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【邦画新作】『恋わずらいのエリー』ネタバレあり感想レビュー—無自覚系主人公が周囲の人々を成長させる、学園ラブコメらしくない構図

これまで何百回も見た学園ラブコメのテンプレートで形作られたような冒頭で始まるが、意外と面白かった。理由のひとつは近江(演:宮世琉弥)のキャラクター造形で、陰ではプレゼントされたクッキーを蔑ろにするような、ストレートに性格が悪いやつなのであ…

【邦画】『Gメン』感想レビュー—とある喧嘩シーンがアクションもカメラワークも最高で、それだけで映画館で鑑賞する価値がある

高校1年生の門松勝太(演:岸優太)は、女子校に囲まれており生徒はモテモテと話題の男子高校に転校する。しかし勝太が入ったのは、窓ガラスは割れて壁はスプレーで落書きだらけの荒れ果てた別館に教室がある、問題児の溜まり場のG組だった。

【邦画】最近観た邦画レビュー--『君は放課後インソムニア』『1秒先の彼』『キングダム 運命の炎』

最近観た邦画3作のレビューです

【邦画】最近観た邦画レビュー--『リバー、流れないでよ』『東京リベンジャーズ2』『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』

最近観た邦画3作のレビューです

【邦画】『交換ウソ日記』感想レビュー--きちんと練られた話だったからこそ、ある一点がどうしても許せない(※ 後半有料)

個人的に今注目している役者のひとりが、桜田ひよりである。ファッションモデル出身で、丸顔の可愛らしい顔立ちの人であり、主人公の同級生みたいなポジションで学園モノに多く出演しているのだが、なぜかぶっ飛んだ役柄ばかり演じているのだ。

【邦画】最近観た邦画レビュー--『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』『怪物』『水は海に向かって流れる』

最近観た邦画3作のレビューです

【邦画】最近観た邦画レビュー--『波紋』『最後まで行く』『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』

最近観た邦画3作のレビューです

【邦画】『おとななじみ』ネタバレあり感想レビュー--両片想いモノは構造的に主人公の気持ちに寄り添うことができない

弁当屋で働く24歳の加賀谷楓(演:久間田琳加)は、4歳の時から家が隣同士の幼馴染・青山春(演:井上瑞稀)に、ずっと片思いしている。

【邦画】『なのに、千輝くんが甘すぎる。』ネタバレあり感想レビュー--「片想いごっこ」を守る者と攻める者による壮絶な恋愛バトル

中学高校の特に女子生徒は、否が応でも恋愛とアイデンティティが直結してしまう状況下にいる。付き合う相手によって小さな集団でのステータスは変動するゆえ、ポジションを確立する手段として恋愛を用いるようになっていくのだ。

【邦画】『ブラックナイトパレード』ネタバレあり感想レビュー--福田雄一の辞書に「辻褄」の文字は無い

うん、福田雄一にしてはプロットがちゃんとしている。それは原作のプロットをそのままなぞっているからなのだが。原作では登場人物それぞれに大きな秘密を抱えており、序盤から大量の伏線が張られているのだが、映画ではほぼ全てを省略している。

【邦画】『バイオレンスアクション』感想レビュー--不安定なリアリティラインは、むしろ今の世界では真っ当なリアルなのかもしれない

とにかく気になるのが、いわゆるリアリティラインの不安定さである。屈強な男たちに囲まれた橋本環奈がすばしっこく飛び回り華麗な銃捌きで翻弄するガール・アクションなのだが、その肝心のアクション部分でリアリティラインが最も不安定になってしまってい…

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『神は見返りを求める』『メタモルフォーゼの縁側』『恋は光』『ALIVEHOON アライブフーン』

2022年6月に観た邦画4作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画】『モエカレはオレンジ色』ネタバレ感想レビュー--トラブルを極力排除した平穏な恋愛模様が嘱望されているのかもしれない

予告映像を最初に観た時に思ったのが、はたして生見愛瑠(めるる)に女子高校生の役はできるのかという疑問であった。もっとも、めるるの実年齢は20歳(※ 公開日時点)なので、別に高校3年生を演じるのには不自然ではない。

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『冬薔薇』『きさらぎ駅』『極主夫道 ザ・シネマ』『流浪の月』

最近観た邦画4作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画】『女子高生に殺されたい』ネタバレ感想レビュー--すべての要素がフラットな作品では、誰しもが己の欲望を公表せずにはいられなくなる

あらすじを一言で説明すると、「女子高生に殺されたい」という願望を持つ高校教師がいて、意中の相手に殺してもらえるような最適な環境を作ろうと綿密な計画を練る話である。本当に、ただそれだけなのだ。

【邦画】『映画 おそ松さん』ネタバレ感想レビュー--これは英勉監督の集大成であり、魂の叫びである

本作の主演であるSnow Manのファンと、アニメ『おそ松さん』のファンは、別に重なっているわけではない。映画で見せるべきがSnow Manであれば、そのためだけに利用される『おそ松さん』は不憫な扱いにされるのが道理だ。

【邦画】『KAPPEI カッペイ』ネタバレ感想レビュー--コロナ禍を完全無視しておいて「平和な世の中」を前提とする欺瞞

1999年に世界は滅亡するというノストラダムスの大予言を信じて、来たるべき乱世の救世主となるべく幼き頃から孤島に隔離されて、日々の特訓により鍛え上げられた勝平(演:伊藤英明)ら「終末の戦士」たち。だが、時は2022年。

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『嘘喰い』『サイキッカーZ』

最近観た邦画2作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『ノイズ』『さがす』『桃源郷的娘』

最近観た邦画3作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『かぐや様は告らせたい ファイナル』『子供はわかってあげない』『ドライブ・マイ・カー』

最近観た邦画3作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『茜色に焼かれる』『夏への扉 キミのいる未来へ』『東京リベンジャーズ』『100日間生きたワニ』

最近観た邦画4作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画】『ハニーレモンソーダ』ネタバレあり感想レビュー--少女漫画の王道フォーマットを用いながら現代の価値観にアップデートさせているのはさすが

自己肯定感の低い女子高生が学校イチのイケメンに付きまとわれることで自信を持つようになる。少女漫画における王道のフォーマットをそのままなぞるかのような話である。もちろん話の骨格がベタだからといって、それ自体は別に悪いことではない。

【邦画】『ショコラの魔法』ネタバレあり感想レビュー--山口真帆には、ミステリアスな存在感で周囲を支配する役柄は難しい

高校の新聞部に所属する飯田直(演:岡田結実)。学内で起こる事件を解決しようと愛用のカメラを持って日々奮闘しているが、イケメン男子の西尾猛(演:中島健)にいつも付きまとわれる挙句、最後には先に謎解きを横取りされてしまうのだ。

【邦画】『ホムンクルス』ネタバレあり感想レビュー--演技も美術もロケハンもホムンクルスの造形も、すべてが説明的すぎて味気無い

主人公は、記憶を失って車(マツダの初代キャロル)で車上生活を送る青年・名越(演:綾野剛)。記憶喪失なので自分が何者なのか解らないが、新宿西口公園のホームレスとは親しい付き合いのようだ。その一方、なぜかクレジットカードを持っているので、高層…

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『ライアー×ライアー』『あのこは貴族』『ブレイブ 群青戦記』

最近観た邦画3作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画】『劇場版・打姫オバカミーコ』ネタバレあり感想レビュー--須田亜香里の漫画的な誇張フェイスが意外にもハマっていた

主人公のミーコこと丘葉未唯子(演:須田亜香里)は、JMP所属のプロ雀士だが、腕前は素人レベル。ミーコは、雀荘で偶然出会った昨年の風王戦王者・波溜晴(演:萩原聖人)に強引に弟子入りする。

【邦画】『さんかく窓の外側は夜』ネタバレあり感想レビュー--大袈裟なヴィジュアルで創り込まれた空間のほうが、心霊ホラーは成立しやすいのかも

先に結論を言ってしまうと、けっこう満足感を得た作品なのである。これから不平不満も多く並べるけれど、普段どうしても心霊ホラーにノれない自分にしては、「ああ、この方法を取ってくれれば心霊ホラーも充分に面白がれるかな」と思えたのは事実だ。もっと…

【邦画/アニメ】『劇場版 生徒会役員共2』ネタバレあり感想レビュー--一度ちゃんとしたオリジナル脚本でアニメ化してくれないかな

原作は「週刊少年マガジン」に連載中の4コマ漫画。好意を持っている女性が周囲に多数いるが朴念仁な主人公の男子高校生だけが気づいていないという、よくあるハーレム状況の中で、時に度を越えたシモネタによるオチが繰り返される。マンネリも10年続ければ…

【邦画】最近観た邦画感想レビュー--『ばるぼら』『佐々木、イン、マイマイン』『君は彼方』『真・鮫島事件』

最近観た邦画4作のレビューです。直接的に文中で結末には触れていませんが、ネタバレにはご注意ください。

【邦画】『記憶の技法』ネタバレあり感想レビュー--少女漫画独特の抽象表現を実写に変換する技量は巧みだが、別の問題が生じていて…

高校生の花蓮(演:石井杏奈)は、たまに幼い頃の記憶の断片が脳内に現れ、意識を失って倒れたりしている。そんな中、修学旅行で韓国に行くために必要となった戸籍謄本の記載を見たところ、実は自分は今の両親と血が繋がっておらず、4歳の時に養子として家…