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【アニメ】2018夏アニメ 第1話雑感

お久しぶりです。ちょっと私用(引っ越し)により、しばらく更新どころか 映画館に行くことすらできていませんでした。やることが一時的に無いけれど家からは出られないとか、そんな日々が続いたので、合間を使って2018年の夏アニメの第1話をチェックしていました。

そんなわけで、アニメ第1話の雑感を書き並べてみました。しばらく文章を書いていなかったので、短文を多く書くことでリハビリを兼ねています。なお、これを書いている時点で第2話以降は一切見ていません。また、取り上げた中で原作を知っている作品は『天才バカボン』以外にはありません。その辺を考慮願います。

原作を知っているアニメって、なぜか見るモチベーションが低くなるんですよね。今期だと『はたらく細胞』と『グラゼニ』なんですが。

 

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『ISLAND(アイランド)』

監督:川口敬一郎/アニメーション制作:feel./放送:TOKYO MX ほか
出演:田村ゆかり、阿澄佳奈、山村響、鈴木達央、佐藤利奈、茂木たかまさ、中島唯、高柳知葉、田中貴子

原作は2016年発売のアドベンチャーゲーム。未来から来た(ような気がしている)ということ以外は何も覚えていない主人公の男が目を覚ますと、そこは排他的な島の海岸であった。第1話から思わせぶりな伏線を多方面にばら撒いていて、最終的に風呂敷を畳むのに失敗するパターンのような気がして、今からちょっと心配。なんかタイムリープモノっぽいし。

 

『悪偶 -天才人形-』

監督:ボブ白旗/アニメーション制作:スタジオディーン/放送:TOKYO MX ほか
出演:芝崎典子、松井恵理子、高木渉、安元洋貴、井上喜久子、M・A・O、水野理紗、内田彩

原作は中国のWEB漫画。主人公の友人でもある若き天才バレエダンサーが、実は先人のダンサーたちを殺して「悪偶」にして彼女らの能力を使っているとか、そんな感じの話。主人公は、半ば強制的に解決に向かわされるのだが、第1話のラストだと、なんだか異世界に放り込まれているみたい。中国らしい画のタッチが相まって、独特の空気感がある。

 

『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』

監督:村野佑太/アニメーション制作:亜細亜堂/放送:TOKYO MX ほか
出演:水中雅章、芹澤優、和氣あず未、原由実、大久保瑠美、加藤英美里、種﨑敦美、森嶋優花、千本木彩花、置鮎龍太郎、石田彰、大塚明夫

原作はむらさきゆきやのライトノベル。ネットゲームの世界では魔王と恐れられるコミュ障の男が、異世界に転生するという、いつもの話。ネットゲームにおける自身のレベルがそのまま異世界で引き継がれているため、最初から最強の人物として立ち振る舞うことができる。男子のエロ目線で見る以外に、この話の楽しみ方が解らない。EDにて、「協力 山口達也」という謎のテロップが。

 

『殺戮の天使』

監督:鈴木健太郎/アニメーション制作:J.C.STAFF/放送:TOKYO MX ほか
出演:千菅春香、岡本信彦、櫻井孝宏、藤原夏海、伊瀬茉莉也、大塚芳忠

原作は2015年から配信開始したアドベンチャーゲーム。ということを知らなくても、見ていてすぐにゲームが原作だなと予想できるくらい、ゲーム的な展開で始まる。気がつくと廃墟的なビルの地下室にいる何も状況を解っていない少女が、エレベーターで1階づつ上がっていく。各階では殺人鬼らしき者に襲われ、なかば誘導されるかのように受動的にミッションをこなしていくのが、なんともゲーム的。このゲーム的なお約束(ここでいうゲーム的というのは、ステレオタイプな価値観を元にしているもので、実際のゲームは必ずしもそうというわけではない)を破壊するかのように、少女が初めて自らの意思である行動を起こした瞬間に第1話は終わる。期待はしていいと思う。

 

『邪神ちゃんドロップキック』

監督:佐藤光/アニメーション制作:ノーマッド/放送:BSフジ、TOKYO MX ほか
出演:鈴木愛奈、大森日雅、久保田未夢、小坂井祐莉絵、小見川千明、佐々木李子、飯田里穂、原奈津子、荒浪和沙、寺田御子

原作はユキヲのWEB漫画。女子大生と召喚された「邪神ちゃん」がアパートの一室で共同生活を送っているという、藤子・F・不二雄の系譜に連なる「異物の居候」モノ、らしい。らしいというのは、第1話ではあまり設定を説明してくれなかったから。Aパートはすき焼きを囲んでのバトル、Bパートはサプライズ誕生日パーティーと、日常系の定番シチュエーションが並んでいて、セリフの端々で何となく設定が解る程度。古代エジプト風のデザインのキャラクターの名前が、なぜメデゥーサなのか。謎は多い。邪神ちゃんがバールのようなものを手にしたとき、デジャヴを感じた。うー!にゃー!

 

『深夜!天才バカボン』

監督:細川徹/アニメーション制作:ぴえろプラス/放送:テレビ東京 ほか
出演:古田新太、入野自由、日髙のり子、野中藍、森川智之、石田彰、櫻井孝宏

赤塚不二夫の原作を18年ぶり5度目のアニメ化。同じ制作会社の『おそ松さん』と同じく、第1話は自らをアニメだと認めたうえでの不条理な展開によって「掴み」としているが、意外にもギャグは非常に解りやすく、間口の広さを狙っているかのよう。いきなりYOSHIKIの登場は唖然とするが、「実在の大物が登場」というギャグとすれば、やっぱり解りやすい。他にも、ブラックジャック、野沢雅子、ルンバなど、誰でも知っているメジャーなネタを使っている。想定している視聴対象を絞り込んだために先鋭化し過ぎた『おそ松さん』との差別化は、巧くいっているのではないか。

 

『すのはら荘の管理人さん』

総監督:大沼心/監督:湊未來/アニメーション制作:SILVER LINK./放送:TOKYO MX ほか
出演:佐藤利奈、喜多村英梨、佐倉綾音、高森奈津美、瀬戸麻沙美、宮本侑芽、伊藤静、茅野愛衣

原作はよこうめの4コマ漫画。背が小さく見た目が女の子みたいな中学1年生の男の子に、寮母が巨乳を押し付けたりと意識的にセクハラをしてくる話。男女が逆じゃなくても、かなりアウトだと思うのだが。今期もっともコンプライアンスに引っかかりそうな作品。

 

『ハッピーシュガーライフ』

総監督:草川啓造/監督:長山延好/アニメーション制作:Ezo'la/放送:毎日放送 ほか
出演:花澤香菜、久野美咲、花守ゆみり、花江夏樹、洲崎綾、石川界人、井上喜久子

原作は鍵空とみやきの漫画。かわいい絵柄に似合わず、ヤンデレ系の女子高生が誘拐してきたのか一緒に暮らしている8歳の女の子に無尽蔵の愛情を注ぐサイコホラー。血の染み出たビニール袋とか、イッている目玉の演出とか、テンプレ的な「猟奇性」の表現をなぞっているところがある。幼少期のトラウマを匂わせるカットを挟むところも、ものすごくテンプレ。とは言いつつ、今期では最も続きが気になる作品ではある。

 

『百錬の覇王と聖約の戦乙女』

監督:小林浩輔/アニメーション制作:EMTスクエアード/放送:TOKYO MX ほか
出演:酒井広大、末柄里恵、伊達朱里紗、河瀬茉希、船戸ゆり絵、内田彩

原作は鷹山誠一のライトノベル。異世界に転生した少年が、スマホで検索することで、戦争に勝利したり民に知恵を与えるなどして、世界の平定を目指す。第1話の時点で転生から2年が経っていて、既に国の最重要人物として君臨している。あまりラノベ界隈について詳しくないのだが、異世界でスマホを使う設定って誰でも使っていい共有財産なのか。スマホのおかげによる知識量によってチートとなり得るというのは、現実世界に生きる我々にも希望を与えてくれるのかもしれない。あと、OP映像で重大なネタバレをしているような気がする。

 

『プラネット・ウィズ』

監督:鈴木洋平/アニメーション制作:J.C.STAFF/放送:TOKYO MX ほか
出演:阿部敦、原田彩楓、井澤詩織、小山力也、乃村健次、後藤沙緒里、梅原裕一郎、大和田仁美、渕上舞、菅原慎介、石上静香、興津和幸、清川元夢、若本規夫

今期一番の話題作だろうか。漫画家の水上悟志がネーム(脚本原案)を描いているオリジナルアニメ。記憶喪失の少年がワケも解らずロボットに乗り込み(というか、飲み込まれ)、なぜか正義の味方らしき人たちと戦う。善悪の問いだったり、どことなく有機的なロボット造形だったり、地球外(?)からの侵入者の意味不明ゆえの不気味さだったりと、多少『エヴァ』からの影響が見られるのは、昨今のロボットアニメの宿命か。各キャラクターのタッチが意図的に統一されておらず、一見コミカルなようでいて、アンバランスな不穏感が漂っている。

 

 

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