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【邦画/アニメ】『劇場版 艦これ』--ストーリーは全くわからないのだが、テーマは浅すぎるのでよくわかる

映画 邦画 アニメ

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監督:草川啓造/脚本:花田十輝、田中謙介/キャラクターデザイン:井出直美、松本麻友子
配給:KADOKAWA/公開:2016年11月26日/上映時間:91分
出演:上坂すみれ、藤田咲、井口裕香、佐倉綾音、竹達彩奈

 

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51点
全面的にこちらが悪いのは重々承知している。なんせ、ほぼ予備知識ゼロで『劇場版 艦これ』を観に行ったわけだから。「この女の子たちが何をしているのか全くわからない」という正直な感想さえ、本来なら言う権利なんて無いのだ。それでも敢えて言わしてもらうと、ドラえもんでいうところのミニドラ的な、あのちっちゃい人たちは何だったのか。絵のタッチが完全に別のアニメだったが。

世界観の把握に手間取るのは覚悟していたが、これどうやら話の途中から始まっていて、さらに話の途中で終わっているので、ストーリーそのものの理解もしづらい。彼女たちが何を目的にどこに向かっているのかも、全くわからない。序盤でいきなり「如月という人が帰ってきた」という展開になるのだが、そもそも如月という人がいなくなった件について1秒たりとも説明してくれないし。いや、こういう文句を言える身分じゃないことはわかってますよ。

戦闘アクションシーンから始まるのは期待に応えている感じだし、まずはキャラクターの名前をテロップつきで紹介してくれる。ああ、「艦これ」を知らない人にも気配りができているんだなと最初は思ったのだが、紹介は冒頭の戦いに参加していた数名のキャラクターにとどまる。全員は無理でも、せめてこの映画での主要人物をピックアップするのが普通だと思うが、どういう基準でこの人たちだけ取り上げたのかは、やっぱりわからない。

一応はネタバレ防止のため「映画で初めて判明したこと」については文章中で触れないように、軽く検索して調べてみた。すっげえ『まどマギ』っぽい設定があって、この物語の根幹にも関わる事案でもあるのだが、これは今回の映画で初めて判明したことらしい。劇中では、下っ端には知らされていないが上層部では既知のこととされていたので、てっきり「艦これ」ファンには周知の事実かと思っていたが、違うのか。無知なために必死で物語を追い、「なるほど、加賀という人は、かつてそういう経験をしていたのだな」とか理解に努めようとしていたのだが、これ「艦これ」ファンも今回の映画で初めて知ったってことか。それにしても、「ファンにとっては初耳である重大なことが、劇中の人物たちにとっては周知の事実として話が進む」っていうの、どうなんだろう。

ストーリーを細かく追うのは避けるけど、後半になって一人のキャラクターの存在感が急に増してくる。最初の戦闘シーンにはいたけど、そのあとほとんど目立ってなかったじゃん。「え、この人が主人公だったの?」と驚いていると、よくわからないまま2度目の戦闘シーンが始まる(なんか上官的な人が延々と説明する作戦の内容、まったくついていけなかったのだが)。そしてなんだかよくわからないままに、急に主人公となったキャラクターの内面を描写したかのような精神世界の話になってくる。「艦これ」って、こういう話だったのか。

これ困るのは、実際に何が起こっているのかは全くわからないのだが、創り手が訴えたいテーマみたいなものは手に取るようにわかるのだ。だって、陳腐すぎるから。『エヴァンゲリオン』以降、こういうの何度も見たし、エヴァなんかと比較すると、言ってることが浅すぎるし。「ストーリーはわかるけど、そこに込められたテーマは難しくてわからない」ってのがよくあるパターンだけど、真逆って珍しい。

とりあえず『劇場版 艦これ』のボクの中での印象は「エヴァみたいなことをしようとして失敗している作品」ということに落ち着いた。異論は認める。

 

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