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【小説】最近読んだミステリレビュー--『ドールハウスの惨劇』『まだ出会っていないあなたへ』『火蛾』

最近読んだミステリ小説3作のレビューです

【邦画】『美男ペコパンと悪魔』ネタバレあり感想レビュー--ユーゴーの小説を「ダークファンタジー」と捉えているのが致命的

青木隼人(演:阿久津仁愛)と太田亜美(演:下尾みう)は、絶賛ラブラブ中の高校生カップルで、その日も立川でデートを楽しんでいた。しかし翌週の花火デートの予定を忘れていた隼人に対して亜美は呆れ返り、それまでのラブラブぶりは何だったというほど急…

【邦画】最近観た邦画レビュー--『波紋』『最後まで行く』『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』

最近観た邦画3作のレビューです

【邦画】『宇宙人のあいつ』ネタバレあり感想レビュー--飯塚健監督は、人に何かを伝えるための情報を挙げる能力が欠けているのかもしれない

ボクが勝手に“敵”と認定している飯島健が監督・脚本を務めた最新作である。飯島健は映画監督としてはすでに中堅で作品も複数あるが、傍目からは「井上和香と結婚」を超える実績は見出せない。

【邦画】『おとななじみ』ネタバレあり感想レビュー--両片想いモノは構造的に主人公の気持ちに寄り添うことができない

弁当屋で働く24歳の加賀谷楓(演:久間田琳加)は、4歳の時から家が隣同士の幼馴染・青山春(演:井上瑞稀)に、ずっと片思いしている。

【小説】最近読んだミステリレビュー--『骨灰』『化石少女と7つの冒険』『令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法』

最近読んだミステリ小説3作のレビューです

【邦画】『ヴィレッジ』ネタバレあり感想レビュー--河村光庸プロデューサーの思想を無視してしまうほどに藤井道人監督が囚われていたものとは

河村光庸の純粋すぎる反体制バリバリの思想性は、スターサンズの関わってきた映画の内容にも影響を及ぼしているとされており、「スターサンズっぽい映画」という言い回しが成立するほどだ。

【邦画】最近観た邦画レビュー--『名探偵コナン 黒鉄の魚影』『Winny』『BLUE GIANT』

最近観た邦画3作のレビューです

【小説】最近読んだミステリレビュー--『バイオスフィア不動産』『七日の夜を抜け出して』『のくたーんたたんたんたんたたん』

最近読んだミステリ小説3作のレビューです

【邦画】『映画ネメシス 黄金螺旋の謎』ネタバレあり感想レビュー--大きな嘘をつくためには綿密な下地づくりが大事なのだが

横浜にある探偵事務所「ネメシス」の助手・美神アンナ(演:広瀬すず)は、世界初のゲノム編集によって生まれた人間で、そのせいなのかラジオ体操みたいな変な動きをすると自分の過去の体験を脳内にて寸分たがわず再現できる。めちゃくちゃ記憶力が良いって…

【邦画】最近観た邦画レビュー--『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』『ロストケア』『雑魚どもよ、大志を抱け!』

最近観た邦画3作のレビューです

【邦画】最近観た邦画レビュー--『シン・仮面ライダー』『わたしの幸せな結婚』『クモとサルの家族』

最近観た邦画3作のレビューです

【邦画】『犬、回転して、逃げる』ネタバレあり感想レビュー--不思議な上映ラインナップの「シネ・リーブル池袋」は東京で最も尖った映画館ではないか

「シネ・リーブル池袋」という映画館は、どれほど認知されているだろうか。池袋駅西口にあるPARCOビルの8階、レストランフロアに位置する2スクリーンの小さな映画館。ここは東京都内の映画館で、おそらく最も不思議な上映ラインナップである。

【小説】最近読んだミステリレビュー--『君のクイズ』『栞と嘘の季節』『黒真珠 恋愛推理レアコレクション』

最近読んだミステリ小説3作のレビューです

【邦画】『なのに、千輝くんが甘すぎる。』ネタバレあり感想レビュー--「片想いごっこ」を守る者と攻める者による壮絶な恋愛バトル

中学高校の特に女子生徒は、否が応でも恋愛とアイデンティティが直結してしまう状況下にいる。付き合う相手によって小さな集団でのステータスは変動するゆえ、ポジションを確立する手段として恋愛を用いるようになっていくのだ。

【邦画】『少女は卒業しない』ネタバレあり感想レビュー--ほとんど話が交差しない群像劇に、社会を捉えることはできるのか?

とある地方都市の取り壊しの決まった高校を舞台に、卒業式の前日と当日の生徒たちの様子を描いた群像劇である。卒業生でもある女子高校生4名それぞれの視点が何度も切り替わり、ある者は今からでもクラスメイトと交流しようとし、ある者は喧嘩中との恋人との…

【邦画】最近観た邦画レビュー--『ファミリア』『そして僕は途方に暮れる』『映画 イチケイのカラス』

最近観た邦画3作のレビューです

【邦画】『ぬけろ、メビウス!!』ネタバレあり感想レビュー--学歴どころか「大学受験すること」自体が個人を形成するアイデンティティとなる

あらすじを読んで、まず浮かぶ疑問だが、これで1本の映画になるのか? 24歳の女性が大学受験するだけだよ。

【邦画】最近観た邦画レビュー--『ジャパニーズ スタイル』『近江商人、走る!』『嘘八百 なにわ夢の陣』『恋のいばら』

最近観た邦画4作のレビューです

【邦画】『THE LEGEND & BUTTERFLY』ネタバレあり感想レビュー--信長の半生とラブロマンスという2つの「王道」を組み合わせるテクニック

『THE LEGEND & BUTTERFLY』だが、極めて真っ当なラブロマンスを描いていて驚いた。良く言えば王道、悪く言えば保守的で挑戦していないとも言える。

【邦画】『グッドバイ、バッドマガジンズ』感想レビュー--ひとりでも誰かの価値観を変える力があるのなら、それはまだ「文化」である

時は2018年4月。大好きなカルチャー雑誌を発行している出版社に晴れて新卒入社した詩織(演:杏花)。しかし配属されたのは男性向け成人雑誌の編集部であった。

【邦画】最近観た邦画レビュー--『THE FIRST SLAMDUNK』『ケイコ 目を澄ませて』『かがみの孤城』

最近観た邦画3作のレビューです

【邦画】『ひみつのなっちゃん。』感想レビュー--劇中の世界から偏見を排除したせいで、作り手による偏見が露わになる

きらびやかな衣装のドラァグクイーンがライトを浴びて華麗に踊るシーンから、この映画は始まる。だが、画面はすぐにマンションの一室に切り替わり、先ほどの映像はドラァグクイーンのバージン(演:滝藤賢一)の脳内だと判明する。

【小説】最近読んだミステリレビュー--『爆弾』『方舟』『名探偵のいけにえ』『名探偵に甘美なる死を』

最近読んだミステリ小説4作のレビューです

【邦画】『REVOLUTION+1』ネタバレあり感想レビュー--この映画についてのみ、山上徹也容疑者は足立正生監督の内輪ノリに利用された被害者である

まず大前提として、本作『REVOLUTION+1』が撮られた一番の目的は、山上徹也容疑者による安倍晋三元首相の銃撃事件の映画を制作して上映するという既成事実のためである。

【邦画】『ブラックナイトパレード』ネタバレあり感想レビュー--福田雄一の辞書に「辻褄」の文字は無い

うん、福田雄一にしてはプロットがちゃんとしている。それは原作のプロットをそのままなぞっているからなのだが。原作では登場人物それぞれに大きな秘密を抱えており、序盤から大量の伏線が張られているのだが、映画ではほぼ全てを省略している。

【邦画】最近観た邦画レビュー--『あなたの微笑み』『メイヘムガールズ』

最近観た邦画2作のレビューです

【邦画】最近観た邦画レビュー--『すずめの戸締まり』『ある男』『母性』

最近観た邦画3作のレビューです

【邦画】『宮松と山下』感想レビュー--何物にもなりたがらない役柄は、本来なら香川照之の解放になっていたかもしれないのだが

映画『宮松と山下』は、屋根瓦を様々な角度から映した何やら重厚そうな連続カットから始まり、そのまま時代劇の一場面へと推移する。侍らしき主人公が町中を走りながら追手の成らず者を斬り倒す大立ち回りが繰り返されるが、突如として主人公が走り去っても…

【邦画】『炎上シンデレラ』感想レビュー--「思考は現実化する」その先に現れる取っ散らかった歪な世界

新進女優のみつほ(演:田中芽衣)は、主演映画の撮影中に大麻パーティーの参加というスキャンダルが発覚し、降板して芸能事務所も辞めてしまう。その映画でメイキング撮影を担当していた田代(演:飯島寛騎)は、1年後にたまたまみつほと再会する。