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【TV】『キングオブコント2015』--司会者と審査員が対等、ということ

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TBS 10月11日放送

 

 

M-1グランプリ』『キングオブコント』などのお笑い芸人がネタで競う特番は、常に審査方法が議論の的になる。とりあえず文句が出にくいのは、「この人が判断したのなら仕方ない」と思わせるような人物に審査をさせるやり方だろう。初期の『M-1』では青島幸男立川談志など、芸能史に残るようなビッグネームを審査員に置いていた。ただこれだと必然的に年齢がかなり上になってしまい、感覚が古すぎて今の時代にあった審査ができないのではないかという批判が出てくることもある。実際、立川談志は「下ネタ、嫌いなんだ」とスピードワゴンに低い点をつけたことが当時いろいろ言われていた。まあ、何やったって文句出るってことだが。

 

大幅に審査方法を変更して話題であった今年の『キングオブコント』。これまでの準決勝敗退者による投票というある意味画期的な審査方法を廃止して、松本人志、さまぁ~ず、バナナマンの5人が各100点満点で得点をつけるというシンプルなものになった。もちろんこれだって、肯定も否定もできよう。松本人志はともかく、あとの2組はコント師としての世間的評価が固まっているかは微妙である。だが中堅~ベテランあたりの芸人で、人気や露出度も加味すれば頭ひとつ抜き出ているのがこの2組という見方もできる。繰り返すけど、何やったって文句出るんだから、まあこれも悪くないとは思う。

 

で、オンエアを見てみると、今までのお笑いコンテストと明らかに違う点があった。司会の浜田雅功と審査員がほぼ対等なのである。松本人志は相方だし、バナナマン、さまぁ~ずは後輩だが所属事務所が違うため明確な上下関係が見えにくく、さらに長くレギュラーを一緒にしているため気心が知れている。そのため、たとえば「審査が難しい」と愚痴る審査員に対してキレたりするなど、本来ならどうしたって発生してしまう審査員の権威性が非常に小さくなっているのだ。そのため良い意味で緊張感の少ない空間になっていて。コンテストという側面ではともかく、TV番組としては見やすくなっていたのは確か。この手のお笑いコンテストの難しいところとして「ネタと同様に審査することもバラエティ番組の一部であり、エンタメ性が必要」という点があり、審査員こそが絶対という空気がバラエティ的な要素を萎縮させてしまう問題があったが、この「司会者と審査員がほぼ対等」というのは、ひとつの解決法ではないか。

 

あと、『キングオブコント』は以前からそうなのだが、ただ見ているだけの非お笑いのゲストが一切いなかったのは本当に良かった。あれ本当に邪魔だもん。