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映画

【邦画】『恋は雨上がりのように』ネタバレ感想レビュー--小松菜奈に恋愛感情を持たれたら、恐怖でしかない

63点 45歳のバツイチ子持ちの中年男性が、17歳の女子高生から恋愛感情を持たれて迫られる。昨今の風潮からすれば、これはホラーと捉えることもできる。リアルな空気感は今でも男尊女卑の傾向が強い現代日本であるが、とりあえずタテマエとしては、中年男性…

【47都道府県すべての映画館で映画を観る企画】Vol.13 三重編--「伊勢 進富座」の周辺は怖くなってくるほど静かだった

伊勢 進富座 開館:2002年/運営:水野昌光/スクリーン数:2/座席数:計168(120,48) 所在地:三重県伊勢市/アクセス:近鉄山田線宮町駅より徒歩5分

【邦画/アニメ】『GODZILLA 決戦機動増殖都市』ネタバレ感想レビュー--ゴジラの名を借りた都市文明批評だったが、概念に留まっていたのが残念であった

59点 前作『GODZILLA 怪獣惑星』を当ブログで取り上げたとき、これは「もしもゴジラが○○だったら」大喜利ではないかと書いた。その続きである本作も同様で、基本的には「もしもメカゴジラが○○だったら」大喜利における、逸脱な回答である。ゴジラが人間に…

【洋画/ドキュ】『ジェイン・ジェイコブズ:ニューヨーク都市計画革命』感想レビュー--街には人間が必要だという主張は、当然コルビュジエ批判へと繋がる

64点 時の権力者と親密な関係を持ち、都市計画を牛耳っている大物デベロッパーが、貧困層が住む街区を取り壊して高層ビルや道路を作ろうと計画する。そこに現れた一介の庶民でもある女性ジャーナリストが無謀にも立ち向かい、計画を中止させることで、住民…

【邦画】『孤狼の血』ネタバレ感想レビュー--東映が実録ヤクザ映画を復活するためにやらなければいけなかったこと

72点 東映の警察・実録ヤクザ映画については、全く詳しくない。まだ東映ポルノのほうが、それなりに名画座で観ているので、雰囲気を掴んでいるくらいだ。「東映魂」と聞くと、深作欣二よりも先に石井輝男とか鈴木則文といった名前のほうが先に思い浮かぶ。…

【邦画旧作】『That's カンニング! 史上最大の作戦?』ネタバレ感想レビュー--山口達也と安室奈美恵という2018年に芸能界を去る2人が主演した迷作

『That's カンニング! 史上最大の作戦?』という映画をご存じだろうか。ある年齢ゾーンの人にとっては、タイトルだけは聞いたことのある懐かしい作品かもしれない。1996年に公開された、東映とフジテレビの共同制作によるコメディ映画である。当時は「世紀…

【邦画】『ラプラスの魔女』ネタバレ感想レビュー--特に何もせず巻き込まれているだけの櫻井翔と、不思議なカメラワーク

51点 冒頭、竜巻に襲われる母娘のシーンから始まる。大変なことが起こっているらしいのだが、カメラアングルがおかしな方向を向いていたりして、状況がよく解らない。小屋の中に逃げ込むものの、娘と繋いだ手が離れて、竜巻の中に吸い込まれてしまう母親。…

【映画駄話】山口達也は2本。TOKIOの映画出演が異常に少ない気がしたので、ジャニーズタレントの映画出演本数を数えてみた。

ジャニーズ事務所の所属タレントの映画出演本数を調べて、多い順に並べてみた。何かが見えてくるかもしれない。

【邦画/アニメ】『リズと青い鳥』ネタバレ感想レビュー--「アニメでしか表現できないこと」を追求したうえでの、日本映画界への殴り込み

78点 日本の映画制作に関わるものたちは、『リズと青い鳥』の登場に焦るべきである。山田尚子監督は、本気で日本の映画界に殴り込みをかけている。特定層だけに向けられた深夜アニメのノウハウを活かしつつ、映画作品においては全世代にターゲットを広げよ…

【邦画】『いぬやしき』ネタバレ感想レビュー--木梨憲武の映画アウェイ感が、劇中の犬屋敷の不器用さとマッチしていた

62点 木梨憲武というかとんねるずは、その芸歴や知名度からすると、驚くほど映画との関わりが少ない。森田芳光監督『そろばんずく』は未見なのだが、それ以降も出演作自体が非常に少ないし、大抵は「とんねるずというTVタレントとしてのキャラクターその…

【邦画】『泳ぎすぎた夜』ネタバレ感想レビュー--誰しもが子供時代の原風景を記憶の底から引きずり出される青森マジックリアリズム

62点 舞台は冬の青森の小さな町。6歳の少年が、父親の働く魚市場まで行ってみようと、ちょっとしたひとり旅に出る。ただそれだけ。大きな事件が起こるわけでもなく、セリフすらほとんどない。どうしたって退屈な話になりそうだが、これがなかなか観ていて…

【邦画】『聖なるもの』ネタバレ感想レビュー--複雑極まりない入れ子構造は、映画の枠を超えてくる

73点 「PFFアワード」準グランプリ『花に嵐』が一部で話題となった岩切一空監督の最新作。大学の映画研究会の学生が回しているカメラの映像を主体としたフェイクドキュメンタリーのような構成に加え、存在すら定かではない美少女に囚われていく流れなど、…

【邦画】『放課後戦記』ネタバレ感想レビュー--フレッシュレモンのガールズアクションかと思いきや、自分語りナレーションが延々と続く

53点 やたら観念的な話なんである。放課後の学校に残っていた女子高生十数名が殺し合うバトルロワイヤルものという触れ込みのはずが、実際は小難しいことを並べた自分語りナレーションが大半を占めるのだから。たぶん解析すれば大した話じゃないんだろうけ…

【邦画】『娼年』ネタバレ感想レビュー--松坂桃李が演じるのは「床上手の処女」の男バージョンではなかったか

61点 話の内容に入る前にひとつ。この映画、場面が変わると漢字とローマ字を併記した地名がテロップ表示される。熱海というのがあったが、それ以外は東京の地名である。渋谷とか新宿とか池袋とか赤坂とか下北沢とか鶯谷とか円山町とか。円山町は渋谷の一部…

【邦画】『クソ野郎と美しき世界』ネタバレ感想レビュー--太田光だけがマジメに映画を創ろうとしていた

51点 元SMAPでジャニーズ事務所を退所した3人の活動を見ると、当時の騒動であったり現状の立ち位置をネタ的に踏まえていることが多い。ファンサイト「新しい地図」の名前やロゴマークからSMAPという単語があると推測させたり。Web放送された「7…

【邦画】『三十路女はロマンチックな夢を見るか?』ネタバレ感想レビュー--武田梨奈にはアクションをやらせてあげて、お願いだから

監督:山岸謙太郎/脚本:上原三由樹、山岸謙太郎配給:キャンター/公開:2018年3月31日/上映時間:91分出演:武田梨奈、久保田悠来、佐生雪、酒井美紀、山村美智、秋吉織栄 スポンサードリンク // 53点えーと、このブログですが、今回から基本的にネタバレ全開で…

【邦画】『サイモン&タダタカシ』感想レビュー--阪本一樹のBLはいいとして、「不条理っぽい何か」で欠点をごまかすのはやめてほしい

52点 第24回PFFスカラシップ作品である。ジュノンボーイの阪本一樹主演によるBLということからか、舞台挨拶付きのシネ・リーブル池袋は女性客で埋まっていた。それにしても、前回取り上げた『女々演』もそうだし、ロビーに並んだチラシを見渡してみても…

【邦画】『女々演』感想レビュー--福原遥は、顔のアップによって演技をすることができる、スクリーン向きの人

58点 配給会社が吉本興業グループで、監督がフジテレビのドラマ畑の人で、タイトルがこんなどうしようもないダジャレときたら、それはそれは酷い代物を想像していたわけである。で、実際に出てきたものがごく普通であったので、良い意味で裏切られたわけで…

【邦画】『曇天に笑う』感想レビュー--曇3兄弟の年齢はいくつなのか教えてくれ。話はそれからだ。

46点 キツネの仮面をつけたままの、謎の人物がいる。琵琶湖に浮かぶ島の洞窟を切り開いて作られた、刑務官がバンバン鞭をふるう無法地帯の監獄の奥深くに、顔を隠したままで、ひとりだけ檻の中に閉じ込められている。その謎めいた佇まいから、何か恐ろしい…

【洋画】『時間回廊の殺人』感想レビュー--こんな本格ミステリファンをくすぐる邦題なのに、ホラーってどういうことだ?

56点 そりゃ観るよね。こんな本格ミステリファンをくすぐる邦題だったら。中村青司が建てたような変わった形の館が出てきて、嵐かなんかで外部と連絡ができなくなって、密室で人が殺されたりするような話だって、誰だって思うよね。この文章の直下に本作と…

【邦画】『アイスと雨音』感想レビュー--あまりに手間のかかったやり口で虚構と現実をごちゃ混ぜにしてくる、全く新しい映画館体験

72点 個人的には、映画館に行く最大の目的は、今までしたことのない新しい体験をしたいという願いからである。映画ができてから100年ちょっと経っており、新しいことなんか簡単にはできないことは承知ではある。だが、小説だの音楽だの演劇だのと言った他…

【邦画】『ちはやふる -結び-』感想レビュー--音も光も全てをコントロールした、おそらく2018年の最高傑作エンタメ映画

83点 小泉徳宏監督は、技巧の人である。音響、照明、撮影などなどにおいて、隙あらばテクニックを詰めこもうとする。そのテクニックひとつひとつを単独で抜き出せば、大したものではないだろう。ひとりがずっと喋っている時に、もうひとりの顔を一切映さな…

【邦画】『ゴーストスクワッド』感想レビュー--ノーメイクスというアイドルグループの可愛さがシーンごとに変わるのが面白い

55点 井口昇監督の良き観客ではない。そんなに数を観ていないこともあるが、根本的に映画についての捉え方が違うからであろう。井口監督がいかにも楽しんでやっていることに、どうしてもついていけないことが、よくある。『映画秘宝』的な教養(これもまた…

【邦画】『ラーメン食いてぇ!』感想レビュー--まさかの海外ロケと、中村ゆりかの病弱フェイスに、ちゃんと意味がある

63点 冒頭、どこかの高山でボロボロの格好で倒れる男(片桐仁)の描写から、この映画は始まる。ドローンだろうか、かなり上空からのカメラで真上からも撮影しているが、カメラには岩肌と少しの草以外には何も映らない。この規模の映画では珍しく、なかなか…

【邦画】『去年の冬、きみと別れ』感想レビュー--「意外な真相」を仕掛けるために、出てくる人たちがサイコパスだらけ

59点 さて映画のほうだが、監督は瀧本智行。ミステリ小説の映画化としては『脳男』に『グラスホッパー』といった監督作がある。原作のほうは小説ならではの仕掛けが全体に施されているのだが、そのまま映画にするのは不可能なので、変更しなくてはいけない…

【映画ブログウォッチ】『シェイプ・オブ・ウォーター』ブログレビューを片っ端から読んでみた

というわけで今回は、アカデミー作品賞まで受賞してメチャクチャ話題の作品『シェイプ・オブ・ウォーター』を取り上げたブログを、片っ端から読んでみました。いやー。集合知って素晴らしいですね。ほとんどの方は文章のプロではないと思いますが、そういう…

【洋画】『15時17分、パリ行き』感想レビュー--完全に良い意味で「一体、何を見せられているんだ?」と口にしてしまう変な映画

監督:クリント・イーストウッド/脚本:ドロシー・ブリスカル/原作共著:ジェフリー・E・スターン配給:ワーナー/公開:2018年3月1日/上映時間:94分出演:アンソニー・サドラー、アレク・スカラトス、スペンサー・ストーン スポンサードリンク // 67点変な映画…

【邦画】『悪魔』感想レビュー--普通の大野いとが見せつけてくる、正攻法のファム・ファタール

67点 谷崎潤一郎の短編を元にした「TANIZAKI TRIBUTE」3部作、最後の1本。3つのうちで、最も正攻法であった。主人公の男による一人称視点がほとんどであり、そいつを狂わせる女が実際に何を考えているかは最後まで解らない。そうそう、ファム・ファター…

【邦画/アニメ】『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』レビュー--泉鏡花が14歳の女の子にされていることに何とも思わない人向けのアニメ

54点 今さらながら説明すると、『文豪ストレイドッグス』とは実在の近代文学の文豪と同じ名前を冠したキャラクターが、著作に関連した”異能”を用いて戦うというアベンジャーズ型のバトルアクションのアニメ。といっても文学史への批評が含まれているわけで…

【洋画】『悪女/AKUJO』--ビュンビュン動き回るカメラは斬新だが、そのせいで肝心のアクションがちゃんと観られないのは・・・

65点 最近はPOVっていうんですか、この映画は主人公である女殺し屋の主観映像から始まる。主観映像で有名な映画といえば、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』『パラノーマル・アクティビティ』『クローバー・フィールド/HAKAISYA』なんかがあるが、こ…