤子、伊武雅刀、横山裕

44点
長回しで旧奈良刑務所の内部を移動するカメラの前で、ジャニーズの若手たちが入れ代わり立ち代わり歌い踊りながら登場する冒頭は、さすがのエンターテイナーぶりを発揮していた。しかし本編の物語はまったく整理されておらず、手垢の付いた小噺が無節操に並べられているのみ。監獄からの脱走を正当化するのに「嫁の出産に立ち会いたいから」ってのは、いかがなものか。大量の登場人物それぞれに別個の話があるのだが、いずれも掘り下げられることもないので、ひたすら退屈。よって観ている側は「とにかく、早く激しいダンスを踊ってくれ」と願うことになるが、やっと踊ったと思ったらバラード調だったりして、フラストレーションは溜まる一方。上記の映画と全く同じ結論だが、もはや映画とは違う何かであった。

-----

 

『LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-』

監督:橋本裕之/脚本:上江洲誠/アニメーション制作:Studio五組
配給:クロックワークス/上映時間:59分/公開:2019年4月5日
出演:日高里菜、茜屋日海夏、大地葉、内山夕実、長縄まりあ、花守ゆみり、藤田咲、福山潤、小西克幸

55点
「Studio五組」政策によるオリジナルアニメ映画。勇者パーティや魔王の女の子が現代の京都に転生してきて、彼女たちにとっての異世界を楽しんだり、たまに魔物(なのか?)と闘ったりしている。おそらくTVアニメ化の布石のために制作された「壮大な予告編」だと思われる。それでも、60分に満たない上映時間の中で、前段となる基本設定や各キャラクターの個性など、情報量の多い内容を説明的にならずにスムーズに紹介していく手際の良さは巧い。

 

スポンサードリンク