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映画とか漫画とか似顔絵とか

邦画

【邦画】『亜人』--なぜ主人公を「普通の人」に変更したのか

48点 原作がある映画の場合、原作からどこをどのように変更したかによって、作り手の意思を読み取るというのは一般的な見方であろう。人気漫画を原作とする『亜人』はどうかというと、実は原作のある重要な要素をバッサリと切り落としている。しかもそれが…

【邦画】『パーフェクト・レボリューション』--障害者×純粋すぎるヒロイン×考えすぎる介護役

幼少期の脳性麻痺により車椅子生活を送る中年のおじさん・クマと、人格障害(正確にはパーソナリティ障害だが、劇中で使用された用語を採用します)の美少女・ミツによるハートフル・ラブストーリー。公開規模は小さいが、日曜日かつ映画サービスデーのTOHO…

【邦画】『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』--ヒロイン役は水原希子ではなく、安藤サクラである

69点 まず断言しなくてはいけない。映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』(以下、『民生ボーイ』)の主人公は妻夫木聡演じる雑誌編集者・コーロキであり、ヒロインは誰が何と言おうと安藤サクラ演じるコラムニスト・美上ゆうで…

【邦画】『三度目の殺人』--真実を示さないという構造を取っているのは、どういう効果を持つのか

64点 ズルいのである。これは「真実が何なのか劇中ではっきりと示されない」というタイプの作品である。もちろんそういう映画も多いのだが、この作品の場合は「謎は謎のままで余韻を楽しむ」という話でもないのではないか。映画『三度目の殺人』において、…

【邦画】『散歩する侵略者』--抽象性の高い話を映画の力で強引に納得させている

62点 地球を侵略しに来た宇宙人が、地球人から「家族」「所有」「仕事」といった概念を奪っていく。非常にぼんやりとした、抽象性の高い話である。元は戯曲であるが、純文学小説にしたら面白いかもしれない。半面、映画にするのは難しい。油断すると言葉遊…

【邦画】『蠱毒 ミートボールマシン』--伏線の回収の仕方が笑えるスプラッターホラー

67点 「蠱毒」とは、ヘビやサソリやクモといった生物をひとつの壺の中に入れて互いを食い殺させ、最終的に残った一匹を食べるか食べさせるという古代中国の呪術。自分が食べて最強になるとか、嫌な奴に食べさせて1週間以内に死なすとか、効用はいくつか説…

【邦画】『関ケ原』--義を重んじる誠実な男が、狡猾な戦略家に痛めつけられ敗北する話

54点 この映画、いろいろと違和感を覚える箇所が多い。とにかく気になるのが、たびたび登場する西暦と場所を示した字幕。「1597年。大阪、伏見城。」みたいな感じで、謎の「。」が入っている。何なの、これ? あと、この話は「後世の人物が関ケ原について…

【邦画/アニメ】『山村浩二 右目と左目でみる夢』--不思議な心地よさがあるアニメの特集上映

62点 山村浩二という名前を聞いて、どれくらいの人が「ああ、あの人ね」と解ってくれるのだろうか。「ほら、『頭山』の人」と言えば、少しは増えるだろうか。かくいうボクも、『頭山』と言われて初めて思い当たった口であり、恐縮するしかないのだが。

【邦画/アニメ】『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』--川村元気がシャフトに対して言わなければならなかったこと

45点 本作をレビューするうえで、非常に大きな問題が横たわっている。ネタバレ防止を掲げるには、ストーリー説明は冒頭から4分の1までという一般的見解がある。したがって、本作の場合は最初の駅のシーンあたりまで、が妥当だろう。だが、それ以降に触れ…

【映画駄話】2017年8月後半公開の、気になる邦画

・観る 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(8/18 公開) 岩井俊二の青春ドラマを監督:新房昭之、脚本:大根仁という布陣でアニメ化。偏見なんだけど、新房昭之とか大根仁が好きな人って、岩井俊二のこと嫌いそうだな。もちろんアニメは観るし期待…

【邦画】『花に嵐』--映画への自意識がないからこそ、映画を解体できる

63点 元々は映画学校の卒業制作で撮られていたが間に合わず、のちに完成させたという自主製作映画。PFFアワード2016準グランプリ、カナザワ映画祭2016の観客賞など、けっこうな評価を集めている。

【邦画】『海辺の生と死』--満島ひかりが体全体で表現する「世界に対する小さな抵抗」

67点 時は太平洋戦争末期の昭和19年。奄美の小さな島(加計呂麻島)に、海軍特攻隊が駐屯してくる。子供たちが通学路に使っている山道を一方的に封鎖する朔中尉(永山絢斗)に無言で戸惑う、小学校教師のトエ(満島ひかり)。そんな印象の悪い出会いから少…

【邦画】『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』--三池崇史監督は「ちょっと人工的な空間」を創り出すのが非常に巧い

59点 撮影所のセットだけではなく、屋外のシーンではロケもふんだんに行われている。近世ヨーロッパの古城や街並を参考にしたと思われる遠景をCGで合成しているのだろう。現実の日本とはちょっとズレているパラレルな舞台を演出している。三池崇史監督は…

【映画駄話】2017年8月前半公開の、気になる邦画

はい、半月に一度の気になる邦画を挙げてみようのコーナーです。

【邦画】『心が叫びたがってるんだ。』--「ちゃんと言葉にしないと伝わらない」という、映画を否定するメッセージ

61点 本来は、アニメと実写の違いについて考えなきゃいけないんだろうけど、これくらい同一にしちゃったら、考察する余地もなくなる。しかしなんでたった2年前の記憶にも新しいアニメを、そのまんま実写化したのか。アニメが生理的に無理な人向けか。そう…

【邦画】『東京喰種 トーキョーグール』--主人公が「どちらでもある存在」であることに、あんまり意味がない

55点 見た目は普通の人間だが、実は人間を食す別の生命体である喰種(グール)。そんな人間をも超えて弱肉強食の頂点となった存在が秘かに生息する東京が舞台。大学生の金木(窪田正孝)は、グールの臓器を移植されたことで、半分人間・半分グールという、…

【邦画/アニメ】『劇場版 生徒会役員共』--久々の、TVアニメと全く同じことをやっているだけの劇場版

47点 久しぶりに、やらかしたアニメ映画を観てしまった。単刀直入に言うと、TVアニメと全く同じことをやっているだけなのだ。最近のTVアニメの劇場版は、とりあえずスクリーンにかかるということはどういうことかは考えているからねえ。大きなTV画面…

【邦画】『狂覗』--「死」は最大の罰なのだろうか

70点 とある中学校の校長室にて、男性教諭が裸で縛られたうえ、瀕死の状態で発見される。女子生徒を盗撮したパンチラサイトの管理人をしていたため、生徒の誰かから制裁を加えられたらしい。学校の不祥事を隠すために警察へは通報せず、教師たちは体育の時…

【邦画】『時時巡りエブリデイ』--K's cinemaでいつも感じる部外者のような感じ

56点 K's cinemaという映画館をご存じだろうか。新宿のゴチャゴチャしたあたりのビルの3階にあるミニシアターである。スクリーンは1つで84席とこじんまりしているが、ロビーは都内のミニシアターにしては広々としており、ゆったりとした空間にテーブルと…

【映画駄話】2017年7月後半公開の邦画、なんとなくチェック

はい、2017年7月後半の邦画、総チェックです。あ、総じゃないです。何本か意図的に抜いてます。 7月前半のときは15本を取り上げて、現在までに7本観ているので、大体半分くらいはチェックできているということですかね。 スポンサードリンク // ・観る 『劇…

最近観た邦画レビュー『逆光の頃』『クロス』『武曲 MUKOKU』

54点 仕方ないのかもしれないが、京都の風景が映画本編を食ってしまっているところが多数。鴨川も大文字焼きも、スクリーンに映しただけで強大な力となってしまう。膨大な時間を抱えこんだ京都の風景を、手玉に取って扱うのは並大抵ではいかないのだ。なの…

【邦画/アニメ】『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』--「種族を超えた恋愛」というよくある話。以上。

51点 『劇場版 艦これ』以来だろうか。原作どころかTVシリーズすら全く知らないアニメの劇場版を観に行ったのは。そんな状態で話の意味が解らなかったとしても、もちろんこちらに全面的な非があるのだが。いや、それにしたって深夜アニメの劇場版は「一…

【邦画】『アリーキャット』--丁寧な作りで盛り上げるバディものの傑作

71点 丁寧な作りである。拳銃の扱いひとつとっても、丁寧だ。今の日本を舞台にした場合、拳銃の存在を自然に出すのって容易ではない。本作ではひとつづつ丁寧に処理することで、主人公が拳銃を手に入れ、ぶっ放すところまで、違和感なくスムーズに作りこん…

【邦画】『銀魂』--ギャグと人情話がはっきり分かれた、意外な良作

62点 「意外と」で始めるのは、この映画を評するうえでもっとも陳腐ではある。「意外と」をつけるということは、観る前に作品を舐めていたということでもあり、制作者に失礼でもあるし。それでもあえて「意外と」をつけることにする。実写版映画『銀魂』、…

【邦画/アニメ】『メアリと魔女の花』--これからもアニメ映画を作るのなら、意識すべきは宮崎駿じゃないぞ

52点 困惑である。映画が始まってから終わるまでずっと、困惑しかしていなかった。冒頭のシーンから凄まじい。高い建物の外壁にある細い足場を伝う少女。大量に放たれるゲル状の未知の生物。黒いローブを着て箒にのって空を飛ぶ少女。観たことあるもののオ…

【邦画】『忍びの国』--『けものフレンズ』最終回を彷彿とさせるシーンでも興奮できない

53点 大勢の忍者が2手に分かれて争うシーンから、この映画は始まる。ところがこのシーン、妙にだらけている。最初は実戦を模した演習かと思ったが、よく見ていると矢が刺さって死んでいる人もいるので、本当の戦のようだ。緊張感のないまま半端なアクショ…

【邦画】2017年7月前半公開の、気になる邦画

2017年7月公開の日本映画で気になるものをピックアップしてみようと思ったんですが、数が多すぎたので前半の「7月1日~7月15日」公開の邦画の中から、なんとなく引っかかったものを並べてみました。 スポンサードリンク // ・観る 『忍びの国』(7/1 公開) 監…

【邦画】『ぼくらの亡命』--世捨て人のような存在をスーパーマンとして捉えてしまう、映画ファンの悪しき習性

監督&脚本:内田伸輝配給:マコトヤ/公開:2017年6月24日/上映時間:115分出演:須森隆文、櫻井亜衣、松永大輔、入江庸仁、志戸晴一、松本高士 スポンサードリンク // 59点主人公はホームレスの男。ヨレヨレの汚れたシャツ、薄くなった頭髪にボリュームのあるヒ…

【邦画】『22年目の告白 -私が殺人犯です-』--1995年の呪縛から解放されよう

監督:入江裕/脚本:平田研也、入江裕配給:ワーナー/公開:2017年6月10日/上映時間:117分出演:藤原竜也、伊藤英明、夏帆、野村周平、石橋杏奈、岩松了 スポンサードリンク // 63点藤原竜也が「はじめまして、私が殺人犯です」と仰々しく言い放つ、この映画の…

【邦画】『ろんぐ・ぐっどばい~探偵 古井栗之助~』--「普通に面白かった」という感想で済む邦画、最近は貴重なんです

監督:いまおかしんじ/脚本:川崎龍太、中岡太配給:ブロードウェイ/公開:2017年5月20日/上映時間:72分出演:森岡龍、蜷川みほ、手塚真生、仁科あい、水澤紳吾、諏訪太朗 スポンサードリンク // 68点悪意ゼロ、100%の誉め言葉として受け取ってほしいのだが、…