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ヤガンEX

映画とか漫画とか似顔絵とか

【邦画】2017年1月に観た邦画レビュー--『牝猫たち』『アンチポルノ』『変魚路』

2017年1月に映画館で観たのだけれど、タイミングを逃したり、長文の感想とか書けそうになくてブログにUPするのを見送った邦画3作のレビューを、一気にやります。 スポンサードリンク // 『牝猫たち』監督&脚本:白石和彌配給:日活/公開:2017年1月14日/上映時…

【邦画】『島々清しゃ』--少女は耳を見せるだけで「顔つき」が変わる

監督:新藤風/脚本:磯田健一郎配給:東京テアトル/公開:2017年1月21日/上映時間:100分出演:伊東蒼、安藤サクラ、金城実、山田真歩、渋川清彦 スポンサードリンク // 66点フルートを吹くのは難しいと、聞いたことがある。肺活量なのかテクニックなのかわから…

【邦画】『本能寺ホテル』--タイムスリップにリアリティを持たせたために失ったもの

監督:鈴木雅之/脚本:相沢友子配給:東宝/公開:2017年1月14日/上映時間:120分出演:綾瀬はるか、堤真一、濱田岳、平山浩行、風間杜夫 スポンサードリンク // 57点映画『本能寺ホテル』は、現代の人間が意志とは無関係にタイムスリップして歴史的な事件の場に…

【邦画/アニメ】『傷物語 III 冷血編』--映画でしかできないこと、アニメでしかできないこと

総監督:新房昭之/監督:尾石達也/原作:西尾維新配給:東宝映像事業部/公開:2017年1月6日/上映時間:83分出演:神谷浩史、坂本真綾、堀江由衣、櫻井孝宏 スポンサードリンク // 72点映画の価値とは何であるか。いきなり大層な問いを持ち出してしまったが、とり…

【邦画/ドキュ】『人生フルーツ』--どんな人だってカメラが密着すればそれなりのものは撮れるというだけ

監督:伏原健之配給:東海テレビ放送/公開:2017年1月2日/上映時間:91分出演:津端修一、津端英子/ナレーション:樹木希林 スポンサードリンク // 55点その年の一番最初に公開される映画を初日に観に行くのも、毎年恒例になってきている。といっても3年連続で…

ちょっと早いですが、2016年の邦画ベスト10でも発表してお茶を濁します

久しぶりの更新です。というのも、ここ最近立て続けに色々とあって、ブログ更新すらままならなくなってしまったからでして。36歳になったというのに、なんで履歴書を何枚も書かないといけない年末を過ごさなくてはいけないのか。 まあ、このあたりの恨みつら…

【邦画】『溺れるナイフ』--スクリーンに菅田将暉が映ったとたん、周囲の風景は彼の所有物であるかのように変換される

監督:山戸結希/脚本:井土紀州、山戸結希/原作:ジョージ朝倉配給:ギャガ/公開:2016年11月5日/上映時間:111分出演:小松菜奈、菅田将暉、重岡大毅、上白石萌音、志磨遼平 スポンサードリンク // 68点映画を撮るということは、実在する人・モノ・風景を、カメ…

【邦画/アニメ】『劇場版 艦これ』--ストーリーは全くわからないのだが、テーマは浅すぎるのでよくわかる

監督:草川啓造/脚本:花田十輝、田中謙介/キャラクターデザイン:井出直美、松本麻友子配給:KADOKAWA/公開:2016年11月26日/上映時間:91分出演:上坂すみれ、藤田咲、井口裕香、佐倉綾音、竹達彩奈 スポンサードリンク // 51点全面的にこちらが悪いのは重々承…

【邦画】『ミュージアム』--「病気だから殺人鬼になる」っていう連想を悪意なくやっちゃうんだ

監督:大友啓史/脚本:高橋泉、藤井清美、大友啓史/原作:巴亮介配給:ワーナー/公開:2016年11月12日/上映時間:132分出演:小栗旬、尾野真千子、野村周平、松重豊、妻夫木聡 スポンサードリンク // 38点まずは「体を拘束されて生きたまま犬に食い殺された女性の…

【邦画】『聖の青春』--劇中で羽生善治が登場するとき、視点は「羽生を見る村山」になる

監督:森義隆/脚本:向井康介/原作:大崎善生配給:KADOKAWA/公開:2016年11月19日/上映時間:124分出演:松山ケンイチ、東出昌大、染谷将太、柄本時生、リリー・フランキー スポンサードリンク // 67点『聖の青春』は、天才と言われながらも29歳にして亡くなった…

【邦画/アニメ】『この世界の片隅に』--揺るぎない日常を味方につけろ

監督・脚本:片渕須直/原作:こうの史代>配給:東京テアトル/公開:2016年11月12日/上映時間:126分出演:のん、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔 スポンサードリンク // 78点あまり周知されていないかもしれないが、『この世界の片隅に』は、映画館内で…

『永い言い訳』--本木雅弘ってSF小説に出てくるロボットみたいだ

監督・脚本・原作:西川美和配給:アスミック・エース/公開:2016年10月14日/上映時間:124分出演:本木雅弘、竹原ピストル、藤田健心、白鳥玉季、深津絵里 スポンサードリンク // 77点少年隊をリアルタイムで知っている年齢ではないため、本木雅弘という人は最…

【邦画】『SCOOP!』--「深夜までパソコンに向かい記事を1本仕上げる」シーンは大根仁監督の原風景なのか

監督・脚本:大根仁配給:東宝/公開:2016年10月1日/上映時間:120分出演:福山雅治、二階堂ふみ、吉田羊、滝藤賢一、リリー・フランキー スポンサードリンク // 63点大根仁監督といえば、商業的な成功と評論家による評価の両方をバランスよく手中に収めており…

【邦画】『少女』--「実はこの2人は…」オチの乱発が凄まじい

監督:三島有紀子/脚本:松井香奈、三島有紀子/原作:湊かなえ配給:東映/公開:2016年10月8日/上映時間:119分出演:本田翼、山本美月、佐藤玲、稲垣吾郎、児嶋一哉 スポンサードリンク // 53点『告白』『白ゆき姫殺人事件』などで知られる湊かなえの小説を、『…

【邦画】『何者』--「就活」をテーマにしていながら、会社というものの存在感の小ささたるや

監督・脚本:三浦大輔/原作:朝井リョウ配給:東宝/公開:2016年10月8日/上映時間:119分出演:佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生 スポンサードリンク // 74点本作は「就活」と「twitter」の2つの大きな要素から成り立っている。どちらも世代だ…

【邦画】『淵に立つ』--想像して欲しい。自分の家族に古舘寛治がいたらどうだ。

監督・脚本・編集:深田晃司配給:エレファント・ハウス、カルチャヴィル/公開:2016年10月8日/上映時間:119分出演:浅野忠信、筒井真理子、古館寛治、篠川桃根、太賀 スポンサードリンク // 85点本人が明言している通り、深田晃司監督は常に家族の話を撮ってい…

【邦画/ドキュ】『TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)』--形骸化したパブリックイメージの確認作業をするだけの映画

監督:遠藤尚太郎配給:松竹メディア事業部/公開:2016年10月1日/上映時間:110分出演:テオドル・ベスター、山本益博、服部幸應、犬養由美子、道場六三郎 スポンサードリンク // 47点どうも皆様、お久しぶりです。当ブログに関しては、約2ヶ月ぶりの更新とな…

【邦画】『ケンとカズ』--「日本社会の最底辺」を描いた作品から何かを得ることが、どうやらできなくなってしまった

監督・脚本・編集:小路紘史配給:太秦/公開:2016年7月30日/上映時間:96分出演:カトウシンスケ、毎熊克哉、飯島珠奈、藤原季節、高野春樹 69点1mmたりとも映画の責任ではない。全てはボク個人の問題である。そういう前置きをしたうえで白状するのだが、この…

【邦画】『シン・ゴジラ』--史上初、コンクリートポンプ車が大活躍する映画

総監督・脚本・編集:庵野秀明/監督・特技監督:樋口真嗣准監督・特技総括・B班監督:尾上克郎/C班監督:石田雄介配給:東宝/公開:2016年7月29日/上映時間:120分出演:長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、松尾諭 82点まず、とにかくまず最初に、こ…

【邦画】『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』--クドカンは、縛りがキツいほうが実力が発揮できるんじゃないだろうか

監督&脚本:宮藤官九郎 配給:東宝=アスミック・エース/公開:2016年6月25日/上映時間:125分出演:長瀬智也、神木隆之介、尾野真千子、森川葵、宮沢りえ 46点以前から気になっているのだが、なぜ宮藤官九郎に限って監督作品と脚本を手がけただけの作品を分け…

【邦画/ドキュ】『FAKE』--映画館は暖かい笑いに包まれ、観客は佐村河内守を好きになっていく・・・という罠

監督:森達也/撮影:森達也,山崎裕/編集:鈴尾啓太配給:東風/公開:2016年6月4日/上映時間:109分出演:佐村河内守ほか 83点森達也監督の15年ぶり(共作を除く)の新作映画『FAKE』は、2014年のいわゆるゴーストライター事件でメディアから徹底的に叩かれた「現…

【邦画】『ヒメアノ~ル』--サイコキラーになる"理由"なんていらない

監督&脚本:吉田恵輔/原作:古谷実配給:日活/公開:2016年5月28日/上映時間:99分出演:森田剛、濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシ、大竹まこと スポンサードリンク // 58点本来、映画に限らず物語というものは、登場人物たちの全ての言動に理由があるほうが評価…

【邦画】『ちはやふる 下の句』--若宮詩暢が主人公だと考えると全てがしっくりくる

監督&脚本:小泉徳宏/原作:末次由紀配給:東宝/公開:2016年4月29日/上映時間:102分出演:広瀬すず、野村周平、真剣佑、上白石萌音、松岡茉優 スポンサードリンク // 73点 ※ 前後編あわせて 『ちはやふる 下の句』は、分が悪い。試しにtwitterでも何でもいいか…

【邦画】『アイアムアヒーロー』--この話、すべてが鈴木英雄の妄想のようにも思えるのだ

監督:佐藤信介/脚本:野木亜紀子/原作:花沢健吾/特殊造形統括:藤原カクセイ配給:東宝/公開:2016年4月23日/上映時間:127分出演:大泉洋、有村架純、長澤まさみ、吉沢悠、片瀬那奈 スポンサードリンク // 74点大変評判が良い。日本のゾンビ映画史上1位との声…

【邦画】『女子高』--一般人が拳銃を持っていることに関して誰も気にしないってどういう世界?

監督・脚本:山本浩貴配給:ユナイテッドエンタテインメント/公開:2016年4月9日/上映時間:100分出演:峯岸みなみ、高田里穂、泉はる、中山絵梨奈、北山詩織 スポンサードリンク // 43点深夜の高校の門を乗り越え、そっと忍び込むひとりの若い女。暗い廊下を歩…

【邦画】『リップヴァンウィンクルの花嫁』--世の新郎・新婦たちは、こんな気味悪いもののために大金をはたいているのか

監督・脚本:岩井俊二配給:東映/公開:2016年3月26日/上映時間:180分出演:黒木華、綾野剛、Cocco、原日出子、りりィ スポンサードリンク // 80点本作には、結婚式のシーンが2回登場する。1度目は、黒木華(うわ、ちゃんと「くろきはる」で変換された!)演じ…

【邦画】『ジョギング渡り鳥』--物語を語らずして物語の重要性を説いた傑作なのかもしれない

監督:鈴木卓爾/撮影監督:中瀬慧配給:Migrant Birds Association、カプリコンフィルム/公開:2016年3月19日/上映時間:157分出演:中川ゆかり、古屋利雄、永山由里恵、古川博巳、坂口真由美 スポンサードリンク // 52点映画美学校の生徒が実習授業によって制…

【邦画】『蜜のあわれ』--作り物めいた空間の中で、ひとり生々しい大杉漣

監督:石井岳龍/脚本:港岳彦/撮影:笠松則通/原作:室生犀星配給:ファントム・フィルム/公開:2016年4月1日/上映時間:105分出演: 二階堂ふみ、大杉漣、真木よう子、高良健吾、永瀬正敏 スポンサードリンク // 69点室生犀星が70歳の時に発表した幻想小説(未…

【邦画】『無伴奏』--成海璃子は、煙草がよく似合う

監督:矢崎仁司/脚本:武田知愛、朝西真砂/原作:小池真理子配給:アークエンタテインメント/公開:2016年3月26日/上映時間:132分出演: 成海璃子、池松壮亮、斎藤工、遠藤新菜、光石研 スポンサードリンク // 76点 「制服廃止斗争」と、カクカクの字で黒板に…

【邦画】『ちはやふる 上の句』--前編ならではの魅力、それは「伏線をすべて回収しなくてもいい」からこその先の読めなさ

監督&脚本:小泉徳宏/サウンドデザイン:大河原将/原作:末次由紀配給:東宝/公開:2016年3月19日/上映時間:111分出演: 広瀬すず、野村周平、真剣佑、上白石萌音、矢本悠馬 スポンサードリンク // 78点 ※ 暫定百人一首の取り札が並び、その前に座る広瀬すず…

【47都道府県すべての映画館で映画を観る企画】vol.4 岐阜編(後編)--「ロイヤル劇場」の異空間に、本来は知らないはずのノスタルジーを感じる

ゴジラとガメラ、岐阜にて夢の共演 ---------- ↓前編はコチラ yagan.hatenablog.com ----------- 岐阜市というのは不思議な場所だ。駅周辺こそ県庁所在地のターミナルとしての風格があるが、少し先に進むとさびれた商店街と住宅地が混在した空間に迷い込む。…

【邦画】『僕だけがいない街』--小学生時代のメインの話は青春物語としても冒険物語としても素晴らしい、のだが…

監督:平川雄一朗/脚本:後藤法子/原作:三部けい配給:ワーナー/公開:2016年3月19日/上映時間:120分出演:藤原竜也、有村架純、中川翼、鈴木梨央、石田ゆり子 57点意外と良かったのである。その理由は、いくつかある。 一つ目は、平川雄一朗監督、藤原竜也…

【邦画】『セーラー服と機関銃 -卒業-』--なんでみんな、橋本環奈に気を使っているのだろう

監督:前田弘二/脚本:高田亮/照明:佐藤浩太/原作:赤川次郎配給:KADOKAWA/公開:2016年3月5日/上映時間:118分出演:橋本環奈、長谷川博己、安藤政信、大野拓朗、武田鉄矢 54点映画が始まっていきなり、橋本環奈が機関銃を乱射して「カ・イ・カ・ン」とつぶ…

【邦画】『断食芸人』--「わからない」と「わけがわからない」は、別物なのだ

監督:足立正生/脚本:足立正生,小野沢稔彦/原作:フランツ・カフカ配給:太秦/公開:2016年2月27日/上映時間:104分出演:山本浩司、桜井大造、流山児祥、伊藤弘子、井端珠里 48点どうしよう。まったくわからない。いや、わけがわからない映画は、けっこう好…

【邦画】『星ガ丘ワンダーランド』--ボクらの生きている世界って、これくらいバラバラで不条理なものかもしれないよな

監督:柳沢翔/脚本:前田こうこ、柳沢翔配給:ファントム・フィルム/公開:2016年3月5日/上映時間:117分出演:中村倫也、新井浩文、佐々木希、菅田将暉、市原隼人 42点久々に現れた、超ド級の問題作である。これを観た者は異次元に飛ばされたのではないかと錯…

【邦画】『シェル・コレクター』--リリー・フランキーと寺島しのぶは、「貝殻」と「中身」という対比なのだろう

監督:坪田義史/脚本:澤井香織,坪田義史/原作:アンソニー・ドーア配給:ビターズ・エンド/公開:2016年2月27日/上映時間:89分出演:リリー・フランキー、池松壮亮、寺島しのぶ、橋本愛、ジム・スターク 69点千葉ロッテマリーンズの福浦和也選手は、かつて…

【邦画】『ライチ☆光クラブ』--内藤瑛亮監督作品にしては、わかりやすい話になってしまっている

監督:内藤瑛亮/脚本:冨永圭祐,内藤瑛亮/原作:古屋兎丸配給:日活/公開:2016年2月13日/上映時間:112分出演:野村周平、古川雄輝、中条あやみ、間宮祥太朗、池田純矢 スポンサードリンク // 61点監督が内藤瑛亮で、原作が古屋兎丸で、R15+指定である。その…

【邦画】『残穢【ざんえ】 ‐住んではいけない部屋‐』--呪う側の論理があやふやなのは、怪談としては致命傷だ

監督:中村義洋/脚本:鈴木謙一/原作:小野不由美配給:松竹/公開:2016年1月30日/上映時間:107分出演:竹内結子、橋本愛、滝藤賢一、坂口健太郎、佐々木蔵之助 54点 怪談は、なぜ怖いのか。たとえば中田秀夫監督が『怪談』のタイトルで映画化したことで知ら…

【名画座】「ピエロ嫌い克服ナイト」@池袋新文芸坐オールナイト--バレンタインイブの夜はピエロとともに

正式タイトルは「バレンタイン特別企画 大切なあの人へ… この順番なら大丈夫! ピエロ嫌い克服ナイト」。池袋新文芸坐がたまにやる、ネタっぽさ最優先で集客は二の次のオールナイト上映企画。思ってたよりは客いたけど。 ピエロ映画としてまっさきに思いつく…

【邦画】『人生の約束』--丁寧な画作りをしていれば、話が多少変でも気にならない

監督:石橋冠/脚本:吉本昌弘配給:東宝/公開:2016年1月9日/上映時間:120分出演/竹野内豊、高橋ひかる、江口洋介、松坂桃李、柄本明、西田敏行 56点冒頭シーン。富山県新湊市のとある町で、巨大な曳山が隣の町に譲り渡されている。受け取る側の歓喜の様子と…

【47都道府県すべての映画館で映画を観る企画】vol.3 富山編(前編)--富山シアター大都会のロビーにとんでもないものがあった

最初はスルーしていたのである。富山市にある「富山シアター大都会」という名前のシネコン。映画サイトなどで情報を見てみると、スクリーンが5つもあり、3Dにも対応していて、最新のハリウッド映画や大作邦画などを上映している。富山県でロケを行った『…

【邦画】『俳優 亀岡拓次』--亀岡は、現実と虚構の合間を常にフラフラとさまよっている

監督,脚本:横浜聡子/原作:戌井昭人/音楽:大友良英配給:日活/公開:2016年1月30日/上映時間:123分出演/安田顕、麻生久美子、宇野祥平、新井浩文、染谷将太、三田佳子、山崎努 72点ボクは横浜聡子監督が大好きなんである。長編2作目の松山ケンイチ主演『ウル…

【邦画】『ピンクとグレー』--結局、他人のことは何も分からない

監督:行定勲/脚本:蓬莱竜太、行定勲/原作:加藤シゲアキ配給:アスミック・エース/公開:2016年1月9日/上映時間:119分出演/中島裕翔、菅田将暉、夏帆、小林涼子、岸井ゆきの スポンサードリンク // 63点このブログで映画を取り上げるとき、監督の過去作の傾向…

【邦画】『知らない、ふたり』--今泉力哉監督は常に、恋愛以前の「好き」という感情を追究している

監督、脚本:今泉力哉配給:CAMDEN=日活/公開:2016年1月9日/上映時間:106分出演/レン、青柳文子、ミンヒョン、韓英恵、JR、芹澤興人、木南晴夏 68点 『サッドティー』『鬼灯さん家のアネキ』などの作品がある今泉力哉監督は常に、恋愛以前の「好き」とい…

【邦画/ドキュ】『ヤクザと憲法』--ヤクザは銀行口座も作れなければ子供を幼稚園に預けることもできない

監督:土方宏史/プロデューサー:阿武野勝彦配給:東海テレビ放送/公開:2016年1月2日/上映時間:96分 75点「その年の最初に公開される映画を初日に観る」というのが、いつの間にか自分の中で毎年恒例になっている。初詣みたいなものか。2016年で最初に公開され…

【邦画】『さようなら』--映画史に残る「死」の描写だろう

監督、脚本:深田晃司/原作:平田オリザ/照明:永田英則配給:ファントム・フィルム/公開:2015年11月21日/上映時間:112分出演/ブライアリー・ロング、ジェミノイドF、村田牧子、新井浩文 まず個人的なことで恐縮だが、ロケ地が地元だった。劇中で流れる盆踊りの…

【邦画】『友だちのパパが好き』--マヤは社会性とは無縁に恭平を愛している

監督、脚本:山内ケンジ/製作国:日本配給:SPOTTED PRODUCTIONS/公開:2015年12月19日/上映時間:105分出演/吹越満、岸井ゆきの、安藤輪子、石橋けい、平岩紙 山内ケンジ監督の第1作『ミツコ感覚』は怪作だった。古舘寛治演じる男が突如現れることで日常が崩れ…

【邦画】『唇はどこ?』--虚実を超えた先に起こる、小さな小さな奇跡

監督、脚本、編集:長崎俊一/撮影監督:渡部眞/製作国:日本配給:名古屋学芸大学/公開:2015年12月12日/上映時間:98分出演/久具巨林、廣瀬菜都美、宮谷達也、鈴木理恵子、山本一樹 長崎俊一監督『少女たちの羅針盤』は傑作だった。2011年のベスト邦画だった、と…

【邦画/アニメ】『亜人 第1部 ‐衝動‐』--原作の欠点を修正したら、普通の話になっちゃった

総監督:瀬下寛之/監督:安藤裕章/原作:桜井画門製作国:日本/配給:東宝映像事業部/公開:2015年11月27日 桜井画門の漫画『亜人』は、現在7巻まで出ている大ヒットコミック。何をしても生き返る不死身の「亜人」である高校生の少年・永井圭が、日本全体を相手に…

【邦画】『愛を語れば変態ですか』--日本映画界は黒川芽以に何を求めているのだろう

予備知識ゼロで観たのだが、上映開始してから数分で、たぶん元ネタは演劇だろうなと思った。あとで調べてみたら、やっぱりそうだった。ほとんど同じ場所で物語が進むからだけではない。登場キャラクターの造型や会話の仕方が、どうにもこうにも映画ではなく…