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【邦画】2017年1月に観た邦画レビュー--『牝猫たち』『アンチポルノ』『変魚路』

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2017年1月に映画館で観たのだけれど、タイミングを逃したり、長文の感想とか書けそうになくてブログにUPするのを見送った邦画3作のレビューを、一気にやります。

 

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『牝猫たち』
監督&脚本:白石和彌
配給:日活/公開:2017年1月14日/上映時間:84分
出演:井端珠里、真上さつき、美知枝、音尾琢真、郭智博

 

58点
「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の1本で、田中登監督『牝猫たちの夜』へのオマージュ作品。池袋のデリヘルで働く3人の女が主人公。3人ともに「その結末でいいのか?」という感じで物語が終わってしまうのは、セックスというものに人間を変える価値が無くなったことの証左だろうか。最後の、あまりに蛇足なセックスシーンに流れる間の抜けた音楽が、映画全体の空虚さを端的に表している。

 

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『アンチポルノ』
監督&脚本:園子温
配給:日活/公開:2017年1月28日/上映時間:78分
出演:冨手麻妙、筒井真理子、不二子、小谷早弥花、吉牟田眞奈

 

56点
こちらも「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」。よく映画学校の卒業制作で散見するタイプの作品だが、園子温くらい上り詰めても、やっぱりこういうの創りたくなるんだなあ。真っ黄色の壁に囲まれた部屋で演劇的な芝居をして、途中で映画の撮影クルーが映し出されて「カット」の声とともに登場人物の関係が逆転したりして、なんか全体的に「狙ってやってるんだぜ」感が恥ずかしい。全てを晒した筒井真理子には敬服するが、本当にこの作品で良かったのだろうか?

 

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『変魚路』
監督:高嶺剛
配給:シネマトリックス/公開:2017年1月14日/上映時間:81分
出演:平良進、北村三郎、大城美佐子、川満勝弘、親泊仲眞

 

47点
『ウンタマギルー』の高嶺剛監督による18年ぶりの監督作。『アンチポルノ』を好意的に思えるくらい、とにかくワケがわからない。沖縄が舞台だが、美しい自然なんぞ一切映らず、ゴツゴツした海岸にはコンクリートの丸柱が転がっている。よくある寺山修司もどきとは一線を画し、大真面目に前衛芸術をやっているのだが、あまりに観客を拒絶するために、困惑しか浮かばない。ただ、10年後もこの映画を観たことは覚えているのは確かで、その頃には評価も変わっているかもしれない。

 

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2017年1月に観た邦画レビュー

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