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ヤガンEX

映画とか漫画とか似顔絵とか

【映画】2014年の個人的・邦画新作ベスト10を発表(理由つき)

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1月も中旬に入ったこの時期だし、twitterfacebookでもすでに発表していますが、あらためて2014年の個人的・邦画新作ベスト10を発表したいと思います。縁起物みたいなもんだし、一応やっとかないとね。


1.『たまこラブストーリー
2.『FORMA』
3.『百円の恋』
4.『ジャッジ!』
5.『家路』
6.『パズル』
7.『ニシノユキヒコの恋と冒険』
8.『ある優しき殺人者の記録』
9.『紙の月』
10.『リュウグウノツカイ

次点.『トリック劇場版 ラストステージ』


[総評]

2014年の邦画ランキングを考えるということは、『劇場版 テレクラキャノンボール2013』についての評価を考えることと、ほぼ同義である。大きなスクリーンで、大多数の人たちと一緒にアレを観るという稀有な「映画館体験」は、ボクの映画人生に何かしらの影響を与えている。そういう意味で、2014年の重大トピックとして避けることはできないのだが、でもこの作品って映画じゃないんだよなあ。そもそもダイジェストだし、編集も荒い。本来、映画という土俵で評価すべき作品ではない。いやしかし、あの強烈な「映画館体験」をしてしまった以上、映画としての価値なんて二の次にして、評価すべきなんじゃないかと思い直した。で、そういう観点で2014年の邦画一覧を見直した時、『劇場版 テレクラキャノンボール2013』以上に、「映画としては評価できないけれど、映画館体験が強烈に残った作品」があったことに気づいた。

『トリック劇場版 ラストステージ』である。これは、ひとつの映画として捉えれば、本当にヒドい。ただ、エンドロールによる過去の名シーンのフラッシュバック、そしてそのあとのファンへの感謝のメッセージにも取れるオマケ。もちろん石原刑事の復活も含めて、『トリック』シリーズのいちファンとして、さすがに感極まった。『トリック』という作品の特性もちゃんと加味したうえで、飛び飛びではあるが14年間続いた物語の最後にふさわしい演出として、これ以上のものがあるだろうか。『トリック』シリーズについて語りだすと止まらないので今回は控えるが。

2014年は洋画や名画座の旧作なども含めれば100本以上は映画館で映画を観ているが、泣きそうになった唯一の作品が『トリック劇場版 ラストステージ』である。

次点について長々と書いてしまったので、ランキング作品については簡単に触れます。あと、多くの人がランキングに挙げているものはとばします。大体、同じ理由なので。『たまこラブストーリー』は、京アニが本気でアニメ界を変えようとしている野心をまざまざと見せつけられた。TVアニメ『たまこマーケット』に抱いた不満も全て解消していたし。今の日本映画がどこかで無くしてしまったものが、この作品には確かにあった。『ジャッジ!』は、伏線の張り方や笑いの取り方など諸々が映画のソレで、ちゃんとしたエンターテインメントになっていた。できれば、邦画のエンタメ大作はこれくらいのクオリティを平均にしてほしい。『家路』は、震災から3年という時の経過への意識が素晴らしく、これは多くの人が共有すべきだろうと感じた。『リュウグウノツカイ』は全編通して狂騒に満ち溢れており、こんなどうしようもない時代に生き残る術が垣間見えた。

本来は観ていなきゃいけない重要作を何本も取りこぼしたため、こんなランキングになってしまいました。『WOOD JOB!』『野のなななのか』『水の声を聞く』『舞妓はレディ』『おとぎ話みたい』『0.5ミリ』なんかを観逃しています。あと、ワースト3は『STAND BY ME ドラえもん』『愛の渦』『おー!まい!ごっど! 神様からの贈り物』です。