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【TV】『めちゃ×2イケてるッ! 夏休み宿題スペシャル』7/30放送--山本圭壱はこういう形でしか出せなかったのか

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山本圭壱、地上波復帰まで10年。過去の様々な例を思い返してみても、不祥事を起こした芸能人の復帰までの期間としては異例の長さである。この件、第一報は「性的暴行疑惑」だったわけで、吉本興業が解雇したのも、相方の加藤浩次が生放送で謝罪したのも、その疑惑の時だ。その後はいつの間にか「未成年との飲酒と淫行」ということになっている。「性的暴行」と「未成年との淫行」だと意味合いがかなり違うような気がするのだが。

 

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まあ、事件の詳細が伝えられていない以上は下手なことは言えないのだが、この山本圭壱に対する異例づくめの代償には、誰かしらによる思惑(この件を利用して山本を落としてやろう的な)があるように思ってしまう。その思惑に安易に乗っかるのも癪なので、軽々しく「山本、許さない」とか言いづらいのだ。いや、勝手に妄想で仮想敵を作り上げて勝手に反抗しているだけなんだけれど。

それよりも番組である。『めちゃイケ』、こういう形でしか放送できなかったのか。番組が始まるとまず加藤浩次による怒号から始まる。この、後頭部しか映らない山本圭壱に向かって「当たり前じゃねえからな!」と叫ぶシーンは、そのあとも何度も番組中に挟まれる。クライマックスの一部を先に見せるのは最近のバラエティでは珍しくないのだが、今回の場合は「こういうオチになりますよ」というアピールの役目を担っている。

あと、山本圭壱を出演させるに当たっての番組からのクソ真面目なテロップも何度も流れる。このテロップに関しては、関係各所(この存在は番組中でも言及される)との約束事の中に含まれていたのかもしれない。しかし「怒号のオチになる」という予告もクソ真面目なテロップも、「山本を出演させるにはこうする意外にできなかった」という言い訳のようなのだ。この番組、前半は山本の現在の姿を隠しカメラで追うという企画なのだが、予告やテロップのせいもあり、基本的に笑いは弾けきっていない。

『めちゃイケ』は長い歴史の中で、「俺たちは笑いに対して本気だ」と常に訴えてきた。その笑いの内容はともかくとして、「笑いに対して本気」という心意気は充分に視聴者に浸透している。なので、たとえば山本に油谷さん(コントキャラ)の格好で登場させたとしても、そりゃ批判は多いだろうが、その批判を含めて「まあ、『めちゃイケ』だしな」で済んだはずなのだ。でもそちらは選ばなかった。

『めちゃイケ』の悪い癖で、「俺たちは笑いに対して本気だ」と訴える時に「笑い」よりも「本気」に重きを置いてしまうことが、往々にしてある。熱血マジモードになった時の「笑い」が無くなった『めちゃイケ』は何度も見た。今回の山本復帰も、それと同じ作りだ。こういう時は、よゐこ有野晋哉が熱を冷ますような一言をボソッと言ってくれるものだが、今回は彼も当事者過ぎるし。

あくまで『めちゃイケ』は「お笑い番組」だとするならば、加藤の怒号を壮大な前フリだと捉えるべきなのか。だとするとオチは極楽とんぼ久々のケンカコントになるのか。ただこれもスタッフからのカンペに促されて行うという保険がかけられている。あと、正直言って「よっ、待ってました」と言うほどのものじゃないし。

なので本当の大オチは、ジャルジャル後藤ではなかったか。後藤は何も知らされずにみなみくん(コントキャラ)の扮装をさせられ、山本復帰の場面に居させられていた。山本登場後は全員が泣いている中でチラチラとしか画面に映らず、すべてが落ち着いたあと「みなみくんでいきましょうって言ったの、誰?」と言って爆笑を取っていた。普段はみなみくんの面白さが全くわからなかったのだが、この時はジャルジャル後藤に救われた。誰の指示なのかはわからないが、「俺たちは笑いに対して本気だ」を具体的に表現した唯一の場面だからだ。

 

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