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ヤガンEX

映画とか漫画とか似顔絵とか

【邦画】『セーラー服と機関銃 -卒業-』--なんでみんな、橋本環奈に気を使っているのだろう

監督:前田弘二/脚本:高田亮/照明:佐藤浩太/原作:赤川次郎配給:KADOKAWA/公開:2016年3月5日/上映時間:118分出演:橋本環奈、長谷川博己、安藤政信、大野拓朗、武田鉄矢 54点映画が始まっていきなり、橋本環奈が機関銃を乱射して「カ・イ・カ・ン」とつぶ…

【邦画】『断食芸人』--「わからない」と「わけがわからない」は、別物なのだ

監督:足立正生/脚本:足立正生,小野沢稔彦/原作:フランツ・カフカ配給:太秦/公開:2016年2月27日/上映時間:104分出演:山本浩司、桜井大造、流山児祥、伊藤弘子、井端珠里 48点どうしよう。まったくわからない。いや、わけがわからない映画は、けっこう好…

【映画にがおえ】ジェニファー・ジェイソン・リー@『ヘイトフル・エイト』

ジェニファー・ジェイソン・リー(Jennifer Jason Leigh) アメリカの女優。クエンティン・タランティーノ監督『ヘイトフル・エイト』で女賞金首のデイジー・ドメルグ役を血まみれになって熱演し、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされる。 『ヘイトフル・…

【邦画】『星ガ丘ワンダーランド』--ボクらの生きている世界って、これくらいバラバラで不条理なものかもしれないよな

監督:柳沢翔/脚本:前田こうこ、柳沢翔配給:ファントム・フィルム/公開:2016年3月5日/上映時間:117分出演:中村倫也、新井浩文、佐々木希、菅田将暉、市原隼人 42点久々に現れた、超ド級の問題作である。これを観た者は異次元に飛ばされたのではないかと錯…

【邦画】『シェル・コレクター』--リリー・フランキーと寺島しのぶは、「貝殻」と「中身」という対比なのだろう

監督:坪田義史/脚本:澤井香織,坪田義史/原作:アンソニー・ドーア配給:ビターズ・エンド/公開:2016年2月27日/上映時間:89分出演:リリー・フランキー、池松壮亮、寺島しのぶ、橋本愛、ジム・スターク 69点千葉ロッテマリーンズの福浦和也選手は、かつて…

【邦画】『ライチ☆光クラブ』--内藤瑛亮監督作品にしては、わかりやすい話になってしまっている

監督:内藤瑛亮/脚本:冨永圭祐,内藤瑛亮/原作:古屋兎丸配給:日活/公開:2016年2月13日/上映時間:112分出演:野村周平、古川雄輝、中条あやみ、間宮祥太朗、池田純矢 スポンサードリンク // 61点監督が内藤瑛亮で、原作が古屋兎丸で、R15+指定である。その…

【映画駄話】年間100本の映画を観るのが別にすごいことでもないということを説明するのがめんどくさい

先週から一級建築士製図試験の講座に通っていて、そのせいで映画館に行く時間がなかなか確保できない。そんなわけで、試験の終わる10月までは映画レビューもそんなに数を書けない状況でして、こういうちょっとした話なんかも当ブログでしていこうかなと。そ…

【邦画】『残穢【ざんえ】 ‐住んではいけない部屋‐』--呪う側の論理があやふやなのは、怪談としては致命傷だ

監督:中村義洋/脚本:鈴木謙一/原作:小野不由美配給:松竹/公開:2016年1月30日/上映時間:107分出演:竹内結子、橋本愛、滝藤賢一、坂口健太郎、佐々木蔵之助 54点 怪談は、なぜ怖いのか。たとえば中田秀夫監督が『怪談』のタイトルで映画化したことで知ら…

【名画座】「ピエロ嫌い克服ナイト」@池袋新文芸坐オールナイト--バレンタインイブの夜はピエロとともに

正式タイトルは「バレンタイン特別企画 大切なあの人へ… この順番なら大丈夫! ピエロ嫌い克服ナイト」。池袋新文芸坐がたまにやる、ネタっぽさ最優先で集客は二の次のオールナイト上映企画。思ってたよりは客いたけど。 ピエロ映画としてまっさきに思いつく…

【企画上映】「未体験ゾーンの映画たち2016」レビュー vol.2--『デス・ノート』『パラドクス』『ブレイキング・ゴッド』

「未体験ゾーンの映画たち2016」のレビュー第2弾です。早く仕事が終わったときなど、ちょっと時間が空いた時に観に行っている感じなので、なかなか鑑賞本数が増えないのですが。 ----- 『デス・ノート』監督:ブライアン・オマリー配給:AMGエンタテイメント/…

【邦画】『人生の約束』--丁寧な画作りをしていれば、話が多少変でも気にならない

監督:石橋冠/脚本:吉本昌弘配給:東宝/公開:2016年1月9日/上映時間:120分出演/竹野内豊、高橋ひかる、江口洋介、松坂桃李、柄本明、西田敏行 56点冒頭シーン。富山県新湊市のとある町で、巨大な曳山が隣の町に譲り渡されている。受け取る側の歓喜の様子と…

【47都道府県すべての映画館で映画を観る企画】vol.3 富山編(後編)--フォルツァ総曲輪のコミュニティ感に好感を持つ

「フォルツァ総曲輪」は、富山駅南口から大通りを進み、富山城址を少し過ぎたくらいにあるアーケード街の中にある。時間が厳しいので小走りで向かったのだが、たぶん普通に歩いても20分くらいで着くと思う。

【47都道府県すべての映画館で映画を観る企画】vol.3 富山編(前編)--富山シアター大都会のロビーにとんでもないものがあった

最初はスルーしていたのである。富山市にある「富山シアター大都会」という名前のシネコン。映画サイトなどで情報を見てみると、スクリーンが5つもあり、3Dにも対応していて、最新のハリウッド映画や大作邦画などを上映している。富山県でロケを行った『…

【邦画】『俳優 亀岡拓次』--亀岡は、現実と虚構の合間を常にフラフラとさまよっている

監督,脚本:横浜聡子/原作:戌井昭人/音楽:大友良英配給:日活/公開:2016年1月30日/上映時間:123分出演/安田顕、麻生久美子、宇野祥平、新井浩文、染谷将太、三田佳子、山崎努 72点ボクは横浜聡子監督が大好きなんである。長編2作目の松山ケンイチ主演『ウル…

【邦画】『ピンクとグレー』--結局、他人のことは何も分からない

監督:行定勲/脚本:蓬莱竜太、行定勲/原作:加藤シゲアキ配給:アスミック・エース/公開:2016年1月9日/上映時間:119分出演/中島裕翔、菅田将暉、夏帆、小林涼子、岸井ゆきの スポンサードリンク // 63点このブログで映画を取り上げるとき、監督の過去作の傾向…

【邦画/アニメ】『ガラスの花と壊す世界』--「世界観の構築のため」のワードが、日常的すぎる

監督:石浜真史/脚本:志茂文彦/原案:Physics Point/キャラクターデザイン:瀬川真矢配給:ポニーキャニオン/アニメ制作:A-1 Pictures/上映時間:67分 54点地球上のあらゆる時代・場所のデータが保管されている「知識の箱」の中で、どこからか発生してくる…

【邦画】『知らない、ふたり』--今泉力哉監督は常に、恋愛以前の「好き」という感情を追究している

監督、脚本:今泉力哉配給:CAMDEN=日活/公開:2016年1月9日/上映時間:106分出演/レン、青柳文子、ミンヒョン、韓英恵、JR、芹澤興人、木南晴夏 68点 『サッドティー』『鬼灯さん家のアネキ』などの作品がある今泉力哉監督は常に、恋愛以前の「好き」とい…

【邦画/アニメ】『傷物語〈I 鉄血篇〉』--スクリーンで映画を観るということの一回性

総監督:新房昭之/監督:尾石達也/原作:西尾維新/キャラクターデザイン:渡辺明夫配給:東宝映像事業部/アニメ制作:シャフト/上映時間:64分 60点(※ 暫定)「物語」シリーズのアニメは、最初の『化物語』は完全視聴しているものの、あとは飛び飛びにしか…

【企画上映】「未体験ゾーンの映画たち2016」レビュー vol.1--『アメリカン・バーガー』『私はゴースト』『ライアー・ハウス』『タイム・トゥ・ラン』

「未体験ゾーンの映画たち」が、今年も開催されている。様々な理由で日本で公開されていない海外の洋画をまとめて50本、約2ヶ月にわたって公開するイベントである。自然とB級のホラーやSFが多くなりがちで、特にこの手のジャンルには思わぬ掘り出し物が…

【邦画/ドキュ】『ヤクザと憲法』--ヤクザは銀行口座も作れなければ子供を幼稚園に預けることもできない

監督:土方宏史/プロデューサー:阿武野勝彦配給:東海テレビ放送/公開:2016年1月2日/上映時間:96分 75点「その年の最初に公開される映画を初日に観る」というのが、いつの間にか自分の中で毎年恒例になっている。初詣みたいなものか。2016年で最初に公開され…

【47都道府県すべての映画館で映画を観る企画】vol.2 奈良編(前編)--奈良市には映画館がないと思っていたら、あった

映画サイトなどで調べると、奈良県にある映画館は、「イオンシネマ西大和」「TOHOシネマズ橿原」「シネマサンシャイン大和郡山」の3つだけ。しかも県庁所在地である奈良市には映画館が存在しない。砂の他には何もないとされている鳥取市にさえ小さな映画館…

【邦画】『さようなら』--映画史に残る「死」の描写だろう

監督、脚本:深田晃司/原作:平田オリザ/照明:永田英則配給:ファントム・フィルム/公開:2015年11月21日/上映時間:112分出演/ブライアリー・ロング、ジェミノイドF、村田牧子、新井浩文 まず個人的なことで恐縮だが、ロケ地が地元だった。劇中で流れる盆踊りの…

【邦画】『友だちのパパが好き』--マヤは社会性とは無縁に恭平を愛している

監督、脚本:山内ケンジ/製作国:日本配給:SPOTTED PRODUCTIONS/公開:2015年12月19日/上映時間:105分出演/吹越満、岸井ゆきの、安藤輪子、石橋けい、平岩紙 山内ケンジ監督の第1作『ミツコ感覚』は怪作だった。古舘寛治演じる男が突如現れることで日常が崩れ…

【邦画】『唇はどこ?』--虚実を超えた先に起こる、小さな小さな奇跡

監督、脚本、編集:長崎俊一/撮影監督:渡部眞/製作国:日本配給:名古屋学芸大学/公開:2015年12月12日/上映時間:98分出演/久具巨林、廣瀬菜都美、宮谷達也、鈴木理恵子、山本一樹 長崎俊一監督『少女たちの羅針盤』は傑作だった。2011年のベスト邦画だった、と…

【邦画/アニメ】『亜人 第1部 ‐衝動‐』--原作の欠点を修正したら、普通の話になっちゃった

総監督:瀬下寛之/監督:安藤裕章/原作:桜井画門製作国:日本/配給:東宝映像事業部/公開:2015年11月27日 桜井画門の漫画『亜人』は、現在7巻まで出ている大ヒットコミック。何をしても生き返る不死身の「亜人」である高校生の少年・永井圭が、日本全体を相手に…

【邦画】『愛を語れば変態ですか』--日本映画界は黒川芽以に何を求めているのだろう

予備知識ゼロで観たのだが、上映開始してから数分で、たぶん元ネタは演劇だろうなと思った。あとで調べてみたら、やっぱりそうだった。ほとんど同じ場所で物語が進むからだけではない。登場キャラクターの造型や会話の仕方が、どうにもこうにも映画ではなく…

【邦画】『春子超常現象研究所』--『ギャラクシー街道』つまらないとか言ってる人、一度こういうの観てほしい

一人暮らしの女性の部屋のテレビが、ある日突然心と体を持ち、人間と機械による奇妙な同居生活が始まるラブコメディ。監督・脚本は、2014年に『さまよう小指』で「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」グランプリを受賞した竹葉リサ。ごめんなさい、『さ…

【邦画】『FOUJITA』--藤田嗣治はパリでも戦時中の日本でも、基本的に何も変わっていない

第二次大戦中に軍の指示に従って戦争画を描き続けた藤田嗣治は戦争の被害者か加害者か、いまだに議論は割れている。藤田を擁護する意見に多いのは、『アッツ島玉砕の図』のどこが戦意高揚になるんだ、あれ見たら戦争を嫌悪するだろ、というもの。ただ、あの…

【47都道府県すべての映画館で映画を観る企画】vol.1 茨城編(後編)--『ガルパン』聖地・大洗で途方にくれる

大洗の海は荒れまくっていた ↓前編はこちら yagan.hatenablog.com さて、笠間の映画館で『天空の蜂』を観ただけで東京に帰るのももったいないので、ついでに水戸駅前の漫画喫茶で1泊して、ついでに朝イチでシネプレックス水戸で前日公開の『ガールズ&パン…

【邦画/アニメ】『ガールズ&パンツァー 劇場版』--アニメーションの力って、こういうことなんだよな

ボクは『ガールズ&パンツァー』のTVアニメシリーズを見たとき、そんなにハマらなかった。で、劇場版を観た感想だけど、これが予想をはるかに超えて最高だった。戦車そのもののかっこよさはもとより、状況に応じた臨機応変な作戦はひとつひとつがドラマチ…

【47都道府県すべての映画館で映画を観る企画】vol.1 茨城編(前編)--笠間ポレポレホールで人生初の上映トラブルを体験する

35歳になったので、「47都道府県すべての映画館で映画を観る」という大きな目標を立てた。今回は第1回なので、東京からアクセスしやすく、かつこれまでの人生であまり縁のなかった茨城県にした。笠間ポレポレホールという小さな映画館に行ってきた。

【邦画】『ディアーディアー』--人には誰しも、ふるさとがあり、どこに行こうが一生逃れることはできない

最近の邦画には、「ふるさと足枷」モノというジャンルがあると感じる。いわゆる「ご当地映画」という、地方自治体が主導となったのか誰かに騙されたのかわからないが、地元の名産品やら観光スポットをただ詰め込んだだけの映画が次から次へと公開される中、…

【名画座】「アニメスタイル セレクションVol.74」@池袋新文芸坐オールナイト--アニメを通じて1960年代にタイムスリップしたハロウィンの夜

2015/10/31-11/1 正式なタイトルは「新文芸坐×アニメスタイルセレクションVol. 74 アニメファンなら観ておきたい200本 『わんぱく王子の大蛇退治』と東映長編の名作」。1960年代に黄金期を迎えた東映長編アニメーションの中から4本を上映。街はハロウィンの…

【邦画】『ギャラクシー街道』--三谷幸喜ほど「映画的」にこだわる人も、そうはいない

西暦2265年、宇宙にある幹線道路「ギャラクシー街道」の真ん中辺りに店を構える寂れたハンバーガーショップを舞台としたSFコメディ。といっても宇宙空間における科学的考察は皆無(どれくらい皆無かというと、宇宙空間を平泳ぎの要領で前に進んだりするく…

【邦画】『岸辺の旅』--多くの映画において、幽霊とは「過去の呪縛」の実体化である

黒沢清おなじみの「現実感ありすぎる幽霊」が今回も登場する。人間と同じように食事をしたり仕事をしたりして、幽霊らしいのは家に上がる時に靴を脱ぐのを忘れることくらい。 深津絵里の住むマンションに、3年前に行方不明になった夫・浅野忠信が、唐突かつ…

【名画座】「一瞬と永遠 少女たちが見た風景」@池袋新文芸坐オールナイト--少女たちは夢の世界で「闘い」を挑む

2015/10/24-25 タイトル通り、少女が見た夢のような世界が広がる4作をまとめたオールナイト興行。本来なら全く別個の4本だが、続けて鑑賞することで新たな発見が見えてくる。たとえば劇中で使用されるモチーフも被っていて、ハサミ、蝶の標本は2作品、時…

【邦画】『バクマン。』ーーおそろしく時代錯誤なブラック企業肯定映画

『週刊少年ジャンプ』の3本柱「友情・努力・勝利」を、ジャンプで連載している漫画家を主人公にした話で語り、それをジャンプで連載するという何重もの入れ子構造で話題だった漫画『バクマン。』の、実写映画化である。 もちろんこの映画『バクマン。』もま…

【邦画/アニメ】『バケモノの子』--渋谷の底に渦巻く闇

細田守監督は、自分の好きなものに固執して作品に取り入れるという点で、宮崎駿とよく似ている。宮崎駿の場合、その対象がほとんどの人にとってはどうでもいいものであり、完全な門外漢として「おじいちゃんったら、あいかわらずねえ」という目線で見ること…

【邦画】『脳漿炸裂ガール』--デス・ゲームもので、あとからルールを追加して説明するの、いい加減やめてくれないかな

「人気ボカロ曲『脳漿炸裂ガール』が実写映画化!」という謎のフレーズを目にしたのは今年3月頃だったか。人気ボカロ曲と称されるものは数あれど、中でも断トツで歌詞に物語性のない電波ソングを、なぜ映画にしようと思ったのか。小説にしたものがすでに出…

【邦画】『イニシエーション・ラブ』--80年代の痛々しさと向き合った、映画監督・堤幸彦の最高傑作

※ 直接的なネタバレは避けていますが、少しラストに触れていますので、これから映画を観るまたは原作小説を読む方は、そのあとに当文章をご覧になることをおすすめします。 映画監督・堤幸彦の最高傑作である。堤監督のフィルモグラフィーなんか半分も観てい…

【邦画/ドキュ】『だれも知らない建築のはなし』--安藤忠雄に対する、石山友美監督の優しさ

安藤忠雄と伊東豊雄という日本建築界の現在のトップ2が、国に対して憂うところから、本作は始まる。安藤は東京五輪を例に出して「ヴィジョンがない」と言い、伊東は東日本大震災後の国による近代主義的な対応に「無力感を感じた」と嘆く。 本作は、70年代以…

【邦画】『カニを喰べる。』--日本でロードムービーを撮るのは難しい

日本は、その地理的条件から、ロードムービーを撮るのが難しい。適度に狭く、南北に細長い島国のため、たとえば「余命わずかだけど死ぬ前に一度でいいから海が見たい」と思ったところで、まあ車を1日走らせれば叶ってしまう。スタートが秘境みたいな山奥だ…

【洋画】『イントゥ・ザ・ウッズ』--ジャックが100%悪い!

※ けっこうネタバレしてます。 おとぎ話というものは、古くから繰り返し言い伝えられて現在まで残っているという客観的事実から、当たり前のように「正しい話」とされている。ディズニー制作の最新作『イントゥ・ザ・ウッズ』は、そんなおとぎ話が本当に「正…

【洋画】『ビッグ・アイズ』--芸術の周りから、いくつもの「物語」を排除した結果残ったのは・・・

1960年代にアメリカで売れまくった画家ウォルター・キーンだが、実の作者は妻のマーガレットだったという実話を元にしているため、日本では昨年のゴーストライター騒動と絡めて紹介されがちな作品である。 日本のゴーストライター騒動と本作を比べてみると、…

【映画】2014年の個人的・邦画新作ベスト10を発表(理由つき)

1月も中旬に入ったこの時期だし、twitter、facebookでもすでに発表していますが、あらためて2014年の個人的・邦画新作ベスト10を発表したいと思います。縁起物みたいなもんだし、一応やっとかないとね。 1.『たまこラブストーリー』2.『FORMA』3.『…

【映画/企画上映】歌舞伎町から映画館が消えた日―「新宿ミラノ座より愛を込めて ~LAST SHOW~」(その2)

さよなら! 前回よりつづく ミラノ座のラスト上映、ボクが最初に観たのは『時をかける少女』(大林宣彦/1983)。上映前には劇場支配人・横田さんのたどたどしい挨拶もあり(ちなみに横田さんは回を追うごとに挨拶がうまくなっていった)、その中でロビーにラ…

【映画/企画上映】歌舞伎町から映画館が消えた日―「新宿ミラノ座より愛を込めて ~LAST SHOW~」(その1)

58年の使命を終えた直後のミラノ座 歌舞伎町に初めて誕生した映画館は地球座という名前で、1947年のことである。終戦から2年後、焼け野原の中にポツンとひとつだけ建ったこの映画館はヨーロッパ系の作品を中心に上映していた。歌舞伎町を繁華街にしようとい…

【邦画】『25 NIJYU-GO』--温水洋一の圧勝

東映Vシネマ25周年記念作品とのことだが、Vシネマに関する知識がほぼゼロ(作品を通して見たことが一度もない)なので、本作がVシネマ的にどうなのかの判断はできない。25人の豪華キャストというが、知識ゼロのボクでも「Vシネマ俳優」と認識できるのは哀川…

【邦画】『放送禁止 洗脳 ~邪悪なる鉄のイメージ~』--TVと映画の違いを考えてみた

『放送禁止』とは、深夜に突如放送された、フジテレビのフェイクドキュメンタリーのシリーズである。心霊現象だったりストーカーだったりと、一見すると単なるありがちなドキュメント番組なのだが、画面の隅に写る伏線などによって「恐ろしい真実」が隠され…

【邦画】『ふしぎな岬の物語』--吉永小百合が魔女となり周囲の人々を蹂躙するダークファンタジー

女性の高齢者に対して、「カワイイ」と言うなど愛玩動物のように接してしまうことは、ままある。人間性の否定にもなりかねず、時と場合によっては失礼に値することであり、あまり歓迎すべき風潮ではないかも知れない。ただ、存在そのものを商品とする芸能人…