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映画‗ご当地映画

【邦画】『電車を止めるな! のろいの4.6㎞』ネタバレあり感想レビュー--銚子電鉄のお家芸とはいえ、自虐にも技術やセンスが必要なはずなのだ

千葉にあるローカル鉄道の銚子電鉄が、変電所の修繕工事の資金調達のために制作した映画。当初の映画公開は2019年の夏頃だったはずだが、延期を重ねた末に、2020年の年末にやっと公開された。そのおかげで、タイトルのパロディも「今それかよ」と一周回って…

【邦画】『天外者(てんがらもん)』ネタバレあり感想レビュー--客席のあちこちからすすり泣く声が聞こえる、貴重な映画館体験

金曜日昼間のTOHOシネマズ日比谷。ロビーに着いた段階で「平日にしては人が多いな」とは感じたが、TCXを備えたスクリーン5に入ったところ、397席あるうちの8割以上が埋まっていて驚いた。前方と両端には空席があるものの、体感としては満席に近い。ほぼ女…

【邦画】『夏、至るころ』ネタバレあり感想レビュー--池田エライザ監督を含めて関わった人たちがウィンウィンの関係となる中に、観客だけが含まれていない

インタビューを読む限り、芸能人監督にありがちな「映画監督という肩書が欲しい」みたいな承認欲求が池田エライザにはあるわけではなく、「新しいことにチャレンジしたい」という純粋な気持ちが大きいようだ。おそらく本心だと思うのだが、これはこれで厄介…

【邦画】『いざなぎ暮れた。』感想レビュー--島根のご当地映画だが、観光アピールしたいのか地方のリアルを伝えたいのか解らず、どっちつかずの結果に

53点 島根県松江市の海沿いにある美保関でオールロケをしたご当地映画。吉本興業配給で沖縄国際映画祭の「地域発信型映画」上映作品というだけでも怪しげだが、モナコ国際映画祭で2冠、ヒロインが武田梨奈などなど、油断ならない要素が多々含まれている。…

【邦画】『ハルカの陶』感想レビュー--岡山発、史上初の備前焼映画だが、いつものご当地映画とは様子が違う

54点 これ、原作があったのか。原作は史上初の備前焼漫画らしいので、必然的に本作は史上初の備前焼映画であろう。調べていないけれど、きっとそうに違いない。備前焼の魅力を日本中に広めたいとの崇高な想いからか、地元の自治体や企業や各種団を盛大に巻…

【邦画】『桃源郷ラビリンス ~生々流転~』感想レビュー--2.5次元ファンへのアピールと岡山アピールの両方に手を出したことで、どっちつかずの結果に

51点 元は岡山在住の著者によるライトノベルで、舞台や映画、ゲームアプリなどのメディアミックスを展開している作品らしい。今回の映画版は、すでに上演された2.5次元舞台と同じキャストによる映像化という、最近よくあるパターン。まったく詳しくないの…